及川光博ワンマンショーツアー 2000

「誰にも言っちゃダメだよ…。」

at 東京国際フォーラムホールA on 2000.12.21(25公演目)

 

〜ファイナル仕様のオープニングとエンディング〜

 

 

セットリスト

バックバンド「Click☆Tricks」

M1:フィアンセになりたい

M2:三日月姫

M3:きれいな嘘

M4:パズルの欠片

M5:展望デッキ

M6:愛の賛歌(featuring れいこベイベー)

M7:若さのカタルシス

M8:ロリータの罠

M9:CRAZY A GO GO!!

10:ミス・アバンチュール

11:求めすぎてる?僕

EC1:ワンダフル入浴

EC2:バラ色の人生

WEC1:悲しみロケット2号

WEC2:君だけに

Key:KG

B:ひでちゃん

Sax・Per・Cho:山本公樹

Dr:つよぽん

Per:マリ姉さん

Cho:れいこベイベー

Key:しよみベイベー

 

 

 

1.はじめに

 

平日の公演。常に「遅刻するかも」という思いが、駆け巡る。今回の会場は、会社から近いとは言え、18:30開演というのは、正直、厳しい。が、幸いにも、直属の上司(まあ、社長に当たるのだが)が、休みの為、急な仕事が舞い込む確率は、かなり低くなる為、間に合う様に行くぞ!という気持ち満々。早く行けばグッズも買えるし…と思い、開演前に、会場入り。グッズ売り場は長蛇の列だが、明日の最終日は、かなり遅刻する確率が高そうな為、今日中に購入。列は長いと言えども、すぐに買う事が出来る。

 

本日の席は、31列。思った以上に割りと見易い。中央寄りの、席番号。ちなみに、明日は、今日の席の2つ隣。両日とも、ほぼ同じポジションで、楽しむ事となった。

 

 

2.本編

 

10〜15分くらい、予定より遅れてのスタート。オープニングは、いつもと違っていた。今日と明日で、本ツアーも終わり。ファイナル仕様なのだろうか。下がった緞帳の前に、スクリーンがある。そのスクリーンに、映像が流れる…。

 

女(れいこくん)が、ホテルのドアをノックする。その部屋には、バスローブをまとったミッチー。シャンパンをグラスに注ぎ、「白い粉」を入れ、女に向かって笑顔で接するミッチー。ミッチーは、シャンパンを飲む。窓際の椅子に座ったミッチーと、ベッド際に立った女の映像の対比。これから起きる事を、想像させる映像だ。ベッド際に立った女の、足元が写る。光沢のさらりとした、ボルドーのワンピースが、女の足元に、すっと落ちる。それを見つめるミッチー…。多分、ここで、いつもの台詞が入ったかと思う。そして、緞帳が上がり、羽をつけたミッチーが登場。大歓声の場内。

 

1曲目の、「フィアンセになりたい」で、バンドの音が凄く良いと、感じた。今までの中で、一番良いと思った(何がどう違う?と聞かれても、回答できないけど)。「三日月姫」の後、いつもの様にMC。

 

「帰ってきた〜!!」と、声高らかに発するミッチー。いつもの様に、軽快トーク。笑顔のミッチー。「何故ステージに立つか?」についても話す。「メロメロにさせる為(なるため?)」と、言っていたかな?(あまり覚えていない…)あとは、毎日が忘年会(笑)とも。勿論、最終回を終えた、「オヤジぃ」のネタも。最終回の、博さんの台詞を、再現していたミッチー。「良い台詞だよねぇ」と、博(すず)になり切ってのミッチー。男子が、意外に多かった今回。男子の、「キャプテ〜ン」に、ミッチーは満面の笑みで、嬉しそう。

 

