田中博信&光田健一

at INTERPLAY on 2002.4.27

 

〜PTCC&K 解散ライブ(笑)〜

 

 

<セットリスト>

−第1部−

M1:もう一丁やるか 

M2:ここにいるよ 

M3:Lonesome Way 

M4:この胸の痛みが消せるなら 

M5:去り行く恋人 

M6:去りゆく友よ 

M7:星の降る森で 

M8:Local Hero 

M9:月になる

−第2部−

M10:チャリンコ姫が行く 

M11:Timecard 

M12:月曜の朝には 

M13:やるしかないでしょ 

M14:夢見心地 

M15:襟裳岬 

M16:Close To You 

M17:君とふたり 

M18:へんなジュース 

M19:毎度アリゲーター 

M5、M6、M15、M16は、健ちゃんのコーナー。

<メンバー>

Vo&G:田中Pスケ B:藤田哲也 

G&ハーモニカ:猪浦教行(チャーリー) Per:CICO Pf:光田健一

 

 

◆ はじめに

急遽、行けなくなった友人の替わりに、行く事にしたライブ。STYLE−Oの3人のメンバーに、健ちゃんとCICOちゃんが加わった、セッション的ライブ。STYLE−Oメンバーを観るのも、かなり久し振り。2年振り位だろうか。久々のPちゃんも楽しみだったし、休日前日ということもあって、家から遠いが行くことを決めた。

 

当日は、東海道線に乗って、会場のある藤沢まで行ったが、東海道線が寒かった。あまりに寒いので、会場に入る前に、暖かい飲みものでもと思い、会場近所のモスバーガーに入る。注文をして、待っている間、席どうしようかなと、店内を見渡すと、健ちゃんが視界に入った。「あっ」と思ったのは言うまでもないが、一瞬目が合ったような気もしたので、会釈をする(でも気付いていなかったみたい)。会場でトイレに行くよりも、ここで行った方が良いだろうと思い、トイレに行くが、本当は、健ちゃん達の脇を通って行った方がスマートだが、なんとなく悪い気もして、わざわざ、カウンター経由でトイレに。席に戻り、店を出る支度をしていると、健ちゃんに気付かれた模様。多分、あれは、観ていたと思う。というか、顔つきが、「ん?」というような感じだったし。割りとじっと見ていたような…。

 

ちなみに、店内にいる時、健ちゃん達の声が聞こえていたのだが(健ちゃんの声って響くのね)、ライブの打ち合わせをしていた。「じゃあ、ここで、健ちゃんのコーナーを入れて」等が聞こえる(これは、Pちゃんだな)。ちなみに、この時、開演予定時間の30分前位。ライブ中に、話題にもなるが、チャーリーは、19:15頃、モスバーガーに登場したか。私は、一足先に、会場に(友人も到着しているので)。正直、居心地は良くなかった(苦笑。

 

会場に入ると、ちょうど、友人達が、受け付けを済ませた直後。どうやら、席は決まっている模様。友人達がいる場所を見ると、なんとまあ、最前センター。

 

ちなみに、座席は、ステージに垂直に長テーブルが4列。テーブルは、ステージにほぼ引っ付くほどの接近。ステージ上を歩かないと、移動が出来ない状況。つまりは、最前センターというのは、Pちゃんを真ん前で見ることになるわけだ。これもまた、凄い場所。下手側には、グランドピアノ。私の席は、下手に背を向けて座る位置だったので、まあ、健ちゃんを観るには意識的に後ろを向くようになる。今回は、4人で最前ブロック。「こんな前っていうのも凄いけど。Pちゃん、凄い目の前じゃん」と、話しながら、酒も飲みつつ、開演を待つ。勿論、モスバーガーでの出来事も話した。ステージには、グランドピアノがあり、このピアノの上に、シンセサイザーがセッティングされていた。

 

◆ 第一部

定刻を少し押してのスタートだっただろうか。レポートを書くつもりではなかったので、時間を把握していないが、感覚で言うと、19:40位に始まったと思う。狭い場内を縫うように、メンバー登場。いつもは、店内にメンバーの席を設けているらしいが、今回は無かったので、店の入り口からメンバーが入って来る。

 

