FMナイトストリート 1990.12.20 
クリスマスソング特集 Part2  

 

3時からお聴きの皆さんこんばんは伊藤銀次です。ちょと風邪ひいてしまいました。今変な風邪がはやってるみたいで、なんか杉くんも風邪ひいたそうで、えー、関口くんも風邪ひいたそうで、もうほんとにね、皆さんも気をつけてくださいね。まっ、クリスマスとかお正月になるとこういうインフルエンザとか風邪とかが流行ってきますね。さて、今日はロック・キングダムとソウル・キャラバン。つまり、イギリスのロックンロール、ポップス、それと、ソウル、リズム&ブルースですね。そういったもののクリスマススペシャルをお届けしたいと思いますので、たっぷりと最後まで楽しんでくださいね。彼女と一緒の人も、ひとりの人も、受験生の皆さん、楽しんで聴いてちょうだい。Beat Goes On!


ロックキングダム クリスマススペシャル!

♪マイク・オールドフィールド「In Dulci Jubilo」

おいおい、「山羊座の魂」じゃないぞこれは。(笑)びっくりしたよ。初めて聴いたんだよ私は。マイク・オールドフィールドの作品になりますがね。これはなんと、似てますね。これは本当に他人のソラニですよ。めっそうもない。本当に。ここからいただいたなんていうことはないです、はい。ということで、いつもはこのコーナー、ロックキングダムの入り口は、キンクスを使っておりますがね、今日はやっぱりクリスマスソングということで、マイク・オールドフィールドから始まりました。さて、全部で結構これかかりますかね、あんまりおしゃべりしてるとかかんなくなるかもしれないけどね。

まずは、やっぱしロック・キングダムにぴったりの男ですね。元、ザ・ムーヴのリーダーでありました、ロイ・ウッドの作品からいきたいと思います。もうこれはすっかりお馴染みになりましたね。前はレアなナンバーだったんですが、もうだいだいどこの放送局でもかかっております。

♪ロイ・ウッド「I Wish It Could Be Christmas Everyday」

はい、ロイ・ウッド・ウィズ・ウィザードの名義になっていますけど、「I Wish It Could Be Chistmas Everyday」でした。
これは1973年の作品ですね。本当にフィル・スペクターサウンドをあくまでもコピーしているというかね、雰囲気をかもしだしているのは、まあ、世界でも、大滝詠一と、このロイ・ウッドくらいしかいないでしょうね、はい。クリスマスレコードといえばここではかかりませんがね、ソウルキャラバンでかかりますが、やっぱりロック界で普遍となっているのは、フィル、スペクターサウンドっていうのは結構定番になっていますね。ブルース・スプリングスティーンなんかもね、フィル・スペクターサウンドのクリスマスソングを持ってきて、使ってたりしますけどね。

さて、どんどんいきたいと思いますけど、これは僕にとっては非常に、この番組を通じでですね、僕が前にXTCの特集をやったときに、どうしてもこれだけ手に入らなくて、○○○市のふじさんに送ってもらって、すっかり私は好きなクリスマスレコードになってしまいましたね。XTCの別名義、ザ・スリーワイズメンで、「Thanks For Christmas」

♪ザ・スリーワイズメン「Thanks For Christmas」

♪キンクス「ファーザー・クリスマス」

はい、スリーワイズメンのあとにかかったのは、キンクス、1977年の作品、「ファーザー・クリスマス」でした。まあ、キンクスといえば、いつもこのロック・キングダムのテーマ曲「ビクトリア」でかかってましたけどね。これもなかなか珍しい作品でですね、CD化はされていないですよね。目下のところ。非常に珍しい作品、これはスティーヴの所有でありますがね。

さて、リクエスト、というか、ハッピーバースデイがきていますが、T-レックスガールの○○○○あきこさん、、熊本市ですね。

「こんばんは。期末テストが金曜日から始まりますが、ひらきなおって手紙を書いております」

もうだいぶ前ですよねこれは。ひと月くらい前かな。11月30日から始まった、どうだったんでしょう、結果は。

「お元気ですか、私は風邪気味です。今回お手紙をしたのは、12月15日をもってセブンティーンになります。どうかハッピーバースデイを、クリスマスがロンリーな私に言ってやってください、お願いします」

OK。♪ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイディアあきこさん ハッピーバースデイトゥユー♪ はい、お誕生日おめでとう、17歳、ということでね。