メンバー紹介では、つよぽんが、スティックを後ろに投げる投げる。弧を描く様に、後ろに落ちるスティック。ミッチーも、「いつもより多めに投げてる(笑)」と、言うくらい(といっても、投げるのを、今日初めて見た)。公樹さんは、ミッチーに「マイケル猪木」と呼ばれ、マイケルジャクソン風のステップと、猪木のポーズを掛け合わせて中央に移動。軽快なステップに、客席だけではなく、ステージ上のメンバーも爆笑。手を叩いて笑うミッチーは、本当に楽しそうだった。皆で、「1,2,3ダーッ!」をやった後、「いや〜今日は一番よかった。切れがあったよ〜」と、公樹さんに告げるミッチー。確かに、公樹さんの動きには笑わずにいられなかった。ひでちゃんの時は、「ひでちゃんはねぇ、すぐ照れるんだよ。皆でひでちゃんって呼んで!」と、ミッチーの声に合わせて、一斉に、「ひでちゃ〜ん」と、客席から。ひでちゃんは、人差し指を立てて(ちょうど1番という状態)、腕を高らかと上げる。「おっ、今日は余裕だね。じゃあ、ひでちゃんLOVEって言ってみよう!」と、ミッチー。先ほどと同様に、声をそろえる客席。さすがに、これには、照れてしまったひでちゃん。「いい男が照れるのっていいよねぇ」と、ミッチー。

 

今回は、当たりベイベーのコーナーが、神奈川公演の時と同様に、ここで展開。今回は、機械を使う。Tバックこうじ君が、マシンを持ってくる。登場したこうじ君に、「一番上のボタンくらい開けようよ」と、ミッチーは告げ、こうじ君のボタンを外す。あまりにも、自然な出来事(笑)。機械は、いわゆる、ビンゴ大会とかで使うような物。ボタンを押して、出た数字が当たり。まずは、列番号から。出てきた数字は、「31」。そう、私の列。喜んだのは、言うまでもなく、どきどきモード。「自分の番号が当たります様に…」と思いつつ、結果を待つも、敢無く外れる。にわか喜びであったものの、なかなか、自分が途中まで該当する事もないので、どきどき感が楽しかった。

 

「きれいな嘘」、「パズルの欠片」と続く。キラキラ棒で、遊ぶミッチー。「もう、先にメロメロ」と、ミッチー。今回のツアーを振り返るミッチー。「長いツアー、たくさん良い勉強をした」と告げ、しっとりムードを作りだし、「展望デッキ」へ。

 

8曲目の、「ロリータの罠」は、今回初めて聞いた曲。この8曲目は、おそらく日替り楽曲だと思うのだが、いつも、「運命のいたずら」だった。ようやく、別の曲に巡り当たる。

 

「求めすぎてる?僕」では、衝撃的な出来事が(ちょっとオーバーな表現かも)。公樹さんは、ソロに入る前、いつもの様に、ステージ中央に移動。ミッチーに近づくと、口づけをする。大歓声の客席。「いや〜ん」と、ミッチー。これまた、あまりにも自然で、違和感のない、キスシーン。挨拶を交わしているような、そんなキス。公樹さんは、ミッチーにキスしたあと、いつもの様に見せ場を作る。ご当地ネタは、「泣かないで〜♪」。というか、今回はご当地と言えないかも。これって、舘ひろしの歌だし。なんの意味合いだろう。まあいいか。

 

 

3.アンコール

 

今日は神原春団ぢ君。「夢一夜」というタイトルの歌を歌う(即興??)。「俺の背中にモンシロチョウ〜♪」という歌詞が、含まれていた歌。テンションの高い、春団ぢ君。れいこくんが登場し、恋と哲学の小部屋へ。

 

Q1:「爆笑問題のラジオ番組に、堺正章さんがゲストで出演した時に、ミッチーに会ったという話をしていた。以前,ミッチーも堺さんに会った話をされていましたよね。21世紀も、GO!GO!」

A1:(まあ、回答というわけではないけど)「え?僕に会ったって事言ってくれてたの?ホント?嬉しいなぁ。ほんと、堺さんって凄いし、尊敬してる。この中で、バンド活動とかしている人は、スタジオ押さえて、毎日練習するよりも、一角の人に、1度会う事の方が、価値がある。だから、そう言う人と会える時は、会ってください。」

 

Q2:「好きと愛してるは、別物だと思うのですが、ミッチーはどうですか?」

A2:「みんなはどうおもう?(挙手させる)僕もね、今まで色々考えて来たんだけど、最近、『真実の愛』から、『人間愛』を学び出した」とミッチー。そう言えば、この時、「機能的な物は良いよ(いわゆる下ネタ)」と、言ったミッチーは、自分でツボに入ってたなぁ。

 

