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Nirvana
Nirvanaと聞くと、90年代のシアトル出身のカート・コバーンで有名のグランジ・ロック・バンドの事を思い浮かべる方が大半かと思われますが、
実は60年代後半、イギリスにも同名の"Nirvana"というグループが存在していました。
(実はこの二つのグループは名義に関して裁判で争っていた事がありました)。
むしろ元祖Nilvanaです!
Nirvanaはイギリス出身ケルティシュのPatrick Campbell-Lynons(vo,g)とギリシャ出身のAlex Spyropoulos(k,vo)の2人が中心のユニットです。
さらにRay Singer(g)、Brian Henderson(b)、Sylvia A. Schuster(cello)、Michael Coe(french horn)が加わり、
1967年にIsland Recordsと契約、シングル「Tiny Goddess」でデビューし、その後デビュー・アルバム「Story Of Simon Simopath」を発表。
  中期BeatlesとSmall FacesのOgden's Nut Gone Flakeを足して薄めて2で割ってプロコル・ハルムとかも足してかき混ぜたような、
クラシカルでドリーミーなサイケデリック・ポップ・サウンドが染みます。「Tiny Goddess」なんかメロディは心のサイドギャザーからあふれ出すほど・・・
60年代で一番メロディアスなグループかもしれません。
つづいて68年にセカンドアルバム最高傑作と呼ばれることの多い「All Of Us」を発表。
前作では6人組みのバンドでしたが、フランスのテレビ出演(ダリとの共演!)を最後にバンド編成を解消、
このアルバムからはPatrick Campbell-Lynons(vo,g)とAlex Spyropoulos(k,vo)の2人組のユニットとなっています。
ジャケットの不気味な写真とは正反対にポップで染みる路線です。ソフトロックファンにお勧め。これは聴くしかないです。
その後、3枚目のアルバム「To Markos III (Black Flower)」(69年)を発表またまた不気味ジャケとは正反対なサイケポップで良い作品ですが、
アルバム完成後、Alex Spyropoulos(k)が故郷のギリシャに帰国したため、NirvanaはPatrick Campbell-Lynons一人のプロジェクトとなる。
レーベルを移籍して、ヴァーティゴ・レーベルから「Local Anaesthetic」(71年)を発表。
ジャケットが凄く美しい!彼はジャケ買いしてもしょうがない!アルバム全2曲!!
レコード片面に一曲づつという。(CDも出てますよ)プログレか??と思わせます。内容は、A面はジャズロック風B面は後期Beatles風で。
その後フィリップス・レーベルから「Songs Of Love And Praise」(72年)を発表後一度解散、
以後も時折Nirvana名義でシングルやCDを発表しています。
未発表音源集「Orange And Blue」ではカートコバーン追悼でアメリカの"Niavana"のカヴァーでLithiumをカヴァーしてたりします。




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