「最近、ギターでT-レックスしています」

ということですね。

「まだ耳コピーができない、スコアにかじりついています」

んー、T-レックスをスコアを見ながらやるっていうのはなかなかすごいものがありますが、

「しかし残念ながらまだバンドを組んでいません。みんな全くT-レックスを知らないんです。マーク・ボランが現役バリバリの時に私たち生まれたんだし、まあ、しょうがないか。知っている人も趣味ではないとそっぽを向かれます。んー、悲しい。別にT-レックスだけじゃなくていいんですよね、何でもいいんです、最初は。とにかく私にギターを弾かせてくれるスペースを与えて欲しいんです」

僕もそうだったな。最初はな、好きなものなかなか出来なかったな。ビートルズとかストーンズやりたかったけど、しょうがなく妥協してベンチャーズやってましたよ。(笑)

「まだ下手ですけどひとりで練習してちゃ、いつまでたっても上手くならないと思うんです」

んー、まあね。

「雑誌とか楽器屋の掲示とか、あんまりしたくないんですよ。どうしたらいいメンバーと出会えるでしょうか、教えてください」

んー、まあ、いいメンバーと出会うためにはですね、いいメンバーも、良くないメンバーも、いろんな人たちと会ったほうがいいんですよね。結構だからあんまりこう、物おじしないでいろんな人に、音さえ出せればいいかぐらいの感じで、いろんな人でやってくといいですよ。僕なんか最初、バンド4つやってましたからね(笑)。深いバンドもいたし、浅いバンドもあったけどね。そうやっているうちに、いろんな人と会うんですよね。「こんなやつがいるけど、そいつとやってみたら?」という紹介があったりするので、とにかくどんどんいろいろね、人に会うことを怖がらずにね、やってみるのがいいかもしれないですよ。そうするとどんどん、広がっていきますよね。それでまた、新しい人と会うと、そいつがやたら上手かったりしてね、そいつとやるためには相当練習しないとやれないなんていうのが一つ励みになったりもしますよね。

それじゃ、リクエストは別に来ていないのですが、ギターがんばっているT-レックスガールさんに、今日はクリスマスということで、T-レックスもクリスマスの曲やってるんだよね。それをじゃあプレゼントしようかな。

♪T-レックス「クリスマス・バップ」


はい、T-レックスガールさんいかがでしたか。珍しい作品ですよ。T-レックスの「クリスマス・バップ」でした。スティーヴ・ローレンスという人の曲に似てましたけどね。

さて、続いてはですね、これは私が結構最近、ここ何年かで一番好きなクリスマスソングです。なんかですね、こう、お父さんが、子供たちにひさびさに会いに、クリスマスに帰ってくるというね、あれでしょうね、きっと、ほら、単身赴任かなんかしててですね、クリスマスにやっと休暇をとってですね、クリスマスプレゼントを車の後ろにいっぱい乗っけてですね、会いに帰ってくるという感じがするんですよ。このクリス・レアの声が。いかにもこのオン・ザ・ビーチと定評のある、あのクリス・レアの、あったかい太いお父さんの声という感じで、1988年、クリス、レアの

♪クリス・レア「Driving Home For Chistmas」

なかなかいいですよね、これ。クリス・レア、1988年の作品、「Driving Home For Chistmas」でした。これ、別テイクがあってですね、なんか評判が良かったんで、シングルに作り直したという感じがあります。

さてですね、最後になります、ロック・キングダム。いろいろまだたくさん曲ありますけどね、やっぱり、限られた時間でかけるのはなかなか難しかったですね。最後は、これが意外とクリスマスソングというのを知らない人が多いんじゃないかと思いますけど、実はこれはクリスマスソングなんですね。クリスマスといっても、いつもこんな幸せなものばかりではなくて、ある時代にはですね、例えば非常に貧乏な時代の時にクリスマスを迎えなきゃいけないこともあって、その、貧乏な境遇の中で知り合った、彼と彼女の歌なんですこれ、実は。それを非常に上手く演じてますけど、いい味だしてるのがカースティ・マッコールでしょうね。1987年の作品、イギリスでは2位までいってますね。

♪ザ・ポーグス「フェアリーテール・オブ・ニューヨーク」


ソウル・キャラバン クリスマススペシャル!

