これは、JAZZとして聴かない方が良いかも知れません。むしろ、ロック・ファンに聴いて欲しい一枚。
『お望みなら、世界最高のロックバンドを組んでやろうか』
マイルスの言葉に偽りはありません。エレクトリック・マイルスと言われる後期の中で、群を抜いてかっこいい。
マイルスのトランペットはもちろん素晴らしいのですが、特筆すべきはジョン・マクラフリンのギター! このアルバムの主役はマクラフリンだと言っても過言ではありません。初っ端から、鳥肌立たせてくれます。その他、マイケル・ヘンダーソンのベース、ハービー・ハンコックのオルガンもいい味出してます。
ちなみにジャック・ジョンソンとは、1900年代初頭に黒人初のヘビー級チャンピオンとなったボクサーのこと。黒人差別の激しかった時期に白人を次々と倒していくジャック・ジョンソンは黒人にとってのヒーローだったのでしょう。本作はそんな彼をテーマにした映画、『ジャック・ジョンソン』のサントラです。
|