Pちゃんの挨拶から始まっただろうか。「PTCC&K」と挨拶したのも、ここだったか。確か、哲也さんのマイクの調子が悪かったので、最初だったかと思う。まあ、この「PTCC&K」は、メンバーの名前を取っているということは、察しがつくが、ここはPちゃん。真っ当に、紹介しない。Pは、Pちゃんのことだが、ピーターの「P」。Tは、哲也さんのことだが、タクシーの「T」。何故ならば、哲也さんが、マイクを通して話しをした時、マイクの音が割れ、タクシーの無線の様だったから(ちなみに、健ちゃんが、「タクシーの無線みたい」と言った)。2つのCは、「チャーリー」と「CICO」ちゃんなんだが、CICOちゃんは、「Child」。チャーリーは、「Children」。Kは、健ちゃんのことだが、「健忘症」。「昔のは覚えているんだけど、最近のはどうも…」という、健ちゃんの言葉で、「健忘症」となった。

 

1曲目が、軽快に始まる。1曲毎に、軽くトークを入れつつ、ステージが進む。Pちゃんは、必ずタイトルを言ってから演奏を始めるので(もしくは演奏後タイトルを口にする)、非常に分かりやすいし、ありがたい。久し振りに聴く、STYLE−Oの曲。改めて、「良いなぁ」と思った。ちなみに、レポートを書くつもりではなかったが、ステージを観て行くうちに、書きたい気分が沸いたので、セットリストのみメモをする事にした。

 

「Lonesome Way」の後、「CICOちゃんのコーナー」と、いきなり振られるCICOちゃん。ちなみに、CICOちゃんは、色々と一杯一杯だとか。「あのね〜。皆は良いよ。昔のは〜とか言えて。そうじゃない僕はさ〜。タイトル聞いたって、なんのことやらっていうのが、一杯あるのに。カウントを聴いて、『あ〜あれかな?』とか思うんだよ?もう、ドッキドキ。」と、口にする。ちなみに、Pちゃんは、「CICOちゃん、なんか青ざめてるよ?」と振ったかな。「越中LOVE」とも言ったが、なんでだったか。もう既に覚えていない。

 

「この胸の痛みが消せるなら」の演奏に移る。展開は、進行役のPちゃんの手中。CICOちゃんに話しを振りつつも、振り逃げして、先に進んだりする。

ここで、健ちゃんのコーナー。ということで、健ちゃん以外のメンバーが、ステージをはける。ちなみに、いつもの控えスペースも客席にしている為、「どこに行けば良いんだろう(笑)」と口にする、Pちゃん。

 

ピアノソロから始まり、健ちゃんのコーナー。「去り行く恋人」を演奏する。タイトルだけだと、全然曲が思いつかなかったが、演奏を聴いて、「ああ」と思った。ちなみに、英題は、「So Faraway」。次は、「去り行く恋人」に似たタイトルの、健ちゃんの曲、「去りゆく友よ」。チャーリーが、アルバムにハーモニカで参加していることから、ステージに呼ばれる。何年か振りに一緒にやると言う、この曲。まあ、この曲自体、久し振りに生で聴く。健ちゃんのピアノに合わせて、チャーリーがハーモニカを載せるが、「Isn’t She Lovely」のメロディが、見え隠れする健ちゃんのピアノ。チャーリーが、「え?」というような笑みを浮かべて合わせるが、この曲を健ちゃんが演奏し始める。とはいえ、フルではなく、ワンフレーズ分の演奏。イントロはこのような流れだった、「去りゆく友よ」。演奏後、「いや〜覚えているもんだねぇ」とチャーリー。

 

