at 藤沢インタープレイ on 2000.8.23
〜素敵な演奏とお下劣トーク。終了時間は…〜
<セットリスト> 第1部 19:45〜21:08 M1:いつか王子様が M2:One Note Samba M2.5:かもめが飛んだ日、ひと夏の経験(イントロのみ) M3:Have You Hard M4:入道雲を飛び越えて M5:帰郷 M6:マシュ・ケ・ナダ 第2部 21:39〜23:11 M7:Change The World M8:If I Feel M9:Something M9.5:民謡韓国、民謡船の歌 (作曲・歌:池田達也) M10:ルパン3世テーマメドレー M10.5:みちのく一人旅 M11:Old Folks M11.5:北国の春(イントロのみ) M12:Summer Gift (作曲:池田達也) M13:Anton's Song M14:スクリーンの夢 アンコール 23:12〜23:25 EC:剣の舞
マンスリーで健ちゃんが行っている、藤沢インタープレイでのライブ。今回は、ベースの池田達也氏を交えて。この2人がライブをこの会場で行うということは、時間的には、相当な覚悟が必要と、まず、思った(笑)。その為、会場近くの友人宅に、泊まることにして、参加(というより、皆その友人宅に泊まった)。
時間、これは、凄かった。思っていた以上。終わったのは、23:25頃。予想としては、23:00だったのだけど。今回の席、受け付け時に、「1番良い席ですね」と言われる場所。健ちゃんの目の前で、ピアノを弾く手がよく見える。手好きにはたまらない席(笑)。
2.第1部(19:45〜21:08)
19:45、健ちゃんがまずステージに。そのあと少し遅れて、達也さん登場。ステージに立ち、いきなりトークを展開(若干)。スタートが遅れたのは、達也さんのせいだと、健ちゃんは言う。なんでも、達也さん、1時間30分も遅刻したとか。達也さんは、チューニングを行う。
グランドピアノの所には、「リクエスト募集中」と書かれた、紙が置かれており、 リクエスト用紙も既に多数。健ちゃんも、「今日はリクエスト一杯だな〜」と口にする。
「いつか王子様が」は、スタンダードのリクエストの中から選ばれた物。「我々がやると、いつかおじ様が・・・だね」と達也さん。「星に願いを」のメロディーも少し取り入れた演奏。
「One Note Samba」は、演奏前に、コード進行を打ち合わせる。達也さんは、目の前のお客さんに、「歌う?」と言って、マイクを向ける(笑)。
2曲演奏後、爆笑トーク、本格的にスタート。達也さんの1時間30分遅刻を攻める健ちゃん。2時に健ちゃん宅という約束が、中々来なかったと言う健ちゃん。「時間にルーズは困るよ」と達也さんに一言。「ホントごめんなさい。時間にルーズ、性生活もルーズ」と達也さん。「リクエストだから、リハで練習した曲は、やらなかったりするんだよ」と、達也さんに言う健ちゃん。ちなみに、健ちゃんは、リクエストカードに目を配りながらのトーク。
達也さんとしては、ここは、「社交場」らしい(というより、ライブがそうなのか?)。宴会とも口にしていた。健ちゃんは、「リクエストには、裏にお金が貼ってあるのに応えるんですよ」とも言う。
トークの一部として、「かもめが飛んだ日」のイントロのみ。リクエストにあったからだと思うが、達也さんは、「懐かしいですね」と、マイクを握る。達也さんが、歌い出そうとした瞬間、健ちゃんの演奏が終わる(笑)。「なんだよ〜。せっかくさ〜」と、達也さん。
「ひと夏の経験」もイントロのみ。ちなみにこれ、私がリクエストした。先程と同様に、達也さんが歌い始めると、演奏終了。「歌って〜」という要望に対しては、「甘やかさないの(達也さんを)。調子に乗るから」と、健ちゃん。
「Have You Hard」は、パットメセニーの曲という紹介があった。パットメセニーが、来日公演をするが、「2人とも行けないんだよ」と達也さん。お互いに、ライブ予定が入っていると、達也さんが言う。軽く演奏の打ち合わせ。演奏後、「忙しい曲だね」と達也さん。リクエストカードには、演奏後に必ず目を通す健ちゃん。リクエストについての話題もする。
「入道雲を飛び越えて」は、リクエストにもあったらしいが、用意していた曲だと思う。
爆笑トーク再び登場。若かりし頃、健ちゃんはステージの掛け持ちをしていたことを話す。同じビル内の別会場で、休憩時間中に、演奏をしていたと。ちなみに、ヌードショー劇場とかがあったビルらしい。達也さんは、「オ〜!って言うけどさ、チラッと見えるのが良いもんなんだよ」と、トークを展開。ちなみに、達也さんは、お客さんが熱心に見てるよなとも口にしていた。達也さん自身のライブは、「誰も聞いてないし、俺はお下劣喋ってるし。皆に見られてるから、パントマイムくらいやった方が良いのかな?」と言っていた。
