光田健一 LIVE at 渋谷 Egg-man on
1999,6,17 〜夏は女の季節!〜 <演奏曲目> M1:真っ白な八月 M2:古風な女 M3:いつか2人で… M4:優しい雨の中で M5:美しい想い出に M6:Love songはもう2度と M7:君に夢を伝えたい M8:二人は最高 M9:Cry’n
Smile EC:1998 <Member> Vo,Pf:光田健一 B:田中豊雪 Per:CICO Cho:斉藤久美子 Key:河野啓三 Dr:向井淳 6月17日、雨が降りそうで降らなそうな天気。久々の対バン形式で光田健一氏のライブが行われた。対バンのお相手は、藤川真治氏。ギターポップな曲。光田氏よりもずいぶん若い。本来ここで、彼のライブについても触れるべきなのだろうが、殆ど彼の曲を聴いていないので、触れることはできない(私が会場に入ったのは、もう、藤川氏のライブが終わる頃だった)。 藤川氏のライブが終わり、ステージ替え。20〜30分後、ステージの準備も整い、光田氏登場。お客さんの入りは、光田氏のソロライブに比べると、平日ということもあってか少ない。 光田氏は、定位置に腰掛け、まず、メンバー紹介を絡めつつ、メンバーを1人づつ、ステージに呼んだ。今回は、ギターの藤井氏はお休み。ということで、ギターは不在。ドラムは、杉野氏不在につき、代わりに向井淳氏。メンバー紹介でも特に印象的なのが、キーボードプレイヤー河野氏の時。「携帯電話オタク」と彼を紹介した光田氏。河野氏は、携帯電話の着信メロディーに、光田氏の曲を5曲ほど入れているらしく、それをネタに光田氏は話す。そして、その中の1曲を披露。流れたのは、「STAR」。そういえば、これを紹介するとき、「ではCICOちゃんの作った着メロ、「STAR」をどうぞ!」なんて言っていたが、CICO氏作ではなく、河野氏作なんだよね(心の中で突っ込んでいた私)。メンバーが勢揃いしても、曲はなかなか始まらない。挙句の果てに、まだ1曲もやっていないというにもかかわらず、次のライブの話をする。「次のライブは、8月21日ここであります。エッグマン改装後、こけらおとし!って、まだ何にもやってないのにねぇ」と、光田氏本人、呟きを混ぜつつ、しっかりと、次回ライブを宣伝。客席を笑いにまきこむネタも織り交ぜていた(「エッグマンは、新装開店(軽快に軍艦マーチを口ずさむ)するらしく…って新装開店って言ったって、くぎの位置替えるわけじゃないですよ」てなことを言っていた)。10分くらいトークがあっただろうか。田中氏の、「早くやろうよ」の一言でようやく本題(まあ、演奏ということだ)。このトークの間に、実は、会場を後にしたお客さんがいたので、もっと早めに曲を演奏した方が、足を引きとめられたかもしれないのになぁ(中には、曲を聴いて、良かったら最後までという人もいたと思うので)と個人的に思う。まあ、光田氏ファンの私は、彼のトークも楽しみなので、このような出だしでもいいが、対バン形式で、光田氏目的じゃないお客さんもいるような時は、オープニングのトークはもう少し控えた方が、よかったのでは?と思う(何度か、「今日僕を初めて見た方、ごめんなさいね」と光田氏、謝っていたが)。 さて、ようやく始まった1曲目。「夏は女の季節!」ということで、4曲目の「優しい〜」まで、光田氏お得意の女言葉楽曲が繰り広げられた。もちろん、ただひたすら演奏ではなく、楽しいトークも交えており、笑いと楽曲に聴き入るという体勢が続いた。トークにおいては、「女は宇宙人」とその昔、飲み屋のマスターから言われたことや、一枚ずつ女性の洋服が減っていって、夏場は良いですよねなんてことも話していた。そういえば、「女は宇宙人ネタ」ではCICO氏も会話に参加。CICO氏が宇宙人だったことや、そのなぞを解くにはビデオを見れば分かる!とか、次回のライブではその実態がわかる!などと、すかさず宣伝(たまたま宣伝になったのだろうけど)をしていた。ギターがいないため、いつもとはまた違った感じではあったが、しっとりと女言葉を歌う声に、聴き惚れた(ちなみに、「優しい〜」は弾き語り)。 「夏は女の季節!」もいきなり終了で(光田氏本人、「夏は女の季節は今のでいきなり終わりです」なんて事を言っていた)、弾き語りで「美しい〜」。曲紹介をする時に、思わず自分に敬語を使ってしまった光田氏。「自分に敬語使っちゃったね」と言い、なぜだか、1人で2役の会話形式で、曲紹介。この曲の後、ピアノソロが入った。その間に、メンバーが、ステージに再登場。光田氏のピアノは、いつ聴いてもいいなぁと思う。ピアノの音に、客席の耳をグッと引きつけたところで、「Love
