鼓動

お腹を空かした老人に
食べ物を分けてあげた
「お礼に君に夢を上げよう」

×印が書かれてる
古ぼけた羊皮紙が写す島
「そこには宝が眠っているのさ」

信じられないぐらいに胡散臭くても
胸が高鳴ったのならばそれがきっと 合図さ

錨を上げろ 帆を張って
潮風を背中に受けて今飛び出せ

拳を上げろ 胸を張って
希望絶望渦巻く大海原へ

あらゆる静止を振り切って
決まったレールを外れた時
人は彼を笑いものにするんだ

根拠の無いプライドばかりが
殻を作り自分を埋めてくんだ
重すぎて動けない鎧着込むように

以前の自分にもう戻りはしないよ
ちっぽけな決意(ブキ)が出来たのならば 進むだけ

腕振り上げろ 踏ん張って
嵐にも折れることのない力が沸くよ

視線を上げろ 肩並べて
戦おうとする彼の瞳(メ)はいまだに死んでないだろう

錨を上げろ 帆を張って
潮風を背中に受けて今飛び出せ

拳を上げろ 胸を張って
希望絶望渦巻く大海原へ

数々の想いがひしめく大海原へ



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