「真っ白な八月」は、イントロに前説で「暑い夏ももう終わった」と健ちゃんが入れる。演奏後、「素敵な歌ですね」と自分で言う健ちゃん。
演奏後、「後1曲で1部終わり」と健ちゃん。客席から、「え〜!」と上がり、「じゃあ、後2曲ね。ま、物は言いよう(笑)」。リクエストに応えようと、リクエスト用紙を選定。達也さんが、健ちゃんのそばにやってくる。リクエストに、「帰郷」が有ったため、昔ネタ。ジェントルハーツを達也さんと作り、この曲が最初だったとか。当時、4人でやったねと話す。「これ、やってみようか。たっちゃん出来る?多分、やれば思い出すよ」と、健ちゃん。
1992、93年頃、ジェントルハーツで最初に作った曲だとか。夜中に音録ってたとも。マンションでこの行為をしていたらしいが、夜中3時にSax吹いてよく苦情こなかったよねと話ていた。ちなみに達也さんは、「夜中の3時は、Saxじゃなくて…」と続ける。健ちゃんは、「あ〜!!今の所巻き戻し〜!」と話を遮る。当時、達也さんが、ジェームス君と呼ばれていたネタも登場。少年漫画の主人公(何の漫画かは不明。頭にフォークを差した少年)のジェームス君に似ているからということだ。健ちゃんの曲で、「Shiwasu」というのがあるが、以前、「ジェームス君のせわしい毎日」というタイトルだった。「ジェームス君って誰?」と思っていたが、この話を聞いて、「もしや、達也さんのこと?」と思った。毎晩達也さんは健ちゃんの家に行き、健ちゃんのお父さんのカラオケ屋に行って、朝まで遊んでいたとか。ある日、そのカラオケ屋で、脱いだ為、達也さんはお父さんに出入り禁止を言い放たれたらしい。
こんな話しの中、健ちゃんは「帰郷」の譜面を探し出す。譜面には、「'93.5.10」と達也さんの字、タイトルは、トッチンの字の譜面。ちなみに、「ききょう」の「きの字」が「桔」と書いてあるらしい…。
かなり大爆笑の下ネタトークも織り交ぜた、長いトークを経て「帰郷」。演奏前は、軽く打ち合わせ。久し振りに聴いた。
「マシュ・ケ・ナダ」は、ボイスパーカッションと達也さんのマラカスから、軽快に始まる。ちなみに、さっき書いた曲だとか。
1部は、21:08に終了。
3.第2部(21:39〜23:11)
第2部は、21:39スタート。だらだらトークから始まる。「たっちゃん、トイレから中々出てこないんだもん」と、健ちゃん。「ホント、今日は迷惑かけっぱなしでごめんね」と、達也さん。酔っ払いの真似をしてくれた健ちゃん。かなり、良い感じの酔っ払いだった。「酔っ払ってますか?」の問いに、「はい」と応えた客席に対して、「違う、本当に酔ってる人は、そんな風に言わない」と言って、やってくれた。 達也さんの譜面台にも、リクエスト用紙が置かれていて、浮かれ気分の達也さん。「夏にご用心」等があったらしい。健ちゃんは、「チューチューチュチュ♪ってやつでしょ?」と言えば、「ちが〜う」と突っ込まれる(客席から)。「わかってるよ〜そんなこと俺だって。ステージの上では知っててやってるの。そうやってすぐ突っ込んで」と、すねた子供みたいな口調で言う。一体誰の口調なのか、さっぱりわからないが、その言い方が面白かった。「夏と言えばさ〜、4年前に貰いものしちゃってさ〜」と達也さんの衝撃的告白(貰いものについては、あえて書かない)。
爆笑トークの後は、「Change The World」で、雰囲気を一転。
演奏後、達也さんがトークを展開。健ちゃんは、リクエストに目を向ける。達也さんトークは、留まることを知らずに、加速。次は、2曲続けてビートルズの曲をやるらしい。これらの曲は、達也さんのリクエスト。ビートルズが好きだからということも含めて、達也さんが、曲紹介。
「If I Feel」と、「Something」を続けて演奏。メドレーとしての展開。
ここでも、またしてもトーク。リクエストに、「達也さんのコーナーを作ってください」というのがあった。達也さんは、ベースを床に置き、「民謡を作った」と言う。その民謡を披露する。「民謡 韓国」は、「あ〜コリャコリャ」と歌う(これだけ)。「KOREA」と、「コリャ」を掛けている(ちなみに、健ちゃんは、すぐにこの事に気が付かなかった)。「民謡 船の歌」は、「あ〜らヨット」と歌う(勿論これだけ)。「僕のが先だよ。そのネタ(「船の歌」の方)。小学生くらいに考えたもん」と、半ば呆れ顔の健ちゃん。「ライブが宴会という意味が良くわかったよ」と健ちゃん。
