俺達の唄

やってやろうぜ、ヒップホップを!!

 小学校高学年。もう「うさぎとかめ」などを聞いてる年齢ではない。そう、時代はヒップホップである。今となっては、なんかいっぱいいすぎて新鮮さが失われているが、初めてラップを聞いたときはなかなかの衝撃を受けたものだった。
 さて、子供というのは尊敬したものに影響されるために存在するようなものである。あのかっこいいラップを俺達もやろう!ということになった。集まったメンバーは十人前後。このメンバーでまず音楽の先生の所へと行き、俺達の唄をマイクを通してテープに録音して下さい!と懇願した。断わられることを予想していたのだが、二つ返事でOKだった。逆に不安が残る。
 次に歌詞である。当時の私達は素人同然だったので(今もだけど)曲など作れるわけがない。しかし歌詞ならなんとかなる。YOー!とか言ってればなんとかなる。
 
そして出来あがった歌詞にそれぞれ役割を分担する。私のパートは曲の最後の最後、台詞は「ギャース」である。私の当時の口癖からきている。 そしてついに歌詞が出来あがった!

 録音当日。私達はほどよい緊張と、音楽の先生に聞かれるという恥ずかしさによって葛藤していた。だがここまで来たのだ。やるしかない。最初のパート、小泉君(仮名)がマイクを手にした。

(一番は忘れたので省略)
2. 12時過ぎたら僕らはデンジャラス
   禁断の儀式が始まる
   ここはミステリーなパーク
   YO YO YO YO YO YO よっちゃん!
3. 禁断の儀式が始まった
   もう終わらない旅
   東・西・南北!
   YO YO YO YO YO YO こんにちは!
4. ここは邪悪なパラダイス
   犯罪 暴力 ドラッグ くまのぷ〜さん (ぷ〜!)
   今から始まるミステリー (ギャース)

 ツッコミどころ満載の唄である。一番は最後のYO YOの所だけ覚えているのだが、
 YO YO YO YO YO YO これはヨーヨー
である。すごいセンスだ。また、最後のくまのぷ〜さんは何だったのであろうか。疑問が残る。このテープが今どこにあるのかは不明である・・・

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