及川光博ワンマンショーツアー 2000
「誰にも言っちゃダメだよ…。」
at 神奈川県民ホール on 2000.10.13(初日)
〜新バックバンドで、秘密のツアースタート!〜
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1.はじめに
久しぶりの、ミッチ―のワンマンショー。今年の1月、武道館で行われた、「ニヒルなあんちくSHOW」のツアーファイナル以来。今年はビッグショーもなかったので、久々の生ミッチ―。今回は、表向きには初日。10月11日には、浦安市民文化会館で、FC限定のツアー初日が行われていた。私は、浦安公演のチケットを入手できなかったため(抽選もれ)、急遽行く事にきめた、今回の初日。友人のチケットが余ってしまったということで、参加。浦安に行く予定だったため、自分では、神奈川公演のチケットを取っていなかった。まさに、棚からぼた餅状態で、参加。
当日、予想通りの遅刻。なんとか、10分くらいの遅刻で済むかなと、思っていたものの、実際には、予想以上の遅刻。関内駅から、タクシーで会場に向かう。会場につくと、私と同様にタクシー入りしたベイベ―が2名。急いで会場に入る。
ロビーに足を踏み入れると、ミッチーの声が。どうやら、トーク中の模様。とりあえず、トイレに寄り、会場の中に向かう。ホールの扉を開けると、そこには総立ちのお客さん。ステージに目を向けると、ミッチ―が目に飛び込んできた。青いスーツをまとった、ミッチー。トークは、まだ続いている(結構長いのねと思ったり)。係りのお兄さんに、席を案内してもらい、無事到着。席に辿り着いたのは、19:00。
ちなみに今回の席は、1階23列15番。この会場の場合、この位の列でも、割と見易い。
ステージの作りは、中央に、宝塚を彷彿させるような、大階段。そのサイドに、バンドメンバーが並ぶ。ステージ上手側(ステージ向かって右側)に、上から順に、Dr、Key(KG)、Sax、B。下手側は、同じく上から、Per、Key、Cho、G。
2.本編
席に辿り着いた私に、友人は、「まだね、2曲しかやってないの」と言う。開演して30分。ということは、この、トークが長いのか?と思いつつも、「まだ2曲だけで良かった〜」と、ちょっとほっとする。ステージに目を向けると、なんと公樹さん。実は、ミッチーのアルバムにクレジットされた時から、「いつかミッチ―のステージに出て欲しいなぁ」と、思っていたので、本当に嬉しい!(浦安公演で出演していたのを聞いていたので、期待も大だったけど)
ミッチーのトークは、相変わらず笑いを誘う内容。会場に入った頃は、「売れたい!」と、力強く言っていたミッチー。立ったまま、ミッチートークに、笑うお客さん。既に、盛り上がりを見せている状況。「あ〜楽しいね〜」と、楽しそうにトークを進めるミッチー。一昨日の浦安公演での聞き間違えネタは、笑えた。「『ぼくのどこがすき〜?』ってきいたら、『ぜんぶ〜!』っていったベイベーがいたのね。でもね、よくきこえなくて、『え?デブ?』って…」と、ミッチー。「デブ?」と聞こえたのには笑った。ミッチーはどこをどう見ても、決してデブじゃないし。
メンバー紹介は、特にメンバーとの絡みもなし。「『クリックトリックス』って、早口で言っちゃうとやばいよね。ゆっくり言わなくちゃ」と、ミッチー。上手側のメンバーから、上から順に紹介。