♪ブック・ア・ティーアンドエムジーズ「ジングル・ベル」

○○○あやこさん起きてますかー?(笑)ソウル・キャラバンのクリスマスのリクエスト、皆無でした。ハッハッハッ。ということで、いつもはここでジェームス・ブラウンのテーマで始めますけど、今日は、ブック・ア・ティーアンドエムジーズの「ジングル・ベル」、おしゃれでしょ。4つのコーナー全部ちゃんとね、インストでやってますからね。○○○さん、起きてますかー。今日はですね、わりと、ソウル・キャラバンですが、○○○さん好みのですね、バラードものというか、歌ものですねー。結構気に入っていただけると思うんですが、どうでしょうか。さて、(笑)ひとりのために放送しちゃ怒られるっていうの、違いますね。皆さん、代表者として言ってるんです。

さて、目黒区の八雲、○○○○てるこさんからリクエストを頂きましたけどね。

「こんばんは、銀ちゃ〜ん。わたし小夏よ」

こういうの好きだなー。

「ではなくて、ハッピーバースデイ&メリークリスマス」

あっ、そうだ、忘れてた。クリスマスは僕の誕生日ですよ。ね。ということで、○○○○てるこさん以外にもたくさん、プレゼントやら頂きました。どうもありがとうございました、気をつかっていただきまして。ちなみにこの、オルゴールなんか入っていまして、♪サンタクロース・イズ・カミング・トゥ・タウン♪ということで、○○○○てるこさんのリクエストは、僕も大好きな曲、この番組で紹介してずいぶん問い合わせなんかもありました。1957年のボビー・ヘルムスの曲で、「ジングルベル・ロック」

♪ボビー・ヘルムス「ジングルベル・ロック」


あ〜、いいなー、やっぱり、クリスマスの本道というかですね、ミドル・オブ・ザ・ロードでしょう、これはね。クリスマスとはこうあるべきだと。やっぱり、良き時代というかね、フィフティーズの、良き時代のものだったんでしょうね。だんだん様変わりしていって、「ドゥー・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」なんていうね、非常にアパルトヘイトなんかがからんできたりしてますけどね。でも、「ドゥー・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」なんて、よく考えるとなんか、大きなお世話っていう気がしますよね。「彼らはクリスマスを知っているだろうか?」って、そんなの、なんかこう非常に、インカ帝国を滅ぼした白人たちの勝手な言い分のような気もしますけどね。僕はどうも、ああいう発想っていうのは、東洋人としては反発を感じますけどね。さて、あんまりバカなこと言ってられませんが、

さっきちょっと紹介するの忘れてごめんね。コーナーがまたがってしまいましたが、さっきのロック・キングダムの時に、ザ・ポーグスの「フェアリーテール・オブ・ニューヨーク」にリクエストが来ていました。○○○市のふじさんでした。紹介が遅れてごめん。リクエストの第5希望、すごいね。2つも採用されて、良かったですね。

さて、続いてはですね、やっぱりもう、どんどんとムーディーにいってみたいと思いますね。もう時間も遅くなっています。寝ようが、聴こうが、もう勝手ですが、なるべくだったらうたた寝しながらですね、いい感じにひたって下さいね。なんかお酒でもちょろっと飲みながらね。フレディ・ジャクソン、’89年の作品です。

♪フレディ・ジャクソン「クリスマス・フォーエヴァー」

♪RUN・D・M・C「クリスマス・イン・ホリーズ」


これは’87年、「クリスマス・エイド」というオムニバスの中に含まれている、RUN・D・M・Cの「クリスマス・イン・ホリーズ」でした。はい、どんどんといきたいと思いますがね、ここでですね、ちょっと紹介しておきましょうかね。秦野市の○○○○ゆかりさんはなんか、

「友達の、○○○よりこさんの坊や、ゆうさく君が、11月27日に産まれた」

ということですね。帝王切開で大変だったそうですね。これは大変でしょう、男には分からないけどもね。まあ、そこで、リクエストとは違いますが、ここでこのクリスマスソングを、ゆうさく君に捧げましょうかね。ちょっと前になっちゃたけどね。続いてかかる曲はですね、これはまっ、クリスマスソングたくさんありますね、ホワイト・クリスマスとか、スタンダードなものです。いろんな人が歌ってますが、やっぱりこれ一番いいかな。この人の声はやっぱりなんか、シルキーというか、いいですよ。あったかい気分になってください。

♪ナット・キング・コール「クリスマス・ソング」


ジェットストリーム、違うっつうの(笑)。ナット・キング・コール「クリスマス・ソング」でした。ローカルなギャグ(笑)

さてですね、ここでお誕生日のお願いがきているので、年内に処理しとかないとね、大変ですね、これは。

「銀次さん、こんばんは」

というふうにお便りをくれたのは、埼玉県○○郡の○○○じゅんこちゃん、14歳ですね。

「12月9日は、○○○みわこちゃん、私の大親友の誕生日です。高校がはなればなれになってしまう私たちのためにも」

あ、はなればなれになっちゃうのか、それはつらいね、結構ね。

「ハッピー・バースデイを歌ってください」

遅くなったから聴いてるかなー?聴いてるとうれしいな。いくぜ。♪ハッピーバースデイトゥーユー ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイディアみわこちゃん ハッピーバースデイトゥユー♪ね、はなればなれになっちゃうんですね。このころの親友とかって、本当に親友なんだよね。高校離れても、ずっとお友達でいるといいよね。どうもありがとう、またリクエストとかちょうだいね。

さてもうひとりは、島原市の○○○いずみさんですが、

「12月8日は、わが弟の、かつお君の17回目の誕生日です。なんだかよく分からない少年ですが」

姉さんに言われちゃしょうがないな、これ。

「兄弟姉妹の中では、一番私に性格が似ているのであまり悪くは言えない」

ん?何人兄弟だ?

