外囿祥一郎 vs 山本浩一郎
たまには音楽の話。
CDを2枚購入
いちまいめ。
「外囿祥一郎 M.エレビー ユーフォニアム協奏曲」
武田晃指揮・陸上自衛隊東北方面音楽隊
☆外囿祥一郎の簡単なプロフィール☆
1969年 鹿児島市生まれ。
福岡工業大学附属高校入学と同時にトランペットからユーフォニアムにコンバートする。
高校3年生の時、東京でユーフォニアムをもっと勉強したいと思い、航空自衛隊音楽隊のオーディションを受ける。
そして卒業後、音楽隊要員として、航空自衛隊に入隊。基礎訓練(研修)後、6月に航空自衛隊中央音楽隊に所属となる。
1992年第9回日本管打楽器コンクールで1位および大賞を受賞(ちなみに、そのときの2位が僕の師匠)。
その後、いろいろコンクールを受け、賞をばかすか取っている。
現在、1等空曹。
ふつー、高卒で自衛隊音楽隊のオーディションには通りません。まず、無理。
そして、専門的な音楽教育をまったく受けていないのにもかかわらず、
トップレベルの中央音楽隊に一発で入れるということは当時から相当な実力の持ち主だったのでしょう。
(通常は地方音楽隊で何年か実績を積む)
ジャケット写真には当時開発段階だったYEP-842Sが(ラッカーに見えるけど実は金メッキ)。
さて、このM.エレビーのユーフォニアム協奏曲は、今のところ世界で一番難しいユーフォニアム協奏曲である。
最高音はハイEs、最低音はペダルG。重音あり。ミュートあり。
3LDK。バス・トイレ別。南向き。日当たり良好。
言うことなしです。
演奏のほうはというと、ウィルソンの金メッキを使ってたときよりも音程のズレが気にならない。音質も安定している。
なるほど、今回のヤマハの新製品はいいようだ。
さすがの外囿さんも第3楽章はきつそう・・・(フレーズが長いので)。
4ヶ所ほどキズが・・・。
全体を通してスティーブン・ミードとはまた違った音楽に仕上がっている。
にまいめ。
山本浩一郎 「Proof」
前出の外囿祥一郎とは友達であり、ライバルである。
山本浩一郎は、東京音楽大学付属高校在学中に日本管打楽器コンクールで入賞。
その後、4年でクビ(退学)になる(高校は3年で終わりのはずなのに・・・)。
クリスチャン・リンドバーグ、そしてジョセフ・アレッシのもとで研鑚をつみ、とうとうソロCDを発売。
この「Proof」はデビュー作。(プロフィール端折りすぎ)
う〜ん。うまいんだろうけどね。アレッシとくらべてしまうと、ちょっと・・・という気がします。
エワイゼン(ほんとはイーウェイゼンと読む)のソナタなんかアレッシと曲かぶってるし。
ヒンデミットのソナタはオケのオーディションでは定番だし。
最後の「スラッシュ・ポイント」が面白かったかな〜。村田陽一の曲。
なんせメンツがすごい!
マイク・ディヴィス、マイク・ボーション、デイブ・テイラー、村田陽一、山本浩一郎。
十重奏だから、単純計算して、ひとり2回吹いてるわけです。
これはぜひ聴いといたほうがいいんじゃないかと。
2001/06/09