「今日の当たりベイベー」と、名付けられたコーナーもあり。ミッチーが、「さ、座席の下を見てみよう!なにかある人〜!」と、発する。ある客席の下には、何かが隠されているらしい。何かが、あった人が当たり。当たったのは、数列ほど前にいた、背の高い男子。「お〜!男子!Come on!」と、ミッチー。当たり男子は、ステージに向かい、ミッチーと対面。おもむろに、「さ、これで僕を撮れ」と、カメラを差し出すミッチー。当たり賞品は、今日のミッチーを、自分で撮る写真(笑)。なかなか、面白い企画かも。思いっきり、ポーズを決めるミッチー。そんなやり取りもあった、MCコーナー。私が席についても、割と、トークが合ったような気がする(このMCコーナーは、20分くらいはやっていたのだろうか?)。
「あと1曲で終わりで〜す」と、発するミッチーに、客席から、「え〜!!」と。ミッチーが、「嘘だよ嘘だよ。『きれいな嘘』」と言って始まった、「きれいな嘘」(MCコーナーからきれいなつながりだった)。この曲、とても好きなので、これに間に合って良かった。公樹さんのSaxが、とてもいい。惚れ惚れ。私にとって、久々の生公樹さん。ミッチ―のワンマンショーなのに、オペラグラスで追いかけるのは、公樹さんばかり。ふと、「こんなに好きだったっけ?」と思ったりもしつつ、ただ本当に、ミッチ―のステージに合っているSax。ワルツになる部分では、公樹さんは、後ろを向いて、指揮をしていた。ミッチーは、前回の公演の時よりも、歌が上手くなったような気がする。ふっと、この曲を聴いて、感じた。
初めて生で聴く、「パズルの欠片」。演奏後、「このツアー始まってから、初めてのけが」というミッチー。どうも、歌っている最中に、手を切ってしまったらしい。悩ましく、血を吸うミッチー。ちょっと官能的な、雰囲気を醸し出す。血を吸う音も、わざと発生させたりして…。
ここで、客席を座らせるミッチー。きらきら棒(サイリゥムの棒)で、ちょっと遊ぶ。「きらきら棒〜」(客席は、棒を振る)、「ストップ」のやり取りが、どうも好きらしい。
「展望デッキ」は、しっとりと。聴き入る、客席。ミッチーの声が響く。ラストは、公樹さんが、Saxを吹きながらステージ中央に移動。ミッチーは、これと同時にステージを去る。公樹さんは、中央で演奏を続ける。場内に響く、Saxの音色。思わず、「かっこいい…」と、口からこぼれた。
「愛の賛歌」は、れいこベイベーが、歌う。シャンソンのこの曲を、ちょっとアップテンポにアレンジ。れいこベイベーに、合っている。れいこベイベーの声は、伸びがあって、声量もある。ここでは、公樹さんは、トライアングルを担当。コーラスもばっちり決めていた、公樹さん。
「若さのカタルシス」で、ミッチー再登場。大歓声の、客席。帽子をかぶり、黒系の衣装でまとめての登場。この曲、10月12日発売の、マキシシングルのカップリング。郷ひろみさんが、昔歌っていた曲をアレンジしてのカバー。とてもミッチーに合っていると感じる曲。耳に上手い具合に、残りやすく、好き。ミッチーの声が、なんとも言えず、良い。ここで見せてくれたのは、エロティックな動き。中央の階段を途中まで上り、四つん這いになって、腰を動かす。エロ度満載。ミッチーのシャウトも、いい味を出していた。階段に横たわり、曲終了。拍手喝采の場内。
「最高だ!オレ…」と、体を起こしながら発言するミッチー。思わず、笑いがこぼれてしまう。「山ちゃん良かったよ〜エロティックモードに切り替えてくれるのは、山ちゃんしかいない。これを、進呈しよう」と、山ちゃんにかぶっている帽子を、進呈するミッチー。確かにエロティックだった、ミッチーは…。
Tバックこうじ君(ローディー君)が、ミッチーに呼ばれ、ギターを持って登場。ミッチーにギターを渡す。客席から、「かわいい」といわれる、こうじ君。これに、「かわいい?なんだと??」と、ちょっとひがむミッチー(ちょっと笑えた)。しかし、なぜ、Tバック?