メンバー再登場。Pちゃんが、次曲(「星の降る森で」)のタイトルを紹介するも、結局CICOちゃんネタ。健ちゃんもCICOちゃんに振る。「そんなに喋らせたいの?」とCICOちゃん。健ちゃんが、ピアノを弾くと、それに合わせて、話しをするCICOちゃん。これがまた面白い。曲調に合わせて、色々やってくれる。「歯、出てるよね。ブラックライトとかだと、目立つの?」という話題になり、CICOちゃんが、小学生時代の思い出を話す。水族館に行った時、ブラックライトで、歯が光ったとか。このネタで、いきなり、Pちゃんが、即興曲を作ってくれる。タイトルを付けるならば、「CICOちゃんのテーマ」というのが、ぴったりか。Pちゃんの曲に合わせ、メンバーが音を載せる。CICOちゃんも、Perを合わせる。今話した出来事に脚色を加えながら、よく曲を作れるなと思ったが、これは面白かった。歌詞が。そして、仕組んだかのように、CICOちゃん以外一斉に演奏を終え、激しいCICOちゃんのPerの音が残る。というか、この一体感は、なんなんだろう(笑)。タイトルコールをしてから数分後、やっと、演奏に入るが、ここで、騙されるCICOちゃん。先ほどのCICOちゃんの言葉を反映して、嘘つきPちゃん。全然違うカウントを取る。それに合わせるCICOちゃん。他のメンバーも合わせる。が、違いに気付いているCICOちゃん以外のメンバーは、にやけながら。CICOちゃんも途中で気付く。「こんな曲じゃないでしょ?」ということで、再度頭からやり直し。見事にはめられた、CICOちゃん。ここから、CICOちゃんの悲劇(喜劇?)が始まる(笑)。いや、もう既に始まっているか…。この後は、「Local Hero」、「月になる」と、続いての演奏。時は既に、20:55。

 

やはり、泊まりにしておいて良かったと思った。こんなに楽しいのに、明日も休みなのに、途中で帰るのは、やはり勿体無い。休憩時間中は、マック(Pちゃんの知り合い)がトランプマジックを軽く披露していた。Pちゃんとの出会いも話をしていた。

 

      第二部

21:22、メンバーがステージに。2部の1曲目も、軽快ナンバー、「チャリンコ姫が行く」。この曲でもだったか、CICOちゃんをはめようという素振りを見せようとした、Pちゃん。結局は、健ちゃんが、これにはまって、間違えてやり直し。「CICOマジックにはまった」と、CICOちゃんのせいにする健ちゃん。気を取り直して、やり直し。健ちゃんは、シンセでバンジョー音を奏でる。この後、再びメンバー紹介。「Timecard」の後は、Pちゃんが、本日使っている、アコースティックギターの説明。INTERPLAYの熊さんという方の、ギターらしい。日の目を見ていないギターということで、これを借りたとか。ちなみに、「熊さん」の紹介をした時に、「森の熊さん」をワンフレーズ。「月曜の朝には」の後は、CICOちゃんにたっぷりと時間が渡された。Pちゃんは、CICOちゃんに振ったのにも関わらず、何も返さないので、「そういうの、振り逃げって言うんだよ。もう」と、CICOちゃん。ちなみに、健ちゃんにも、「ピアノは良いよね。そうやって、ピアノ弾いてさ、人を載せておいて…」というが、健ちゃんも、聴く耳持たず(笑)。「え?CICOちゃん喋りたいんじゃないの?喋らないとさ、打ち上げで暗いんだもん」と、Pちゃんと健ちゃんに言われる。かる〜い、いじめ。

 

「やるしかないでしょ」では、後半、Pちゃんの目が潤み、涙が少し、頬を伝った。ちなみに、結構テンポの良い曲。嬉しくて、という意味合いの涙か。1mも離れていない正面で見ていただけに、目の変化がよく分かった。

 

「夢見心地」は、チャーリーの曲。インストゥルメンタルで、ジャジーな感じが良かった。ちなみに、チャーリーは今回忙しくて、ギリギリに到着(モスバーガーに後から来たという話しもしていた)。だから、リハーサルもやっていないらしい。「電車に乗っている時に、この曲やるからって電話来たんだよ」と、チャーリー。作曲者本人が、ドキドキしたとか。ちなみに、他メンバーも、「まともに、リハやっていないし。これさ、途中からやって、わ〜い、出来た出来たで、終わんなかった?」という始末。「イントロは健ちゃんから〜」というPちゃんの声に、「え?僕?そうなの?」という場面も。健ちゃんの打ち込み待ちで、演奏が始まった曲。

 

ここで、再び健ちゃんコーナー。ピアノソロから入るのは、1部と一緒。先日の、ginzのライブでも聴いた、「襟裳岬」。ginzで聴いた時よりも、良かった(なんとなく)。ピアノソロがまた流れ、「Close To You」。途中で、メンバー再登場。Pちゃん、哲也さん、チャーリーの3人がコーラスに入る。Perも重なる。このような手法で、この曲が出来あがって行く。演奏後、Pちゃんが、「まさか、襟裳岬やるとは」と発する。「やるって言ったじゃん」と、健ちゃん。「え?まさか本当にやるとはさ〜」と、Pちゃん。この後は、「君とふたり」。この曲も、本当に久し振りに聴いた。