「それに近頃では時々一緒にライヴとか行って、まるで若いツバメを連れたオネエしているので、それはまた楽しいかなって」

これはなかなか、いいものがあるな〜。こういう2人が来てるとね、周りの人が「どういう関係なのかしらね」と噂したりするんだよね。

「外では出来ない音楽の話とかも、家庭内で出来るし。そういえば、先日、某レコード大賞にフリッパーズ・ギターが出てたので、テレビの前で弟と2人、大爆笑でした」

あ、これ、見てなかったんだけどなんか、おかしかったらしいよね。たまとか出たやつでね。なんかあの、生なんでうろたえてたらしいですよね。放送の関係の人がね。さて、それでは、ハッピーバースデイ、いきたいと思います。♪ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイディアかつお君 ハッピーバースデイトゥユー♪はい、かつお君、17回目の誕生日おめでとう。姉さんを大切にしろよ。それじゃあですね、今のかつお君と、みわこちゃんの誕生日を祝って、この曲をプレゼントしちゃおうかな。ザ、ロネッツで「I Saw Mommy KIssing Santa Claus」

♪ザ・ロネッツ「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」

さて、もう2時間にわたって、ずっとクリスマスの曲ばかり、オンパレードでかけてきましたけど、次で最後になってしまいますね。まっ、クリスマスっていうのはもともと「Christ」と書いてあるように、キリストの誕生日を祝ったものですね。だからまあ、仏教徒とか、全く関係ないわけですが、でも今後世界がいろいろどんどん垣根がとれていって、クリスマスっていうのはきっと最後には、宗教的なものじゃなくて、何か、1年のうちで1日、いろんな争いだとか、そういうことを無しにして、人のことを思ってみるとか、そういうふうな形で残っていくのが一番クリスマスとしてはいいんじゃないかという気がしますよね。あといつか、何十年、もし地球がまだあったとしたら、50年くらいたったらクリスマスっていうのはなんかそんなふうな形で残っててですね、そしてみんながそういう争いとがないような国が来るといいなーと言って、最後は締めたりしちゃったりなんかしてね。照れちゃったりなんかしてね(笑)。

ということで、一番最後の曲はですね、「メリー・クリスマス・フロム・モータウン」という、モータウンレコードのクリスマスレコードがあるんですね。しかもこれはカバーとか、そういうのじゃなくて、モータウンでしか聴けないクリスマスソング、それで最後を締めたいと思います。1989年のアルバムの中から、

♪ジョニー・ギル「クリスマスに愛を贈ろう」

はい、結構最後は、感動的なエンディングでしたね。なんか字幕が出てきてましたね、この横にね(笑)。スタッフの名前がダーッとね。や〜、結構、今回は選曲、なかなかイケてたんじゃないかという気がしますけどね。スタジオの中では、ずっとクリスマスツリーがついてたりしてね、結構盛り上がってきてますけど。あともうクリスマスまで4日くらいだよね。この放送を聴いてくれているいろんな場所の人たち、みんなどんなクリスマスを過ごしているでしょうかねー?都会のクリスマスと、田舎といっちゃいけないかっ、田舎だな。田舎のクリスマスではずいぶん違うと思いますけどもね。来年のことを言うと鬼が笑いますけど、クリスマスのいろんな感想なんかあったら、送ってきて下さいね。そしてクリスマスのお便り、どうも本当ありがとう。その中にも、スティーヴとのコーナーが面白かったので、来年もぜひやめないでくださいなんていうお便りがありましたけど、来年、なんか作って、やろうかなと思っておりますがね。本当に、あと、1週になってしまいました。また来週も聴いてくださいね。スティーヴが出てくるかどうかはちょっと分かりませんがね、ハハハ。ということで、あと1週ですけども、今年もがんばりますので、みんなも風邪ひかないで、また来週ぜひ、お付き合いしてちょうだいね。それじゃあ皆さん、本当に、良いクリスマスをね。バイバイ!


戻る