ギターを携えたミッチー。次の演奏準備も整い、「運命のいたずら」。この曲で、更にボルテージ上昇の場内。その後は、間髪入れずに曲が披露される。
最新シングルの、「CRAZY A
GO
GO!!」では、赤いハンカチを出すお客さんも。この曲の、PVでは、ステージシーンがあり、そこでお客さんが、赤いスカーフを振っているから、これが登場。浦安公演では、結構、多く見られた光景らしい。スカーフを振るというより、ステージの振りに合わせて踊るという光景も見られた。ただ、この振りつけ、早くて、なかなか覚えられず。スカーフを特に振る必要もないような気もしたけど、どうかな。
「ミス・アバンチュール」も、当然のことながら、初めて生で聴いた曲。ちょっとキュートな振りつけ。「Go Just!ゴージャス!」を、客席皆で歌う。物凄い、声の波。KGさん、途中、ショルダーキーボードを下げて、ステージ前方へ。かっこよくきめ、再び定位置に戻るKGさん。ミッチーは、最後に、階段の下から3分の1くらいの高さから、ジャンプ。とても高いジャンプに、大歓声の場内。
本編ラストは、「求めすぎてる?僕」。「僕ミッチ〜!」と、軽快な言葉で始まる。これに覆い被さるような、大歓声。Saxと、フルートを交互に使い分ける公樹さん。楽器の絡み合いが、非常に気持ち良い。各楽器の持ち味が、上手く出ていると思う。
拍手喝采と、ミッチ―コールの中、ステージを去る、ミッチ―とメンバー。ミッチーは本当にうれしそうに満面の笑み。
3.アンコール
上手側の花道から、ミッチー登場。ミッチーは、黄色のつなぎをまとった、清掃員スタイル。なんか、キュート。ステージに立ち、トークをはじめる。さて、実は、「神原きよし」という名前らしいが、キャラは決まっていないとか(笑)。ツアー回数が増えるうちに、キャラが決まってくるのかな?「ミッチーさんのように、呼んでくれませんか?」と、「きよしコール」を、求める彼。「せ〜の!」で、「きよし〜!」と、期待に応える客席。彼は、「ミッチーさんに、掃除してくれっていわれました。ミッチーさんのシャトード・ミッチ―は、足の踏み場がありません。パブリックイメージとは裏腹に、汚いです」と、話す。忙しいミッチー、掃除をしている時間はないらしい。久々に、昨日1日休みだったミッチーは、愛車「流星号」に乗ってスポーツクラブに出向き、プールで2km泳いだ(最初は、「4km泳いで…ちょっと嘘です。2km」と言ってた)話や、ドラマのビデオ予約を失敗して、泣いた話をしていた。そのドラマのビデオ貸して〜と、ベイベーとやり取り。「広島公演にもってきてね♪」とミッチー。時に、ここで話題になったドラマは、さっぱり私は分からない(「君の手がささやいてる」だったかな?このタイトルすらも知らない)。
バンドメンバーが再登場。1言づつ言わせるミッチー。メンバーが揃い、「今日は次の曲で終わりです」とミッチー。「え〜!!」という声が、あちらこちらから発生。「今回のツアーは、求めるエネルギーが強くないとやらないの」と、ミッチー。ベイベー達の声が、一際大きく、ミッチ―を求める。
「ワンダフル入浴」は、れいこベイベーとミッチ―が揃ってステージ前に。ミッチーはデッキブラシを持ち、れいこベイベーは、スッポン。これを持って踊る2人。所々、この動きに合わせ、フルートを振る公樹さん。何気に、振りを押さえている公樹さん。ステージと、客席との掛け合いを楽しむ楽曲。「みんな!ありがとう!!」と、手を振り、去ろうとするミッチー。客席からは、ミッチーコール。「まだやりたいんだ〜」とミッチー。
「今夜の秘密」と、声高らかにミッチー。KGさんの、効果音が絶妙。このコーナーは、ミッチーの秘密を、明かしていこうというもの(公演毎に、伝える秘密は違うらしい)。ばらすと抹殺されるので、詳しくは言えない・・・(抹殺は嫌(笑))。秘密を言って、「誰にも言っちゃダメだからね!」と、ミッチ―。ついでに、「マスコミ関係OK?」とも。これに「オッケ〜!」と答える、マスコミの方達に、場内ちょっと笑い。ミッチーも嬉しそうだった。秘密は、大まかに言うと、足について(これなら抹殺されないよねぇ?)。このコーナーの後、「誰にも言っちゃダメだよ!」(ミッチ―)、「は〜い」(客席)のやり取り(勿論、ミッチ―の指示)。