 

CICOちゃんが、苦戦する、CICOちゃんのコーナー到来。CICOちゃんは、別に喋りたいわけじゃないのに…と言いながら、喋らせられる。健ちゃんは、相変わらず、様々な曲を奏でる。「太田胃散」のCMに使われた曲を弾くと、「正露丸」と口にするCICOちゃん。皆に、「それは、違うよ。太田胃散」と言われる。健ちゃんは、「正露丸はこれだよ」と言い、音を出す。ちなみに、「ちゃんとやろうか?」ということで、音色も合わせ、奏でる(笑)。やっぱり、CICOちゃんのコーナーは、かる〜い、いじめだ(笑)。

 

「へんなジュース」の後は、次のライブの紹介。ちなみに、健ちゃんは、「たつやセッション」の日。Pちゃんは、「どっちに来いとは言わないけれど」と、口にする。「PTCC&Kの最後の曲です。一旦ここで解散して、また、数ヶ月後には結成すると思います!」とPちゃん。ラストは「毎度アリゲーター」。ちなみに、リハ無しの曲だとか。

22:55終了。

 

◆ さいごに

アンコールは無し。帰る時、出口(入り口とも言う)にPちゃん、哲也さん発見。健ちゃんは、いつの間にか、ステージで片付けをしていた(その時に、ファンに囲まれていた)。Pちゃんと、哲也さんと一緒に写真を撮る。Pちゃんに、「久し振りに、聴いて、凄く楽しかった」と伝えた所、「俺も楽しかった」と笑顔のPちゃん。哲也さんも、楽しかったと。ちなみに、キラキラが入っていた私のTシャツは、目立ったらしい(笑)。モスバーガーに行ったら、皆がいて驚いたと話をしたら、「居場所が無くて」とPちゃん。

 

「Get You」の言葉と共に、手をピストルの形にして、ポーズを決める仕草も多発。Pちゃんと健ちゃんのブームなのか?「今日のお客さんは何でも笑うみたい。ばかみた〜い」と健ちゃんは言っていたし。

 

健ちゃんとも、挨拶程度で話しをしたかったが、既に、囲まれていたので、そのまま帰る事に。本日は友人宅に、泊まり。これが、翌日休みでなければ、ginz同様に、途中で帰る羽目になる所だった。

 

◆ ちょっと感想

楽しい時間だった。久し振りに、Pちゃん達のライブを見た。トークも面白かった。改めて思ったが、Pちゃん、素敵。哲也さんが、ずっと座って演奏しているのを初めて見たし。チャーリーのハーモニカも、良い。健ちゃんは、背中の方だったので、健ちゃんコーナーは、後ろを向く状態で観ることになったが、それ以外は、要所要所で、振り向くという状態で、チェック。トークは面白かった。前回4月1日に参加した友人によれば、「Pちゃんだけだと、ちゃんとさ、22:00とかに終わるから、最後まで見て帰れるんだけど、この前(4月1日)はさ、途中で帰ったから、やっぱりね、今日もね、延びたねぇ〜。」ということ。CICOちゃんが、キーマンなのか?次のライブにも、CICOちゃんは登場。バイオリン、チェロが加わるということだった。

 

Pちゃんは、USJのことも話した。朝の仕事で、仕事が、AM10:00に終了。時間があったので、行ったらしいが、凄く空いていたとか。ちなみに、最初、「UFJ」と思った私(銀行?と思ったのだ)。なので、真ん前で、「銀行じゃないよ」と言われた(「銀行かと思った」と友人に言ったから)。

 

このライブは、あまり打ち合わせとかリハーサルもしていないらしい。Pちゃんが、健ちゃんの所に、今日の打ち合わせに行った時も、結局、バーチャル野球ゲームやトランプなどをし、朝を迎えてしまい、打ち合わせせずに、帰ったという話しもしていた。本当にセッションに近いライブだ。

 

久々のPちゃんは、楽しかった。また行きたいなと思ったけれど、日程によりけりな場所だ。