Romancrew / FOR PROMO ONLY
『真っ黒い円盤上での戦い 針置かれたもん勝ちの』
大阪のMC、DJ、プロモーターなどなどからなる7人グループ。詳しいことはサイトがあるのでどうぞ。最近、『mi familia』で正式にCDデビューしました。全国のタワレコなどでも買えるようです。
このCDは以前にサイト上から配られていたプロモCDです。内容は、『mi familia』に収録の『RJQ』『Familia』『HIPHOP Hospital』に加えて『Under the Needle』という曲が入った全四曲となってます。
「一人一人がキャラ立ちプレイヤー」ってなリリックにもある通りMCそれぞれが本当に個性的でそれだけで耳を引き付けられます。特に好きなのが将絢。響きのある低い声しているのですが、この人のおもしろいのはそのフロウ。音もリズムも関係なしです。どういうことかと言うと、もともと言葉ってひとつひとつ音があるじゃないですか。いわゆるアクセントだとか。もちろん歌だとかラップだとかではそれに合わせて変わってくるものではあるのですが、この人の場合強引なんですよ。韻に合わせて音も合わせてく。ずるくさえ感じてしまう踏み方です。でもこれが癖になるんです。もう大好きです。
なんかこの表現も適切じゃないような気もするしわかりづらいとも思うんですが、実際聴いてみるとなんとなくわかっていただけると思います。ぜひ聴いてみてください。
やっぱり曲として素晴らしいのは『RJQ -select place-』でしょう。ファンキーなトラックに三者三様の声とフロウで。特に後半の三人が短くマイク回していくところが声、フロウの違いがうまく引き立ってかっこいい。「これがRomancrewだぞこのやろう」ってな感じの曲。
トラックはJAZZやファンクなどの音を使っていて彼ら曰く「黒い音」。正にその通りな感じになってます。これがまたすごく気持ちいいです。
個人的にツボだったということもあってか、自主で、さらにこの内容を無料でってのは正直もったいないとさえ思いました。
ただ「黒い音」ということへのこだわりからなのかどうも4曲通して一本調子というか...。
曲が似てくるってわけでもないのですが...。とは言ってもまだ聴いてる曲数が少ないですからね。ということで今度はちょっと違うタイプの曲が入ることに期待。
上のリリックは『Under the Needle』のALI-KICKのヴァ―スより。言葉の使い方がおもしろいですね。
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