訪問販売撃退方



平日、家に居ると何人もの営業マンが来ますよね。
最近私の回りでも物を買わされた人が何人かいます。
皆さんの回りにも居るんじゃないでしょうか?
営業マンの話につられて、ついつい買ってしまう。
買わないにしても、心が揺れる事も有ると思います。
はじめにはっきり言っておきますが
『訪問販売で物は買わないで下さい。』
訪問販売の商材(商品)の中には非常に良い物も確かに有ります。が、買わない方が良いです。
何故かと言いますとほとんどの場合『高い』からです。
営業マンは「今、キャンペーン中ですからお買い得ですよ。」等、お買い得感、割安感を漂わせますが
その商材には営業マンの給料が加算されますから、お買い得と思って買った物を後で色々調べてみると
「半額で売っていた。」なんて事も多々有ります。
またほんの一部ですが商材の中には『安い』物もあります。
例を上げれば『排水管掃除』です。持ち家の方限定なのですが、排水管掃除を相場より安くやって
まず顧客にします。
その後に点検と称して床下などに潜り、「床下が湿気ているので床下換気をしましょう。」と言って
床下換気扇などを売り付ける営業。「1度仕事をやってもらった。」と言う安心感から、お客は警戒しにくくなり
ついつい話しに乗せられてしまって、営業マンの勧められるがままにどんどん買わされる。
なので安いからと言って飛びつくのも考えものです。
どちらにしても「良いな。」と思える物が有れば、その場で決めずにじっくり考え、しっかり調べてから
買っても決して遅くないです。

でもまぁほとんどの場合断りたいですよね。
そこで撃退方と言いますか、上手く断れる方法を考えて行きましょう。
その為には立場を変えて営業マンの気持ちを考えれば多少分かり易くなるんじゃないかな。
営業マンが嫌がる言葉が分かってくるかもしれませんからね。

まず、商材(商品)は何でも良いんですが、訪問販売会社には営業トークと言う物があります。
この営業トークと言うのはほとんとの場合、マニュアル化にされています。
そこには商材の良さだけではなく『フロントトーク』から始まり、『切り替えしトーク』まで有ります。

ではまずフロントトークから。
フロントトークと言うのは簡単に言いますと、
「こんにちは。私、○○会社の○○と申します。」と言う様な玄関先での挨拶の仕方なんですが、
どんな訪問先でも少なからず警戒心を持っています。
なのにいきなり「こんにちは。私、○○会社の○○と申します。」とか言って自分の言いたい事を
言い出してもお客は聞いてくれません。
なのでまずは警戒心を少しでも解いて、聞いてもらえる体制を作る事から考えます。
それに必要なのが『ファーストイエス』。
ファーストイエスと言うのは、お客からから『イエス』と言って貰える様な話をする様にします。
例えば「今日も暑いですね。」みたいな会話。それに対してお客から「そうですね。」と言わさせる。
そうする事によって、少しずつこちらの話を聞いてもらえる様にしていきます。
営業力の有る営業マンはこの『ファーストイエス』の取り方が非常に上手いです。
また、犬などを飼ってる家では「可愛いワンちゃんですね。」みたいなお客が喜びそうな言葉も多用してきます。
このファーストイエスを3つも取れば大体、話を聞く体制に出来ると言われています。

と言う事は、『ファーストイエス』を取って来た営業マンが居たなら『ノー』と言いましょう。
先ほどの会話で言えば、「今日も暑いですね。」に対して「そうでもない。」「今日は涼しい。」等と言えば
営業マンは嫌がります。ここがポイント1。

次に『切り替えしトーク』について。
切り替えしトークとはお客の断り文句に対して「どう答えるか?」。それがマニュアル化されています。
皆さんなら断りたい時、何と言って断りますか?

断り文句1。「うちにはお金が無いから買えません。」
多分、断り文句No1だと思いますが、これではまず断れません。
何故かと言いますと、お金が「有る。」「無い。」は関係無いからです。
訪問販売では『ローン』が基本。
一括払い、分割払い関わらず『ローン』を組ませます。
なのでお金が無くても、極端に言えば貯金0円でも関係ないです。
それに『ローン』を組ますメリットとして、『ローン』を組んだ時点でローン会社から訪問販売会社にお金が
入金されます。そして支払いに関してはお客とローン会社との間での契約に成りますから支払い期日に
お客からの入金が無くても訪問販売会社は痛くも痒くも無いと言う事に成ります。

断り文句2。「主人に聞いてみないと分からない。」同様に「忙しい。」等
これは基本的に断り文句では有りませんが、お客はとりあえず帰って欲しいから、つい言ってしまう言葉です。
実はこの言葉は営業マンがイヤがるどころか喜ぶ言葉ですね。
何故かと言いますと、「ではご主人にご挨拶させて下さい。」と言って、もう1度話が出来るチャンスが
増えるからです。
「忙しい。」も同じです。「後でまた来ます。」と言われます。
なのでもう来て欲しくない場合はこれらの言葉は言わない方が良いです。

断り文句3。「知り合いが同じ製品を扱っている。」
この断り文句は多少有効です。
営業力の無い営業マンは帰るかもしれません。
ただ営業力の有る営業マンではまず帰りません。
「その知り合いの方はどの様なご関係ですか?」と突っ込んでその知り合いの事を聞き、つけ込む所を
探したり、「製品が同じでも、うちなら○○のサービスが出来ますよ。」と特典もしくは「キャンペーン。」等
割安感といった、製品が同じでもそれ以外の所で話を進めて来ますのでお勧めできません。

同じ様な断り文句として、「主人の会社で扱っている。」
これはかなり有効です。
ほとんどの営業マンは恐らく諦めます。が、私がもし営業マンなら帰りません。
「万が一、製品に問題が有った時どうしますか?ご主人の勤めている会社には文句は言い難いですよね。」
など、逆手に取ります。

とまぁ、色々断り文句を考えてきましたが私が考える1番良い断り文句は
「要りません。」「必要ないです。」
これに尽きます。
これらは断り文句1の「うちにはお金が無いから買えません。」に似ていますが、
その商材がどんなに良い物で有っても、安い物で有っても「要らない。」訳ですから、
営業マンは付け入る隙が無くなります。
ただ商材によっては「必要ないです。」は使えないケースが有ります。
それはリフォーム関係です。この場合、営業マンが検査員として訪問してくる場合が有りますので、
「私が見た限りでは必要有りますよ。」と言う感じに話を進められるかもしれません。
なので「要りません。」が良いですね。
中々面と向かって言う事は難しいかもしれませんが、後々後悔する事を考えるとハッキリ
「要りません。」と言いましょう。

後、余談ですが玄関に『セールスお断り』と貼ってある家が有りますが、これはお勧めできません。
営業マンから見れば「この家の人は自分では断れないから貼ってあるんだな。」と考えます。
そう言う家は返って狙われ易く成りますので気を付けた方が良いですよ。