及川光博 99 ツアー「私がおじさんになっても」

初日(5月13日):千葉県文化会館レポート

 

〜バンドメンバー変更!ニューバンドは、「モンテカルロス」だ!!〜

 

 

<非常に自信のない演奏曲目>

遅刻したため、初めの方は不明。しかも曲順も合っている自信無し。曲も抜けている可能性大。でも一応、記憶の限りであげましょう。

「今夜、桃色クラブで」(友人からこの曲やったよと聴いた)、「名器」(今度のアルバム「欲望図鑑」に入っている曲らしい)、「僕のゼリー」「ロリータの罠」「求めすぎてる?僕。」「三日月姫」「血管と白夜」「君がいなくても」「ペンフレンド」、「バラ色の人生」

アンコール:「死んでもいい」「S.D.R」「悲しみロケット2号」

 

<モンテカルロス>

KG(Key)、まっち(Bass)、ヨーカン(Sax.Tp.Per)、大ちゃん(G)、タっくん(Dr)、ヒロリー(Key)、リエ(Cho)

 

 

 

約1年ぶりに、みっちーに会える日がやってきた。去年、7月21日に渋谷公会堂で行われた「翼をください」以来、生みっちーを体験していなかった。その間、夏の野外イベントがあったが、既にチケットを入手していたスタレビと重なっていたため、泣く泣く断念。待ちに待った、生みっちー。今回のツアー初日は、千葉県文化会館。平日とあって、チケットを取る当初から、「遅刻」という2文字が頭に。でも、「遅刻してでも行ってやる〜」と心に決め、チケット入手。

 

会場に到着したのは、予定通り(?)の7時少し前。6時30分開演なので、30分弱の遅刻。急ぎ足で、会場に入り、チケット片手に席に向かう。ホールの扉を空けると、みっちーの声が大きく耳に入ってきた。扉のすぐそばには、立ち見のお客さん(立ち見券はなかったはず。業界の方だろうか?)が、こちらを見る。満員の客席は、総立ち状態で、場内には熱気が漂っていた。幸いにも、私の席は、扉から近かったため、暗い中でもすぐに席を発見。先に来ている、友人のとなりに立った。この時演奏されていたのは、初めて聴いた曲。ステージと客席が一体になって盛り上がっていたが、今までに聞いたことのない曲なので、タイトル不明。とにかく、この熱気に早くなじまねば…という思いがあったが、そんな心配はいらなかった。すぐに、自分もこの雰囲気に同化。

 

今回は遅刻のため、最初のほうの様子はわからない。私が、到着してからしばらくの間は、「僕のゼリー」、「ロリータの罠」、「血管と白夜」等で、かなりロック色を押し出した内容。また、次のアルバム(7月7日発売「欲望図鑑」)収録の、「名器」も披露。「僕のゼリー」の様なデスメタ調な曲。この曲を紹介するときに、「18歳未満お断りだったらもっとすご〜い歌詞もあるんだけどね。」なんて言ってたみっちー。これらの曲の後、MC。相変わらず、舌好調のようだ。そして、「座って」と一言。お客さんが席につく。気分を盛り上げ、バラードナンバーの「君がいなくても」、「ペンフレンド」の2曲演奏。みっちーのバラードは、すごく好き。どっぷりと歌の世界に浸り、しっとりと歌い上げる。みっちーのバラードは、生で聴くと格別だ。涙を流して歌うこともあるくらいに、毎回感情を込めて歌う。そして新曲、「バラ色の人生」。風船をモチーフしたステージ。大きな玉(風船?ボール?運動会の、大玉転がしで使う玉くらいの大きさ)が、客席に投げ込まれる。お客さんの手で、演奏中、ふわふわと移動する玉。サビでは、客席も、みっちーとリエさんの振りを真似て踊る(プロモーションビデオの振りつけ)。ポップでかわいい歌詞のこの曲で、8時頃、本編終了。みっちーはじめ、モンテカルロスはステージを去った。

 

暗闇の中、手拍子が響き渡る客席。立ったままで、手拍子をしつつステージを見守るお客さん達。かなりの熱気だ。しばらくすると、みっちーとチェホフ(本当は、ローディー。ステージでは、タキシードに身を包み、名脇役として活躍)再登場。丸テーブルと、いす2つが、ステージに置かれた。チェホフは、箱を小脇に抱えている。2人だけのステージ。一体何をするのだ?と思った。ここで行われたのは、「みっちーに質問!」というコーナー(コーナー名は定かではない)。このコーナー、その名の通り、お客さんの質問に答えるもの。チェホフが持っている箱に、その質問が入っている。いつそんなものを集めたのか?というと、開場時間中らしい。それを聞いたときに、「え〜そんなことあったなんて…。次は開場時間に絶対に行く!!」と私が思ったのはいうまでもない。みっちーは、箱の中に手を入れ、1枚ずつ引く。それを読み上げ、その質問に答えることになっていたようだが、引き当てるものが、みっちーへのメッセージばかり。「これじゃ質問じゃないね。」と言いつつも、結構嬉しそうに全て読み上げていた。3枚くらい引いたのかな?最後の1枚は、恋愛に関する質問。最後はちゃんと、質問が書かれたものだった。自分のが読み上げられるかな?と思っていたお客さんも多かったでしょう。残念ながら、記入していない私はその思いを楽しめなかったけど。わくわくドキドキのコーナーが終了し、ステージを去る2人。客席からは、再び手拍子が起きた。

