光田健一のライブ考察

 

written by KAZUKI

 

 

 

 

まえがき

 

今回、こうしてライブの考察を行おうと思った経緯をまえがきに記そうと思う。

 

私が、光田氏のライブレポートを書き始めたのは、1998年5月に新宿ミロードにて行われたインストアライブからである。この時から、毎回ライブに行くたびにレポートを書くという事が、自分の中に出来あがった一連作業となっているように思う。

 

レポートは、実際に面倒だなと思う事が無かったわけではないが、とりあえず今日まで続いている。まあ、友人のHPにアップしてもらっているという事も書き続ける上で、重要なポイントとなっていることは間違いないだろう。これがなければ、続いていないかもしれない。

 

こうして、数年に渡りレポートを書いていて、ある日、こう思ったのだ。「折角書いているんだから、これらを参考資料にして、ライブ考察をやってみたい」と。自分のレポートが、10本たまった時に、ふとやってみたいと思った衝動。ある種、お馬鹿さんな発想かもしれない。なんとなく、「どの曲が何回くらい演奏されているのか」と言うことを知りたいなと思ったのだ。データとしてまとめてみたいと思うあたり、「あ〜やっぱり理系的発想だよな…」と、思わずにいられないが、事実として理工系学部で6年間学んでしまった私の悲しい性分(?)だろうと、少し諦めてはいる。

 

少し話しはそれてしまったが、その10本目のレポートは、1999年5月の「Ginzでワインでバイキングツアー」である。この時から、既に2年という時を経ているが、書くタイミングが見つからなかったのが現実。一体、どこまでのライブで、データとして取り扱うかに、悩んだからだ。2001年の今年は、ライブはやらないという事から(実際には、本文の作業を始めた後に、ライブのお知らせが来たので、2001年のライブは結果的に、有るということになった)、今年が絶好の機会と思い、こうして数年間心の中で「やりたい」と思っていた事を実現している状況だ。しかも、ちょうど、タイミング良くファンクラブ結成5年という切りのいい年でもある。

 

なお、この考察を書くに当たり、自分のレポートは勿論の事、KEN’s Parkの会報、オフィシャルHPの「Live Data」を参考にした。特に、レポートを書いていない時期においては、重要参考文献となっている。

 

この考察は、「あくまでも個人的見解である」という事を、あえてここで述べておく。また、データは、2001年9月現在での内容で取り上げている。

 

 

 


1.ライブ一覧と本考察での対象ライブ

 

ファンクラブが結成された年(1996年)からの光田健一氏のライブと、本考察をまとめる上で抽出したライブをあげる。なお、対象期間は、2001年9月までとする。

 

1−1 ライブ一覧

 

表1−1に、1996年5月からのライブを一覧にまとめる。この表には、注釈に示した様に、Style-Oのライブにゲスト出演した分と、3rdアルバム発売時に行ったインストアライブ、富山ツアー内で行われたライブは含まれない。

 

表1−1 光田健一ライブ一覧(1996.5〜)と本考察対象ライブ

ライブタイトル

開催日

場所

備考

本文対象

1stライブ 空が好きだった君に

1996/5/22

熊谷VOGUE

 

×

1996/5/24

渋谷Egg-man

 

×

1996/5/27

渋谷Egg-man

 

×

POP LIMOUSINE '96

1996/7/23

新宿ルミネホール

対バン

×

Welcome to KEN's Park worldその1

1996/9/20

渋谷Egg-man

 

渋谷Egg-manのカウントダウンイベント

1996/12/31

渋谷Egg-man

 

×

Welcome to KEN's Park worldその2

1997/1/12

渋谷Egg-man

 

Ladies and サンジェルマン ツアー

1997/4/21

渋谷Egg-man

全対バン

×

1997/4/22

横浜CLUB24

×

1997/4/24

熊谷VOGUE

×

KENICHI MITSUDA LIVE

1997/7/1

新宿・日清パワーステーション

対バン

×

サンデーワイドショーVol.1

1998/3/29

渋谷Egg-man

 

光田健一ライブ

1998/4/7

熊谷VOGUE

対バン

×

1998/4/8

川崎CLUB CITTA

×

KEN'S Bar Vol.1

1998/5/3

調布ginz

2部構成

×

サンデーワイドショーVol.2

1998/5/24

渋谷Egg-man

 

サンデーワイドショーVol.3

1998/7/5

渋谷Egg-man

 

走れ!ハイエース!!

1998/9/10

こっとん倶楽部

富山のイベント内にて

×

1998/9/24

神戸チキンジョージ

 

×

1998/9/26

博多JAJA

 

×

1998/9/27

広島ネオポリスホール

 

×

1998/9/29

心斎橋ミューズホール

 

×

1998/9/30

名古屋ボトムライン

 

×

1998/10/3

渋谷Egg-man

FINAL

1998→1999

1998/12/30

渋谷ON AIR WEST

 

PLAY THE MUSIC

1999/4/30

渋谷Egg-man

 

Ginzでワインでバイキングツアー!

