PEARL



私がイベント会社を営んでいて、アマチュアライブ運営、開催を頻繁に遣っていた頃、 
当然、私の回りにはメジャーを目指すアマチュアバンドで溢れ返っていた。 
そんな彼ら彼女達の作り出す音楽は、荒削りだけどパワーがみなぎっていてとても好きだった。 
『PEARL』を知ったのは丁度その頃。 
この『PEARL』も荒削りだけどパワーがみなぎっていた・・・。そんなバンドだ。 

『PEARL』と言うバンドを知らない人も多いと思います。 
『sho-ta』・・・。イヤ、田村直美と言った方が分かりやすいかもしれませんね。 
その『sho-ta(田村直美)』がボーカル&ギターを務めていたバンド。 
『PEARL』と言うバンド名が示すとおり、『sho-ta(田村直美)』はジャニス・ジョプリンの影響をかなり受けてます。 
『PEARL』はジャニス・ジョプリンが自分自身で付けたあだなだし、アルバム名にも成っている。 
『sho-ta』と言うのもジャニス・ジョプリンを真似て田村直美が自分自身で付けたあだな。 
でもなぜ『sho-ta』なんでしょう? 
これは田村直美が、「結婚して子供が出来たら『翔太(sho-ta)』と付けたい。」と言っていた。 
そこからきてるみたいだね。 

1987/1/21、アルバム『First』でデビュー。 
このアルバムはCharがプロデュースするなど、かなり完成度が高く成っている。 
でも、デビューからいきなりCharの様な大物にプロデュースしてもらえるなど普通余り無い。 
これはCharが『sho-ta(田村直美)』の歌唱力に惚れ込んだからたど言われている。 
実際、音楽性や方向性の違いでメンバーチェンジ繰り返し、何度かバンド解散の危機が訪れ 
『sho-ta(田村直美)』がアマチュアに戻ろうかと思っていた時に、 
「歌えよ。」と言って励ましていたのもCharだった。 
そんな、Charなどに巡り合った幸運と、いつまでもメンバーが定まらない不運とが表裏一体に成ってた バンドかな。

デビューから約4年間に、ミニアルバム、ジョイントアルバムを含め、6枚のアルバムを出して居るが、 そのどれもが、そ
の時々の『sho-ta(田村直美)』の心情、葛藤などが垣間見る事が出来、 そう言った意味でも聴いてみる価値有り。 

追伸、ツアーライブのアンコールでジャニス・ジョプリンのMove Overを歌ってくれていたが、 
『sho-ta(田村直美)』風Move Overも実にカッコ良くて、またやって欲しいものです。