ニッケル水素電池 vs リチウムイオン電池

これからの自動車業界は、確実にハイブリッドと電気自動車の二大勢力が台頭することは明らかですが、その中でも一番肝心な部分が動力源、すなわち電池です。これによって走行モーターの性能や走行可能距離などの重大要素が決まってしまうといっても過言ではなく、電池性能の出来如何でその車の持つ性能をも決定するほど重要なものだけに各国が開発を急ぎ技術確立を目指しているのです。電池には大きく分けて一・二次電池とがあり、二次電池とは繰返し充放電ができる電池、 一次電池は使い捨て電池などを指します。英語ではSecondary Batteryですが、Rechargeable Batteryの方が聞き馴染みがあると思います。
ここでは、現在主流となっているニッケル水素電池と次世代のリチウムイオン電池を比べてみたいと思います。
 

ニッケル水素電池 ・・・・・三洋「エネループ」やパナソニック「エボルタ」など が有名

■ 長 所 ■
  • 大電力・大電流時の放電特性に優れる
  • 単純な回路で充放電が可能
  • 安全性が高い
■ 短 所 ■
  • 完全に密閉された場所(水中ライト・防ガスライトなど)では使えない
  • 自然放電が多い

リチウムイオン電池 ・・・・・携帯用電池 ・ 生活家電製品などに多いが、大型のものは少ない

■ 長 所 ■
  • エネルギー密度が高い
  • メモリー効果が小さい
  • 高い電圧が得られる
  • 自己放電特性(充電エネルギーの保持特性)がよい
■ 短 所 ■
  • 保存特性(保存状態での性能保持特性)ニッケル水素電池より低い
  • 満充電状態で保存すると電池の劣化が急速に進行
  • 電解液が有機溶剤であるために、これが揮発し、「発火事故」を起こす恐れあり
  • 外力が加わることで電池内部に火災発生する場合あり
 
比較項目 鉛蓄電池 ニッカド電池 ニッケル水素電池 リチウムイオン電池
大きさ ××× ×
重量 ××× × ×
メモリ効果 ×
大電流放電
コスト ○○ ×
環境性 × ×
 

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