2007年『第5回親守唄・歌会』“作詩・作曲の部”入選。

今なら面と向かっても「ありがとう」と言えるけど……。

“親孝行したいときには親はなし”の言葉が、ただツライ。




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おふくろ


作詞/KAZMI  作曲・編曲・歌/朝霞生


おふくろ オレだよ 医者じゃない
なんにもしないよ 息子だよ
よそゆき顔で どなたですかと
訊ねる眸が 怯えてる
母と子 二人で ひとつ屋根の下
思えば重ねた 不孝の数々
わびたくても 今は伝わらない
近くて遠い 距離がつらすぎる……

おふくろ おふくろ 疲れたろ
ゆっくり眠(やす)んで もういいよ
注射の痕(あと)が 黒ずんだまま
無数に残った 細い腕
苦労と我慢の そんな人生を
最期の最期も 背負って逝くのか
肩の荷物 持ってやれもせず
せめて身軽に 旅立たせかった……

生命(いのち)がひとつ 消えて間もなく
生命(いのち)がひとつ 生まれてきたよ
あれから二ヵ月 あなたのひ孫も
元気にすくすく 育っているよ



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