当店のパラゴンの図面etc


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    ------ 心臓の串焼き と 空中浮遊 ------

                    
 
 
 去年3月の脳梗塞以降、後遺症はほとんど残らなかったが、体調は思わしくなく24時間不整脈
 
(心房細動)が出っぱなしになって、体はしだいに弱って体重も5キロも落ちた。営業はしていたが、
 
妻にまかせ車で寝ていた。
 
このままだと、もう<JUST IN TIME> を続けるのは無理かもしれない。
 
 
 「不整脈を抑える可能性のある手術があります、やりますか?ただ磯田さんのように出っ放しの
 
状態だと効果は保障できませんけど。」 と医者が言う。それならもっと早く言ってくれなかったのだろうか。
 
 
医者の説明によると、
 
不整脈は余分な信号が出ているからおこるので、足の付け根と首の動脈からカテーテルを心臓に
 
入れて、心房に肺静脈が入ってるところなどを焼いて余分な信号を遮断する。睡眠薬で寝たような
 
状態で処置する。
 
<カテーテル アブレーション>という。ごく最近行われるなった、かなり成績のよい手術らしい。
 
新聞などでよく紹介されている。私はいつも最先端の医療に助けられている。
 
 
「やってください!レアやミディアムじゃなく、こんがりとウエルダンで焼いてください」
 
というわけで入院して9月11日に心臓を串刺しにして焼いた。この手術は1回では不完全なことが
 
多く、2回する人が多いらしい、でも私の場合1回で不整脈の自覚症状が全く消えしまった。
 
 
 落ちた体力はなかなか戻らなかったが、今年になってますます快調になってきた、体重も戻った。
 
ついでに頭髪も戻ってくれれば嬉しいが、世の中そんなに甘くない。
 
今まではあっさりした和食中心だったのが、イタリア料理やトンコツラーメンなども食べるようになった。
 
 
 
実はここで神戸の旨い店や食い物の話を書こうと思っていたのだが、後回しにする。
 
<天災は忘れたころにやってくる> ってね。
 
 
                             
 4月17日土曜日に、なにか心臓に違和感を感じた。こういうときは脈を診るのが習慣になっている。
 
不整脈だ! アブレーション以降、もう半年以上出てないのに!
 
手術以前の不整脈の心房細動は脈がリズムを打たない、しかし今回の不整脈はリズムよく打っては
 
いるが、心拍数が1分間に120もある。やがて治まるかも、と思っていたが下がらない。
 
しかたなく、その夜中央市民病院の救急へ行った、一応の診察と心電図をやって、
 
「心房粗動が出てます、ちょうど月曜日が磯田さんの主治医の外来日だから予約外で診察を受けて
 
ください。それまでに何か状態が変わったらすぐに来てください」
 
というわけで、そのままの状態で帰宅、そして日曜日も我慢しなければいけない。安静にしておくべき
 
だろうが、私は働き者だ日曜日も店にでた。
 
こんなに早い心拍ののままなら心臓の筋肉もギブアップするのではないかと、非常に心細い。
 
 
 
月曜日に病院へ、予約外の診察は待たされる。午後1時ごろやっと名前を呼ばれた。
 
「やはり心房粗動ですねえ、とりあえず粗動を止めましょう」
 
「止めるって、注射とか点滴ですか・・・・」
 
「いえ、電気ショックです・・・」
 
「あ、あ、あの〜、電気ショックって<ER>などで、心臓の止まった人にやっってる、
 
アイロンみたいなやつを両手でもって、胸に押し付けてバァーンって患者がベッドの
 
上で飛び跳ねるやつ・・・・?」
 
「そうです。」
 
医者はおそろしいことを、いとも簡単に言う。
 
「薬で睡眠状態にしてやりますから・・・」
 
「で、いつやります」
 
「今からすぐしましょう」
 
ここまで来たらしかたがない、オーム心理教ではないが空中浮遊の経験もいいかもしれない。
 
「着替えて横になってください」
 
ストレッチャーに横になり点滴をされた、
 
「今から睡眠薬をいれます」
 
目を閉じているとクリーム色の世界が見えてきた、まるでプリンの中を潜っているようだ。体が浮いている。
 
異次元の世界だ、すごく気持ちが良い、・・・・・・・・。
 
これって、ヘロインとかLSDとかの世界とは違うのだろうか。
 
      ・・・・・・・・・・・
      ・・・・・・・・・・・
 
「いそださ〜ん、おわりましたよ〜」
 
・・・・まだ、ボゥ〜ッっとしている、・・・
 
「何回したの?跳んだかい?」
 
「1回ですけど、飛び跳ねてましたよ」
 
ショックは感じなかった、脈拍は正常に戻っている。
 
心房ソドウで大騒動でありました!
 
 


                                                                                
                                  

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