King of AOR、ボビー・コールドウェルのデビュー・アルバム。
ジャケットにはシルクハットをかぶった彼のシルエットが描かれていますが、これはあまりにもブサイクすぎて写真が使えないというわけではなく、レコード会社の戦略によるものでした。白人であることを上手く隠すことによって、ブラック・チャートを狙ったんですね。それほど彼の声は、白人離れしたソウルフルなものだったのです。
ビルボード最高9位となった(6)、日本でもヒットした(1)、パーラメントのCMソングにもなった(5)など、まさに名曲揃い。
ボズ・スキャッグスやロバータ・フラック、シカゴなどのビッグ・アーティストに曲を提供しているだけあって、ソングライティングのセンスは確か。最近では、竹内まりやのトリビュート・アルバム『Sincerely』にも参加し、渋い声を披露しています。
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