通学風景

作詞 笹木 一弥

電車のドアが開いて 最初に確かめるのは
いつもの場所に 彼女がいるかってこと

8時2分の急行 必ず乗っているだけ
それ以外には 彼女のことを知らない

右側の一番奥の吊革
いつも何か読んでる 微笑みを浮かべて

ガタゴト 電車の揺れに合わせて
鼓動はリズミカルに響く
ドキドキ 彼女見つめる僕を
知りもしないで 線路は続く


今日こそ少し前進 したいと勇気を出して
さりげないフリ 彼女の隣に立った

至近距離での横顔 ちらちら盗み見てたら
突然視線 バチッと火花起こした

「好きです」と思わず口をついてた
「いつも君を見ていた」 前振りもしないで

ガタゴト 「私も好きでした」って
うつむく恥ずかしげな彼女
ドキドキ うまく行きそな予感
二人を乗せて 線路は続く