ドッグス・ダムールが登場した頃は、アメリカではL.A.メタル、イギリスでは、ユーロ・ビートの全盛期。どちらも比較的派手な音楽だったんで、彼らの演っている正統派のロックンロールは、どうしても地味に聴こえました。しかし、それが逆に新鮮で、クワイア・ボーイズらと共に、一つの小さなムーブメントを築いたと言えます。
彼らの持ち味は、何と言っても、適当にやってる感じのいい加減ぽさ。いつも酔っ払ってるみたいなので、ホントに適当なのかもしれないが、そのラフさがカッコ良過ぎ。
キャッチーなロックンロールの『How Come It Never Rains』、しゃがれ声で切々と歌うミディアム・バラード、『How Come It Never Rains』など、シンプルだからこそ胸を打つロックは、彼らならではと言えるかもしれません。
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