軍歌肯定論


明治軍歌は、優良である

 だいたいにして、明治軍歌は評判がいいようです。
 元、軍人さんであった人の軍歌に対する思いをきくと、たいてい、明治軍歌に対して悪くいう人は少ないようです。
 まず、第一に明治軍歌は、まだ日本が軍国主義に染まる以前の歌であり、純粋な国家賛美であり、軍人教育的な歌であること。内容がとても教育的というか、下品な歌が存在しません。明治軍歌には、敵国であるはずのロシアを褒め称えたりと、紳士的な部分が数多く存在します。
 また、明治軍歌は、作詞のレベルがたいへん高いようです。僕はあまり、詞について詳しい人間ではありませんので、とやかく言えませんが、たしかに、明治軍歌には、格調高い、大和言葉の美しさが詰め込まれた歌が多いような気がします。
 ただし、「皇国の守」のような、ひたすらあからさまに国家賛美を狙った軍歌には、さすがに疑問を持たれる方も多いようです。


兵隊ソングも評判がいい

 明治軍歌と並んで、兵隊ソングもたいへん評判がいいようです。
 何しろ、兵隊ソングは、無名兵士たちが、自ら自作したものですので、マインドコントロールがほとんど無く、とても痛快な皮肉の混じった歌が多いのです。