この人、現代のポップ・ミュージック界にとって、ビートルズやJBに匹敵するほど重要なアーティストだと言っても過言ではない(いや、言い過ぎかも)のに、日本では恐ろしいほどに知名度が低いという・・・みんな、聴けよ?
と言うことで、アフロ・ビートの創始者、フェラ・クティです。ファンクやジャズを融合させたアフロ・ビートは、とにかくメチャクチャ熱い音楽です。いや、暑いともいえるかもしれません。さすが、アフリカン。真の独立を訴え、ナイジェリア政府と戦い続けた彼は、逮捕、投獄されるなど、数々の困難にあいます。しかし、そんなことに屈せず戦い抜いた彼の生き様が反映された力強い音楽なのです。ポップ・ミュージックにしては、プログレに匹敵する10分超の曲ばかりで、アルバム1枚に大抵2曲しか収録されていません。もっと聴きたいと思ってみたり、これ以上聴いたら体がもたないと思ったりで、微妙なラインです。そして、そんなアルバムを、亡くなるまでに(1997年永眠。エイズでした。)、なんと50枚以上も発表しました。
このアルバムは、彼の絶頂期である'70年代半ばに発表された2枚のアルバムを1枚にまとめ、再発されたものです(他のアルバムも2in1で数枚再発されています)。タイトル・チューンの2曲は特に素晴らしい。知らず知らずに、腰がクネクネと動いてしまいます。
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