song〜」。とうとう、ライブも終盤へ突入。「さぁ、みんなで一緒に踊りましょう!」と光田氏。いすに腰掛けているお客さんが、全員立った。中には、今日初めて、光田氏を見た人もいるだろう。その人も含めて、全員立ちあがった。さすが、というより「これはすごい!」と思った。光田氏の雰囲気に、溶け込んだのだろうか、はたまた、光田氏のパワーに引きつけられたのだろうか。どちらにせよ、この光景はすごいと思った(実際に、光田氏を今日初めて見た人がどれくらいいるかは不明だが)。客席も、ステージもノリノリ状態で、ラストナンバーへと向かっていく。本編最後は、おなじみの、お客さん参加の、コーラス大会(ア・カペラもあり)。「二人〜」の演奏後、コーラス大会の説明。客席を真っ二つに分け(「二つに分けるっていったって、股から真っ二つに分けるわけじゃぁないですよ〜」なんてことも言っていた)、練習。おなじみ、斉藤氏の高音パートと、藤井氏がいないため今回お手本となる、CICO氏の低音パート。まずは高音部からの練習。そして、低音部だ。低音と言っても、CICO氏にとっては、高そうだ。最後に、両パート合わせ、いざ本番へ。実はこの時、何の曲なのか分かっていなかった私。イントロがかかって、ようやく、曲がわかった。ア・カペラ部分を織り交ぜつつ、場内全員で繰り広げるコーラス。やはり楽しい。コーラス大会は、成功と言えるだろう。最後に盛り上がったところで、本編終了。光田氏とメンバーはみんなに挨拶をし、ステージを去る。声援にこたえて、再登場。「スタレビで、夏のイベントもあるのでよかったら来てください。」とコメントを添え、弾き語りで「1998」。久しぶりに聴いたこの曲。ginzライブで歌う予定だった曲だ。じっくりと聴かせる歌で、ライブを締めくくった。 対バン形式だったので、時間はいつもより短かったが、楽しい時間だった。今回驚きだったのは、コーラス(ア・カペラ)大会を組んでいたこと。対バン形式なので、「やらないかなぁ」と思っていた。光田氏を知らないお客さんもたくさんいるだろうし、状況的に難しいかなと少し思っていたからだ。しかし、その思いも覆され、場内全員が参加していた。前述した様に、実際、藤川氏を目当てで来たお客さんがどれくらいいるか分からない。ただ、そんなことは関係なしに、客席全員を巻き込む光田氏のすごさ。「一緒に踊りましょう!」と言う光田氏の一声で、みんなが立ってしまう雰囲気。これは本当にすごいと思った。改めて光田氏のすごさを、感じた点だ。やはり、ライブが上手いという証拠なのだろう。そして、やはりみんなをまきこむ不思議なパワーを持っている人物なのだろう。光田氏は。 後半は,後ろの方で,ノリノリに踊っていた自分。お客さんもいつもより少ないため,空間があり,めいいっぱい後ろで楽しませてもらった。近くにいた,みつい健一氏(ginzレポ参照)もノリノリ状態。自由に動ける空間があるというのは,実に良いことだなぁと感じた。さて,次回はEgg-manこけらおとしの時。久々に,例のものが見られそうなのでとても楽しみ。長時間になりそうなので,座席の確保が出来れば…と思うが,こればかりはチケットの運を天に任せるしかない。 <ちょっと個人的趣味> その1 そういえば、今回も、「みっちー」と言う言葉が光田氏の口から出ていた。ここのところ毎回、ライブでこの名前を聞く。私自身、みっちーも好きなので、やけにこの言葉が、印象に残る。光田氏の気になる人物なのだろうか。及川光博氏は。 みっちーといえば、みっちーの曲で、「Cry’n Smile」のコーラスと似ているものがある。似ているといよりも、コードが一緒なんだ!と気づいた。高音パートの練習中、「あれ?これみっちーのコンサートで聴いた音。」と思った(光田氏のライブの5日前には、みっちーコンサートに行っていた私。だからなんとなく気づきやすい状況だった。)。ちなみに、光田氏では「HuHu,HuHu、Ha〜、YaYaYa〜♪」、みっちーでは「HuHu,
Yah〜YaYaYa〜♪」というコーラス。本来、みっちーのコンサートで、「Cry’n Smile」と同じだぁと気づくべきだったのだろうが、その時は正直、なんとも思わなかった。やはり、生で聴くと気づきやすいのだろう。 その2 Egg-man新装開店の時、柱の話(Egg-manには中央に大きなコンクリートの柱があるのだ)をしていた光田氏は、「この柱が邪魔だって言っちゃいけませんよ。エッグマンはこの柱で成り立っているんですから。長野には、柱を御柱として祭っている所だってあるんです。」と言っていた。それを聞いたときに、「長野には「人柱」というのもあるんだよ。」と思った私。地すべりや土砂崩れなどの、地盤災害の多い地域で、その昔、生贄として、人間を捧げたのだ。人柱として。そうすることによって、災害を防ぐことができるという伝えがあったのだ。今はそこに、人柱になった方を祭る祭壇があり、地盤災害対策や、その工法、人柱を行っていた時の話などを知るための資料館がある(小さいけど)。 その3 実は、この光田氏のライブ。私にとって、渋谷ライブツアー4daysの最終日だった。6月12、13日は、みっちーのコンサートが、Egg-manそばのNHKホールで、前日の16日には、パルコそばのTAKE
OFF 7でみつい健一氏のライブがあった。どこの会場に行くのにも、NHKホールの前を通り(みっちーに限っては会場なので通るのは当然だが)、ライブに向かっていた。はっきり言って、こんなに短い期間に、違うミュージシャンのライブに4日間も通ったのは初めて。しかも全て、渋谷。せっせと渋谷に通いつめた、期間だった。結構ハードだったなぁ。親には「またライブ?」と少々あきれられてもいたけど。 |