レイドバック



これは、このサイトの見出しにも成っているが、『ゆったり、のんびりした』と言った、 
主に音楽用語として使われる事が多いようです。 
後、余談では有るが、サーフィンの大技で『レイドバック』と言うものも有る。 
ボードの上でブリッチをする様な体勢の技で、熟練しているサーファーでさえも 
難しいと言われている技なのだが、傍から見ればボードの上であたかも、 
寝そべって居る様に見え、『くつろいだ感じに見える技』、『レイドバック』と名付けられたようだ。 

私がこの『レイドバック』と言う言葉を気になり出したのは『エリック・クラプトン』の影響がかなり強い。 
『エリック・クラプトン』は誰もが知るビックミュージシャンであるが、一時期、 
クラプトンらしい激しい音楽から一転して、のんびりとした音楽をやりだした。 
そんな時期の事を「クラプトンの『レイドバック期』」と言われている。 
当然これは、褒め言葉ではない。 
「クラプトンも、もう終わりだな。」と言う意味が込められた中傷でしかなかった。 

まわりからは『引退』も囁かれていた・・・。 

この時彼は、何を思い、そして何を感じたのか・・・。 

これは推測でしかないが、今まで只がむしゃらに前だけを向いて走り続けた自分に対し、 
「これで良いのか?」と、ようやく自分自身と向き合い、問い掛けていたのかもしれない。 
あたかも、バネがより遠くへ飛ぶ前に、自身の身をかがめ力を蓄えるかの様に、 
そしてこの後『アンプラグド』と言うビックセールスを打ちたて、彼があの時見た未来に 
間違いは無かった事を証明して見せた。 

人は中々自分の事が見えないものである。それが、良い時ほど盲目に成るだろう。 
自分に自信を持ち「これで間違いは無い」と過信していまう事があるかも知れない。 

また、そんな時に立ち止まる勇気も無い・・・。 

不安だから・・・。怖いから・・・。 

そして、時には立ち止まってる者に対して罵声を浴びせたりもするかもしれない。 
『自分の出来ない事をやっている者は怖い』からね。 

でも、ほんの少し見据えてみよう。今、自分のやってる事が、自分の目標や夢に 
真っすぐ向いているのかを。 
そしてもし、脱線していたり、迷った時には、今歩いてる速度をちょっと緩めてみよう。 
そうすると今まで見えなかった物が見えてくるかもしれない。 

『レイドバック』 

立ち止まる事は決して恥ずかしい事ではないのだから・・・。