 

手拍子に応えて登場したのは、メンバーと花椿蘭丸君(ご存知のない方へのちょっとした説明。蘭丸君とはみっちーが扮するキャラクターで、気の弱いアイドルとして活躍。「死んでもいい」や「ワンダフル入浴」を歌っている)。そう、ちょっぴり気の弱い蘭ちゃんだ。本日の蘭ちゃんの衣装。いつもの様に、プレスリーのようなヒラヒラ付きの袖。ただ今回は、長い。床につくぐらいの長さまであった。客席から、「蘭ちゃ〜〜〜〜〜ん」と声が発生。リエさんもポンポンを持っている。お待ちかねの、「死んでもいい」だ。ポンポンを小道具として使う、この曲。当然お客さんも、持っていたりする。リエさんのポンポンは、金色だった。蘭ちゃんと一緒に、フルコーラス振り付きで盛り上がる客席。何度生で体験しても、この曲は心底「楽しい!!」と思う。続いて、流星光一郎先生(ご存知のない方への説明。これも、蘭ちゃん同様、みっちーが扮するキャラクターのひとつ。ダンスの先生。「踊るわよ〜」と声をかけるのが特徴)が登場する「S.D.R」。いつもの様に、みっちーの「エスディー」という言葉に続き、客席が「ア〜ル!」と応える。間奏部分での今回の振りつけは、いつもの様に頭上で左右に手を振り、「にぎってにぎって(お寿司を握る真似)、ヘイお待ち!」というパターン。ただし今回の注意は、「ヘイお待ち!のとこは、ウニなので軍艦巻きを持つ手つきね。」ということ。これにはちょっと笑ってしまったなぁ。少し練習して、会場全員で一斉に踊る。この後、みっちーは、ギターを抱え、「悲しみロケット2号」。アンコールはまさに、みっちー王道の曲(と私は思う)の連発。「悲しみ〜」を聴くと、「あ〜終わっちゃう!」と思うのは私だけじゃないと思う。この曲は割と、最後になることが多い様に思うな。客席の「みっちーの!」という声もばっちり決まり、大いに盛り上がり、初日終了(公演時間:約2時間半)。

 

とにかく今回もみっちーのライブは、パワフルで楽しくて1年ぶりの生を存分に楽しんだ。演奏曲目もメリハリがあってよかった。欲を言えば、もう少し、バラードナンバーも聴きたかったかな。MCで最も印象に残っているのは、「はっきり言って、僕は自分のことかっこいいと思う。ほら、自分のこと客観的に見ないとね!」という言葉。この台詞を聴いて「ゲッ」と思う方もいるでしょう。でも、ベイベー達は逆に楽しんじゃう。それがみっちーの世界なのだ。確かに、あまり堂々とこんなこと言わないよね。普通は。

 

新バンドメンバーでの、今回のツアー。正直、まだ見慣れないけど直なれるでしょう。変わっていないのは、コーラスのリエさん、ドラムのタっくん、キーボードのヒロリー。あとのメンバーは新メンバー。バンマスは、キーボードの田辺恵二さん。Saxのヨーカンさんは、フルートなんかも吹いていて、なかなか目だってたな。

 

千葉県文化会館という会場。ここでコンサートを観るのは、いつもスタレビばかり。今回初めて、スタレビ以外を体験。同じ会場なのに、こうも会場の雰囲気が変わるのかと実感。はっきり言って、全く別の会場にいるような気分だった。やはり、コンサートというのは、演奏者とお客さんによって作られる世界だなぁと改めて感じた。

 

そういえばこのツアータイトル。ファンクラブ会報によると、車の中で、みっちーが、マネージャーさんに「そろそろツアータイトル考えないと」と言われ、「じゃあ、私がおじさんになっても」ということで決まったらしい。なんて単純に決めたタイトルなんでしょうね。

 

さて、次は1ヶ月後の、NHKホールでの公演。今回は、職場から直行で会場に向かったため、ポンポンを持って行かなかったけど、次はポンポン持って踊るわよ〜。去年のツアーでは用意したにもかかわらず、使わなかったので、やっと念願がかなう!楽しみだ。