「は〜い」の、返事に重なるように、「バラ色の人生」のイントロが流れる。「は〜い」の声が、反響している中、ミッチーは、黄色のつなぎを脱ぐ。「わ〜〜!」と、大歓声の客席。つなぎの下は、上下赤の衣装。テロテロした素材のシャツは、ミッチーの体のラインを、よりきれいに見せる。大きな盛り上がりを見せる、会場。
盛り上がりの中、ミッチーは、爽やかに、ステージを去る。再び、ミッチーを求める声。しばらくすると、フリル付きの紫のシャツをまとったミッチーと、メンバー登場。場内に沸き起こる歓声は、より激しさを増す。おそらくこの時だったと思う。記憶に自信がないけど、「みんな静かにして!」とミッチーが一言。場内が静まった時に、「ありがとう!」と、生声で気持ちを伝えるミッチー。ここで再び大歓声。「踊りたい?うっとりしたい?」との問いかけに対して、「両方!」と客席から。「うっとりして、踊れる曲!」と、オーダーするミッチー。
「S.D.R」では、浩一郎先生のダンスレッスンは無し。Dr、Per、Bの、見せ場もあり、皆で踊る(って、皆で踊る曲は多いけど)。
ノンストップで、「悲しみロケット2号」につながる。今回は、ギターを持たずに歌う。非常に盛り上がっていた曲。場内全体が、同じテンションになっているのだろうか。ステージと客席との、コールアンドレスポンスが、より一体感をもたらす。普通に、「Oh〜」とか、「Yeah〜」とやっているかと思えば、喘ぎ声をやってみたり。やはり、エロモード満載。
「酸素が足りない時が気持ちいい…」と、息を切らせながら、ミッチーが言う。深呼吸をしながら喋る。客席を静かにさせ、しっとりモードに持っていくミッチー。
「君だけに」は、ミッチーの落ち着いた声でのタイトルコールの後、しっとりムード満点のイントロが、すっと入ってきた。「何でこの曲?」と思いつつも、やけにミッチーの声に惹かれていく。なんとも言えない、雰囲気。「動の空間」を、一瞬にして、「静の空間」に…。しっとりと歌うミッチーの声が、とても魅力的だった。ラストは、ミッチーがゆっくりと、中央の階段を上る。それを、追い求め、階段の下で、上って行くミッチーを見つめるれいこベイベー。れいこベイベーが、切なく床に倒れこんだところで、緞帳がゆっくり下がる。そして、「僕達はずっと待ってる…」と、ミッチーの声が響く…。
拍手喝采の場内。凄くドラマティックな、終わり方。なんだか、ちょっと感動。降りた緞帳が、再びゆっくり上がる。メンバーが、ステージ前に勢ぞろい。深々とお辞儀をするステージ上の8人。拍手の嵐。お辞儀で、胸に当てていない手を、後ろに高く上げる公樹さん。スタレビでやっていた事が染み付いているのかな?と、ちょっと思ってしまう(ゆくゆく、メンバー皆やったりして)。「ミッチー!」という、声援が飛ぶというよりかは、大きな大きな、拍手。そして笑顔。そして、緞帳は再びゆっくり下がり、終演(8:50頃)。
4.さいごに
ちょっと、曲数少ないかなと、終わった後に感じてしまった。ただ、よく考えてみると、いつもとあまり曲数は変わっていないみたい。遅れた事も原因の一端かもしれない。いつも以上に、もっともっと曲を聴きたいと、自然と求めていたのかもしれない。とにかく、楽器同志の絡みが、とても気持ち良い。ミッチーの声も、凄く良い。外に訴える力が以前よりも、もっと出てくるようになったように感じた。メンバーとの絡みもちょっと欲しいなというのは、あるけど。
エロ度満載なミッチーも凄かった。もう、エロティックな動き満載。「ミッチーって、こんな感じなのかぁ〜」と、思ってしまうような…(おっといけない想像(爆))。エロチシズムもあれば、うっとりもあり、はじけるものもある。終わり方は、想像もしていないもので、「お〜!」と思いながらちょっと感動したし。踊って、笑って、感動して…。ミッチーのステージは、やっぱり好きだな。来週は、宇都宮公演。ミッチーでは、初めてちょっと遠目のところに行くので、楽しみ。