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ひかる石の作品(2006/03)


キャンバス表紙

キャンバス裏表紙
卒業制作 album
『キャンバス』
2006.03 release
大学の部活でオリジナルのバンドとして活動していたひかる石の卒業制作
〜〜〜曲目〜〜〜
1.不思議な旅
2.時間
3.あなたがもしも
4.二つの物語
5.昨日の雲
6.ヘンシン
7.キャンバス
〜〜〜〜〜〜〜〜
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01 不思議な旅

今日から旅に出ると
大きな荷物抱えて
真白な雲の中
小さな風の子がいる

その時風の子が言う
この先にあなたの夢がある
だけど足を踏み入れたなら
もうここには戻れない

生まれた時から今までの声が
やさしい声が繰り返す
風の子は音楽に踊る
心の奥を見られるようだ
誘い込む追い風と
育った街を見て

足は迷い進んだ
戻れないもう二度と
風の子は微笑んだ
風がピタリと止まった

見たこともない形の
木々のざわめきは
泣くこともない子供たち
あの日がよみがえる

生まれて初めて聞いたあの声も
涙の声も繰り返す
空が割れて宵に消えた
どうかやさしく守ってほしい
気が付くと風が吹き始め
空はまた青空

どこへ行こうとして
道が雲の下

立ち止まり空眺めて
広さに似ている風模様
描き出すのは風の子
今ここに歩き出す

生まれた時から今までの声が
やさしい声が繰り返す
ここまで歩いたあなたなら
このまま旅は果てなく続く
気が付くと時は過ぎて
旅は終わらぬまま
02 時間

脆くそびえ立つ屋敷古き過去の今
時間を操る魔法過去に戻すところ
崩れかけた階段を元に戻し上る
窓を開けた目の前に大きな光集まる

時間を戻せられるならば
やり直して生きられる
時間を進められるならば
苦しみから逃げられる

時間を戻した屋敷古き過去の姿
華やかな色を飾り過去の人が集まる

時間が戻り同じことを
繰り返しても気付かぬ
時間を進められるならば
苦しまずに崩れゆく
03 あなたがもしも

あなたがもしもあなたを嫌うなら
それでもいい生きているから

疲れた身体に夕焼けが
長い影を作って燃える
駅はいっぱいのお菓子箱
あめ玉が多いよ

あなたがもしもあなたを嫌うなら
それでもいい生きているから
だけども私 人から嫌われるのだけは
嫌ですよと言うよ

遠くの国では爆弾が
仕掛けられて外へ行けない
右眼が見えなくなったのは
正義が降りたから
あなたがもしも涙を流すなら
素晴らしいよ生きているから
あなたがもしも正義という言葉
口にしたらどうしようか

そよ風そよそよ人込みに
激yしく吹けと言うように
頭がおかしくなったのは
時代のせいですか

あなたがもしもここからいなくなったら
誰かが幸せですか
正義のためにあなたがいなくなることが
私は耐えられない

あなたがもしも私を嫌うなら
それでもいい生きているから
だけども私 人から嫌われるのだけは
嫌ですよと言うよ
04 二つの物語

回る千鳥足の景色叩く幻の悪魔
深夜一時に大声出して酔って暴れる
男がいたと物語の一つが今始まる

二つ家出から娘帰るしかし家には何もない
望み通りの争いごとと食って掛かり
街へ飛び出す何故か笑顔で月明かりの女

ああ夜の街があなたをうれしくさせ
夢の世界へようこそ
記憶喪失嘘つきの薔薇
月の言葉に眠る

あなた一人がここで叫んで楽しくなって
ここまで来ると全て許して
諦めたら落ちてゆく

話す夢の話だから 熱く 
でもブレーキはない

祭り騒ぎのにぎやかな音鳴らし続けて
まだまだ行くとどこまでも
倒れるまで止まらない

ああ夜の街があなたをうれしくさせ
夢の世界へようこそ
記憶喪失嘘つきの薔薇
月の言葉に眠る

月の言葉に眠る
05 ヘンシン

ある日私の姿は蟻になっていて
そして私の前には甘いプリン

今ここで私からこの海に飛び込んで
幸せに溺れようか
だけど今飛び込んで蟻のまま戻れずに
ヒトを忘れたらどうしよう

空にはあの時と変わらない太陽
眩しいくらい照り付けて
明日朝起きたら何もかも忘れて
働く蟻になるのかな

なんておいしいプリン
身体中に付いて

やがて日が落ち辺りは闇になっていく
たぶん明日起きたら何もかもが戻って
冷蔵庫覗きに行く

空にはあの時と変わらない月明かり
不安が募るだけなの
明日起きたらもう何もかも忘れて
プリンの海泳ぐのかな
06 昨日の雲

青空の下で夢を見ている
軋む日々が共に歩く
予測能力欠如の観 もっとやさしく
そう辛いときでも黙ってただ
見方を変えて
一人だけになるなら怖くもなるけど
自分が惨めに見えてしまったら
見方を変えて
流れ行く雲のようになれたらいいのかな

夜の雲は姿を変え
落ち着く場所捜し求め
見えるものが無くなると不安になるの
そっと置き忘れたふりをして
もう一度戻って
若く(あおく)清い涙の季節は去りゆく
そして黄昏てしまう夕暮れに
大きな心を
宿すことになると決めつけてみるの

辛いときはいつの日でも
時計の足踏みが
早く過ぎればいいのに

止まらない涙のわけは
失う怖さから
だけどそれは昨日の雲

まだわからないと頭に響く
言い訳を作って
為せば成ると言うの勢いまかせに
それが惨めに見えてしまったら
見方を変えて
流れ行く雲のようになれたらいいのかな
そして黄昏てしまう夕暮れに
大きな心を
宿すことになると決めつけてみるの
07 キャンバス

夕焼け雲に明日の姿がある
遠い空をあなたが描いてゆく

なんて素敵な絵を空に描くの
なんでこんなにうれしくなるんだ

こんなに大きなキャンバスだから
描ききれるかな
だけど今僕にできることとは
この絵を描くこと

うまくできないから あなた
じゃまをするのは勘弁してよね
自分は誰なのと 答えなんて求めない
問い繰り返して

なんで僕は一人ぼっちなんだ
なんであなたは笑顔でいるんだ

たまに自分自身を嫌っては
孤独になるんだ
だけど今ここで笑ってるのは
ずっとここにいたから

雷鳴が去った
雲の隙間から
光が差し込む
明日を占う陽

こんなに大きなキャンバスだから
描ききれるかな
だけど今僕にできることとは
この絵を描くこと
こんなに大きなキャンバスだから
素敵な絵にしたい
どんな色を混ぜ合わせてゆこう
これからキャンバスに
どんな色で塗りつぶしてゆこう

あの日のことは
何色を使って描いたの
悲しいときは
涙色を押し付けていたの
それとも
明るい色でごまかしていたの
それにしても
なんでこんなにうれしくなるんだ

どんな色を混ぜ合わせてゆこう
これからキャンバスに
どんな色で塗りつぶしてゆこう

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