ピンクと言えば、奇抜なビジュアル面に目がいってしまいがち。しかし、そんなミーハー心で彼女に望むと、ブッ飛ばされます。
豪華なサポート陣を見るだけでレコード会社の期待の大きさが伺えるわけですが、彼女は圧倒的な歌唱力でもって、その期待に答えています。
ドキッとさせる女性らしい歌いまわし、そのくせ媚びるような印象は微塵もない。ソプラノ・ボイスを自在に操る彼女の歌は、まるでバイオリンのような表現力を思わせ、知らず知らずのうちに引き込まれてしまいます。
「自分は意味のないラブソングばかり歌うアーティストにはならない」と決めた彼女の歌は、彼女の生活から染み出た等身大の女性像で、女性には共感が持てるものばかりでしょう。
スティーブン・タイラー、リッチー・サンボラと競演している『Misery』での大御所達に引けを取らない歌いっぷりは圧巻です。
|