Roy the Royal(MC)とSPE-K(DJ)のふたり組み、SEの1stEP。不穏な空気の漂うSPE-Kの重いトラックにRoyの熱いラップ。とにかくRoyのガンガン言葉が出てくるラップがかっこいい。固めのフロウで独特の雰囲気を持ったリリックがおもしろい。全体的になんか抽象的な感じの言葉が続くんだけど「ポンッ」ってこの人らしいユーモアのあるリリックが出てくるのがすごいおもしろい。


�@JAPAN IN THE WORDS
やっぱり一番最初にこのSEを聴いたってことでとにかくインパクトがでかかった。そんなわけでこの曲すごい好き。出だしの『演説を始めよう』の言い方がハンパなくかっこいいです。

�A夢中
侍からmeteorとzoeが参加。最初のヴァースのメテオはまた吹っ飛んでますね。こういう重たいトラックには声的に合うのかなぁって思ってたけど、こういう合わせ方もできるんだぁって思いました。ロイの『評価という行為は俺とおまえの共同作業だ』ってとこがすごい印象に残りました。も一個、『3回廻ってロイって言えば例外で許しちゃう』も(笑)。こういう変化がおもしろいんだよなぁ。zoeはちょっとこういうトラックには合わないような気がしたかな。でも短いけど二回目のヴァースはすごいかっこいい。

�B適当
最初聴いたとき「これほんと適当だな〜」って思ってあんま好きじゃなかったです。実際かなり気抜いてやってるの感じれるんですが、前半はリリックおもしろい。でもどんどんやる気無くなっていくような感じ．．．。やっぱりちょっと．．．。

�C集中
しかし！この曲への落差がとんでもない。これを狙ってるのかどうかはわかりませんが僕はこの「適当」効果がかなり出ました(笑)。　とにかくリリックがすごい。もう、すごいかっこいい。最初のヴァースの途中で『12cm下』、『13分後』とリリックの中に込められながら続いて最後に『今が14小節目、集中していたか？』ってきたとこには相当やられました。かなり衝撃でした。「ごめんなさい集中してませんでした」って感じです。この曲は「集中」をテーマにしたいろんな表現が出てくるのでリリックがとにかくおもしろいです。んで、その表現がまたかっこいい。『ひどく長いレールに乗った思考の列車は、脱線することなく眩い真実に到達するって、、、』。そんな中『あの子にバカバカしいくらいの甘いメールを送る集中。』こういうのが入ってくるとこも大好き(笑)。この曲を聴く時は「集中」して一言ひとことしっかり聴くように。

�DRe:Roy＆IGO
ということでソースィンからイーゴの参加。このCD中はこれが一番好き。ロイの今までとは雰囲気の違うリリック、フロウが楽しめます。他の曲よりも柔らかいまったりしたフロウ。そしてリリックは抽象的なものから率直なわかり易くて、「あぁ〜こういう人なのかなぁ」ってすごい感じるようなリリックに。その率直な感じがすごいかっこいいんだけど、その中にやっぱりユーモアもあって、今までの曲の中でもチョコチョコ出てたそういう部分がやっぱり素の部分なのかなぁってすごく感じますね。　そんなわけで、すごいはっきりした気持ちが出てるからもちろん共感できない部分もあるけど、響いてくるところもすごくあって、とにかくかっこよすぎ。 　そしてもちろんイーゴ。この人もすごい。たった1ヴァースでもっと聴きたいと思わせるには十分すぎるほどのインパクト。すんげぇ独特なフロウ、リリック。『空高く手伸ばし丘登り星望み〜　〜身を震わせたよ』のところとかすごい耳に残りました。　あとイントロではイーゴ、アウトロではロイがぼそぼそ言ってます。よ〜く注意して聞きましょう。かなり笑いました(笑)。　『ロイザロイヤルむかしのあだ名は．．．』


そんなわけで、やっぱりこの人がすごいのはリリックのセンスだなぁ。そして固いフロウと柔らかいフロウがあるけど、このCDにあるようなトラックにはやっぱり固いフロウがすごく合うな。でもこれ以降の客演仕事ではまったりフロウが多い感じですね。そっちのはすごい楽しさいっぱいでまたかっこいいっす。
今はこのふたりで活動を休止してるみたいですがまたの活動期待してます。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おまけ
戻る