相次ぐ良質なバンドにより活況を呈しているスイスのポストロックシーンからParazitが、Tobogganとのスプリット7"に続いて、ようやく単独リリース。Honey For PetziやTobogganと同様、粗雑でいて鋭利でありながらどこか流麗なギターサウンドを主体としつつ、随所にメロディーの綺麗な歌があって、と。この傾向がスイス・ポストロック・マナーなのかも。
メンバー全員が'anonymous'性を名乗る(rock
of travoltaと同様の粋なセンス!)ウェールズのポストロック・バンドの1stアルバム。Explosions
In The Skyなんかを思わせる殺伐轟音メタリック・ノイズが怒涛に展開する様は痛快。ちっとも'匿名'などではない個性の集合体、ここにあり。
鈍器でぶん殴られているかのような重厚にして鋭利な音圧は、QOTSEあたりのストーナーロックの感触に、UKインディのエッセンスを注入したかのよう。ベクトルの向きこそ違えど、The
Trail Of Deadに対するUKからの対抗馬ともいえそうな、剥き出しの狂(凶)気に彩られたロックンロールの熱演。轟音に関してはお手のもの、レーベル・オーナーでもあるMogwaiからJon
Cummingsのプロデュース。重低音にはくれぐれも御注意を。
東海岸から6ピースのポストロックバンド。'colder'や'winter
street in winter'といった曲名から連想できるように、寂寥感のある少し殺伐としたインストゥルメンタル(クセのないヴォーカルパートも)。彼らもまたMogwai以降〜で括られる音楽につき目新しさこそないけれど、やはり好きなのです。Codeineや’come
on die young’が好きな人におすすめ。
noise pop festivalで観て以来、気になっていたPinq。心待ちにしていた音源が遂にリリース。ライブの印象では(ダーク)emo+shoegazerだったのだけれど、ここでは更なる成長の跡を確認できました。もともと得手としていた広がりある空間の効果的な使い方はshoegazer的なそれから、post
rock的なものに変化。そんなインストゥルメンタルの合間を縫う歌はどこかエモーショナル。同郷サンフランシスコのJim
Yoshii Pile-Upのスタンスに近いけれど、彼らほど枯れていないところが魅力であるかも。
Elasic
s.t cd
>>>self release
何気なくmp3.comで聴いてたら、琴線にひっかかって購入したバンド。初期のJoan
Of Arcからクセを抜いた感じのシカゴチックなソフト・ポストロック。哀愁漂うクリアートーンのギターフレーズなんかアメフトのMike
Kinsellaにも負けていません。メロ、アンサンブル、フレーズ、すべてにおいて感じられる抜群のセンス。thrill
jockeyとかpolyvinylあたりからリリースされててもおかしくない作品。原石。