「ルパン3世テーマメドレー」は、達也さんのリクエスト。健ちゃんは、ライブで毎回やるから歌詞も覚えていると言っていたが、曲に組込んだ演奏でしか聞いてないし、その際に歌詞付きもあったが、「ラララ〜」との組み合せだった記憶が…。まあ、確かにここ最近では、健ちゃんのライブではよく耳にしている様な気はする。オープニングテーマとエンディングテーマを繋げたメドレー。エンディングの方では、達也さんがピアニカで、主旋律を担当。
「みちのく一人旅」は、先程から見せている通り、イントロのみで終了。
「Old Folks」は、達也さんのリクエスト。この曲もピアニカを演奏する達也さん。「この曲と民謡出来て幸せ!」と、嬉しそうな達也さん。「この曲は、誰の曲?」という展開から、「久石譲氏は、クインシージョーン」から取ったと言うネタに。「意外と雑学豊富なんだよね」と、健ちゃんに言われるが、「ネオン街の地上のもつれと一緒だよ」と口にする達也さん。なんでも、キャバ嬢を口説く時にこういうネタは使うらしい。
「北国の春」も、やはりイントロのみ。
「Summer Gift」は達也さんの曲。デパートのお中元売り場のイメージらしいが、確かに、お中元売り場に掛かりそうな曲。スーパーの店内アナウンスのBGMでもありそうな、雰囲気。その昔、皆で、アレンジしたらしい。この曲、マンボアレンジ部があるが、それは、健ちゃんのアイデアとか。
温泉プールで、鼻血を出したことがある話(達也さんが)、公樹さんネタ(猪木ファン。ちなみに、次曲がアントニオカルロスジョビンのことについての曲の為)が繰り広げられる。次曲紹介も。
「Anton's Song」は、けだるい雰囲気の歌い方。
この時点で、時計を見て驚く。時既に、22:51・・・。
「スクリーンの夢」のイントロは、達也さんのウッドベースをPer代りに叩く音の響きが良い。健ちゃんのボイスパーカッションが、「どっちかってぇとバカ」と聞える。達也さんが、健ちゃんを見て、しかめっ面をする(笑)。「オブラディオブラダ」や、ドリフの「次行ってみよう(場面展開時の音も奏でて)」を途中に入れていた。
23:11、2部終了。達也さんは、去る時に、「ボロボロー」と口にしていた。
4.アンコール(23:12〜23:25)
アンコールは、すぐに始まる。
「遅いのは、たっちゃんの1時間30分の遅刻のせい。残れる人は残ってるし、帰らないとならない人は、帰ってる」と健ちゃん。アンコールは、「剣の舞」。ハチャトリアンの曲。達也さんは、「この前、ほら、色男(sax:金子隆博氏のこと)とやった曲」と言う。色男発言に、笑いが起きる。MANDALAで行ったように、カウントは、「コフ ポフ チョフ スキー」。健ちゃんがカウントを取る前にリズムを取って、そのリズムにカウントの言葉を載せる。曲紹介の時、友人が、この曲を小さく口ずさんだら、「そこ、今からやる曲、口にして」と健ちゃんに言われる。まさか、聞えているとは(笑)。凄く楽しそうにピアノを弾いている健ちゃん(口元が笑ってた)。
23:25頃、終了。
5.さいごに
かなり遅い時間に終わった。思っていた以上に遅かった。友人宅泊まりにしていてよかった。でも、やはり途中で帰った人も結構いたと思う。これも、達也さんが遅刻したせい?
トークは予想通りの下ネタ多数の大爆笑トーク。お下品トークを切り替える為に、健ちゃんは、ピアノでお辞儀の時に奏でる音を出していた。達也さんはそれに合わせて、お辞儀をするが、結局お下劣に戻る(笑)。健ちゃんから、「性生活」という単語はめったに聞けないと思うが、達也さんといると、特に違和感は無し。ちなみに、「良い大人が、性生活とか言って…」と言っていた。 今回は、リクエストに応えると言うよりも、ほとんどが用意していた曲の演奏という構成。演歌系はリクエストでも目を引くのか、イントロだけは披露された(笑)。友井賢太郎氏の曲だと思っていた「イブニングブリーズ」が、達也さんの曲だったということにびっくり。
達也さんは、「皆じっくり見てるんだもん」と口にしていたが、我々のテーブルは、その中でもじっくり度は低かったと思う。食べて呑んで、突っ込み入れて(笑)という状況。テーブルには、お皿、グラスが一杯有った様に思う。
今回の席は、健ちゃんの手がよく見える位置。演奏中は、ほとんど手を見ていた。惚れ惚れする動きで、目が離せない。指の動き、手の形、磨かれたピアノに映る手。久々に、手が見えるところで、うっとりしっぱなしだった。
終了時間を考えると、帰れなかった人も多いのでは?アンコール開始時に、「電車大丈夫?」の問いに「ダメ〜!」と言っていたお客さんは、どのように朝まで過ごしたのだろう。はたまた、タクシーで帰ったのだろうか…。少し気になる。