Q3:「失恋した時はどうやって立ち直りますか?」

A3:「自分のためにするのが、『恋』だと思う。僕は失恋すると、歌を書く。曲を作る。で、出来た作品にうっとり」。尾崎豊の、「シェリー」を、1フレーズ口ずさむミッチー。そういえば、この質問。千葉の時もあったかな。あの時は、「WEDDING BELL」を、歌ったけど。

 

メンバーが登場し、「ワンダフル入浴」。ノリノリの公樹さん。フルートを振り上げる仕草が、いつも以上に、行っちゃってる。

 

「今夜の秘密」は、キョキョンの話。「バラ色の人生」で、いったん去るミッチー。

 

再登場したミッチーは、階段を上り、大きくジャンプ。ギターを受け取り、「悲しみロケット2号」。軽快なイントロの後、ノリノリで、歌をつけたミッチーは、すぐさま演奏を止める合図。「ストップストップ!間違えた(笑)今、僕なんて言ったと思う?もし、テロップあったら、●▲★■とかだよ(笑)」と、ミッチー。気を取り直して、階段を上るミッチー。ギターを下げたまま、登場時と同様に大きくジャ〜ンプ。着地時に、ギターのバンドが外れた為、直そうとしたものの、イントロが終わってしまい、ギターをTバックこうじ君に預け、ギター無しで、歌うミッチー。即興曲、「恋泥棒現る」もここで、披露。名古屋の時と違い、ミッチーの後に続いて、客席にも歌わせる。やっぱりこの曲は、ミッチーのお気に入りらしい。

 

皆を座らせての、「君だけに」。イントロで、「ワ〜ッ」という大歓声の後、聴き入る客席。このパターンも珍しいかも。今回は、ミッチーが階段を上り、スモークに消え、緞帳が下りた。いつもの様に、れいこくんが追うシーンは無い。オープニングに合わせた映像が、再び。「愛の賛歌」(原語)が、BGM。画面には、女が1人。ベッドの上に、寝そべっている。目覚めた女は、男(ミッチー)の姿を探す。昨夜の出来事を彷彿させる、絡み合った手と手が、何度も登場する…。甘い出来事を思い出している、女がそこにいる…という、イメージだろうか…。サイドボードには、薔薇が添えられたメッセージカードが。「誰にも言っちゃダメだよ」と、書かれている。そして、「僕達はずっと待ってる…」と、いつもの台詞。その後、ツアー関係者の名前が、テロップで流れる。映画を見ているような気分。「愛の賛歌」も、凄くあっている。映像を見入る、客席。全てが終わると、拍手大喝采。立ちあがる客席。なんとも言えない、人の心を引きつける映像だった。21:20頃、終了。

 

 

4.   さいごに

 

とにかく、開演に間に合って良かった。オープニングとエンディングの映像が、とてもきれいだった。多分、ミッチーの監督作品だと思う。今回のツアーに使われていた詩にも、良く合っていたし。男と女の一夜の出来事を、表現したものであるが、広い意味で捕らえると、核心のその出来事の部分は、ミッチーと客席で行っているもの。それが、SEXに該当するんだろうな。そういうのを、表現したのかもしれない(と、今レポを書きながら思った)。お互いの呼吸を、感じ合い、与え与えられる関係。ミッチーはよくこんな事を言っているが、なんとなく、それらの意味合いも全てひっくるめられているのかなと思った。

 

楽器の音量を調節したのだろうか。今回は、ピアノとオルガンの音が、いつも以上に響いていた様に思う。そう言えば、めずらしく、公樹さんは、サングラスをしていなかった。気になったのは、音割れ。高音部の、音割れが、ちょっと気になってしまった。

 

明日は、ファイナル。オープニングの映像を明日も観たいけど、多分間に合わないだろうなぁ…。明日になってみないと分からないけど。本当は、明日は、42列のはずだったんだけど、友人のチケットが余り、私のも1枚余る為、私が、友人のチケットに便乗し、42列の方を2枚、来られなくなった友人の後輩に譲るという形になった。2日間とも、ほぼ同じ席で楽しむというのも、めったに無い事だけど。今日は、目の前の人が、大きくて、ミッチーにかぶりっぱなしだった為、明日はそうでない事を祈るのみ。