ERIC CLAPTON



クラプトンは誰もが知るBIGアーチィストであり、優れたギタリスト。
ジェフ・ベック、ジミー・ペイジらとともに英国ロック3大ギタリストと呼ばれたり、
また「ロック・ギターの神様」とさえ呼ばれている。
そんなクラプトンだが、彼の音楽原点がブルースだとは余り知られていない。

ブルース・ブレイカーズ時代、60年代のクーリム、そしてあのアンプラグド(Unplugged) の後に出した
全曲ブルースのカヴァー集 フロム・ザ・クレイドル(From The Cradle)がそれを物語っている様に、
クラプトンにとってブルースとは、やはり『原点』。または『憧れ』。
クラプトンの創り出す音楽、また醸し出すギターフレーズが実に人間臭さを感じさせるのは、
そう言った『ブルース・コンプレックス』の表れなのかもしれない。

また、BIGスターはその華やかな現実とは裏腹に、プライベートでは恵まれてはいない事が得てして多いが
このクラプトンに関しても例外ではない。
デレク&ドミノスの解散、親友デュアン・オールマンの死。
そういった辛い出来事が続き、ヘロインに逃れ、再起不能説が流れ、
『461オーシャン・ブルーバード(461 Ocean Boulevard) 』と言う作品が出るまでの間を
『レイドバック期』とも言われている。

また、親友でもあるジョージ・ハリスンの奥さんに恋をし、英国音楽史上もっとも有名な三角関係になり、
あの名曲『レイラ』はジョージ・ハリスンの奥さんへの想いを曲にし、
息子コーンを突然の事故で失ってしまうという大きな不幸にも見舞われて
天国に召された愛息コーンに捧げた『ティアーズ・イン・ヘヴン』等、クラプトンの創り出す音楽は
クラプトン自身、自己投影し、『悲しみ』『愛しさ』などクラプトンの紛れも無い想いが、
嘘偽りも無く描かれ、聴く者全てに感動を与えてるに違いない。

エリック・クラプトンは、本当に純粋なアーチィストなんでしょうね。