ポストロックの重鎮、ジム・オルークのソロ第2作目。
『取るに足らないもの』というタイトルですが、そんなことはないです。ナメてかかるとガツンとやられます。
作風は、前作とは打って変わったロッキンな仕上がり。ソニック・ユースとの活動が影響しているのでしょうか。一発録りのような勢いのライブ感溢れるサウンド。けだるそうなジムのヴォーカル。一聴する限りシンプルなロックンロールです。
しかし、あのジムが、それだけで済ますはずがありません。聴き込めば聴き込むほど、さりげなくアバンギャルドな作風を取り入れているのがわかります。それは裏を返せば、複雑な作品をここまで聴きやすくしているわけで、これは彼ならではの作品と言えます。
ジャケットは今回も友沢ミミヨ。これはちょっと買いにくい。
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