1999/5/3,4

調布ginz

限定60名のイベント的ライブ

×

光田健一LIVE

1999/6/17

渋谷Egg-man

対バン

×

恋するエッグマン

1998/8/21

渋谷Egg-man

 

有楽町であいまSHOW!

2000/1/10

東京国際フォーラムホールD

 

たった1時間だけ、あなたといたい

2000/6/6

調布ginz

 

SEPTEMBER SONG CONCERT〜Introduction〜

2000/9/3

横須賀カフェ・ラ・サイエンス

 

SEPTEMBER SONG CONCERT

2000/9/9

草月ホール

 

総本数

32

 

対象ライブ

13本

※ 除、Style-Oライブでのゲスト出演、インストアライブ、富山ツアーでのライブ(ハイエースツアーは富山が初日の為、含めた)

 

この表から、計34本のライブを行っていることが分かる。そのうち8本が対バン形式。1998年5月3日に行われた、「KEN’s Bar Vol.1」は、結局この1回で終わってしまったのだろう。その後のginzでのライブもそれぞれのタイトルがあり、Vol.2は、もう発生しないような気がする。

 

表1−2に各会場でのライブ回数、表1−3に各年におけるライブ回数をまとめる。

 

 

表1−2 各会場でのライブ回数とその比率

会場

回数

利用比率

渋谷Egg-man

13

38%

調布ginz

4

12%

熊谷VOGUE

3

9%

新宿・日清パワーステーション

1

3%

新宿ルミネホール

1

3%

渋谷ON AIR WEST

1

3%

東京国際フォーラムホールD

1

3%

心斎橋ミューズホール

1

3%

草月ホール

1

3%

川崎CLUB CITTA

1

3%

横浜CLUB24

1

3%

横須賀カフェ・ラ・サイエンス

1

3%

こっとん倶楽部

1

3%

神戸チキンジョージ

1

3%

名古屋ボトムライン

1

3%

博多JAJA

1

3%

広島ネオポリスホール

1

3%

合計

34

100%

 

表1−3

各年におけるライブ本数とその比率

本数

年比率

1996年

6

18%

1997年

5

15%

1998年

14

41%

1999年

5

15%

2000年

4

12%

2001年

0

0%

合計

34

100%

 

表1−2より、渋谷Egg-manでのライブ回数は、全体の約4割を占めていることがわかる。光田氏は本会場を活動の拠点と言っているが、この数値からも「拠点」と言うことが、裏付けできる。ただし、表1−1を見て分かる様に、2000年は、本会場では1度も行っていない。このことは、光田氏のライブに来るお客さんの増加や、光田氏が求めるライブ像の変化によるものかもしれない。また、意外と1回のみの会場が多い事も、今回データをまとめていて気付いた事である。

表1−3では、1998年において、光田氏が「ライブの年にする」公言した通り、最もライブ本数が多かったことが分かる。ライブ全体の4割以上をこの年に、行っていた。1998年は、光田氏がSTARDUST☆REVUEに正式加入した年である。その為、なんとしても今のうちにできるだけ多くのライブを行いたい、ツアーを行いたいと思ったのかもしれない。

 

 

1−2 本考察対象ライブ

 

本考察の対象ライブは、表1―1に記した、「本文対象」に○印がついているものである。これらの選定理由は、次の通り。

 

l         KEN’s Parkの5周年という事もかんがみ、ファンクラブ結成記念ライブからの取り扱いとした(筆者がこのライブから通い出したという事も、理由の1つではある)。

l         対バン形式ライブは、データの統一性を(演奏曲数等)計る事が出来ないと判断した為、除外。

l         走れ!ハイエースツアー!!は、代表としてファイナルのデータを用いた。ファイナルは、他会場に比べ、演奏曲数が若干少なかったが、筆者が参加していることもあり、代表データとして使う事とした。富山・こっとん倶楽部のライブにも筆者は参加しているが、富山は若干、イベント的要素があると考えられた為、ファイナルを用いる事に決めた。

l         調布ginzでのライブは、イベント的要素が非常に高いと思われた為、基本的に除外と考えた。ただし、「たった一時間だけあなたといたい…」は、筆者自身が参加して、「Ginzでワインでバイキングツアー」の様に、イベント的要素を感じなかった為、適用した。「KEN’s Bar」については、筆者が参加していないため、判断不能。その為、イベント的要素が強いだろうという想定で除外。

 

これらの選定基準から、本考察は13本を対象とした。この13本という数が、データ収集において、不充分だという指摘を受けるかもしれないが、筆者の定めた方法にて抽出を行うと、このような状況になったので、この13本にて取り扱う事とする。

 

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