小説より奇なりと言いますが、この話も冗談ではなく、ノンフィクションなんです。
今年の正月も例年通り初詣は湊川神社へ行った。巫女さんが私の顔がよほど恐ろしかっ
たのか、同じ大吉のおみくじを2枚も渡してくれた。大吉のダブルだ、なにか良いことが
起こるかもしれない。
昨年末から誰にも言いにくい悩みを抱えていた、あれは神様の贈り物なのだろうか。
入浴した時、股間に違和感を覚え、なにげなく触った。
イ・ッ・コ・・・・ニ・コ・・・サ??サンコ??・ム・ム・・
ヒ・ト・ツ・・・フ・タ・ツ・・・ミッ・ツ ??? なんじゃこれ!
あろうことか、2個であるべき物が、確かに3個ある。大きさは3個とも、ほぼ同じである。かなり古い映画で<黄金の7人1+6エロチカ大作戦>というイタリア映画があった。
大富豪の召し使いとして就職した男が、健康診断を受けるように言われ、生まれつき睾丸
が3個あり、精力絶倫であることを医者が見つけて、噂が広まり上流階級の美人のご婦人
方に誘惑されまくるという。男にとって羨ましいかぎりのコメディだ。
私も精力絶倫になって美女がわんさか寄ってくる、ということもなく、ただただ鬱陶しい
だけである。やがて消えるかもしれない。と期待していたが年が明けても消えない。
睾丸にも癌があるということを聞いたことがあるが、三個とも分離しているので睾丸の癌
ではないような気がする。でも白黒つける必要がある。どうしようか・・・・。
街の泌尿器科へは行く気がしないので市民病院で診てもらう決心をしたのは2月になって
からだ。
エコーとCT検査をされた、カッコの悪いことこの上ない。担当医の言うには、
「こういうのは若い人に稀にあるのですが、ご年配には珍しいですね、静脈瘤ですわ、
破裂することはないでしょう、大きくなったり、痛くなったら来てください。」って、
匙を投げられ、見放された。でも誤診で、気がついた時は手遅れなんて、よくある話だ。
他でもう一度、診てもらおうか、と思っていたところ、知り合いの信頼している東京の医
者が学会で神戸へ来るという、連絡が入った。
「先生、食事中に悪いですけど、実は睾丸が三つになりまして、診てもらったら静脈瘤だ
といわれたのですが不安で・・・」
「ハ・ハ・ハ、磯田さんは、本当にいろんな病気になりますねぇ、」
「笑い事やおまへんでぇ、ホンマに・・・」
「それは自分でも調べられますよ。考えられるのは、1.ポリープ、2.水泡、3、静脈
瘤、です。触るとコリコリと硬いのがポリープで、水泡はフニャっとしています。静脈瘤
は水泡と同じようにフニャっとしていますが、少し押さえると血管はまだ生きているので
スーット無くなります。手を離すとまた膨れますけどね。」
「早速今夜、調べます。」
市民病院の若い医者もそこまで説明してくれたら納得できたに、まだ修行が足りない。
これでやっと、その夜の入浴中に、一件落着した。
こうなった原因はおそらく、ここ数年ジーンズを愛用していたのが悪かった、股間の血行
を悪くしてしまったのだろう。
写真で一般公開できないのは残念であるが、美女に限り個人的に見学可能です。
この件と並行して1月から音の大改造をやっていた。どうも悩みのある時はうまくいかな
いもので難儀した。他メーカーの機器をパラゴンに組み込めば済む話なのだが、JBLに他
メーカーの機器を組み込むのも気に入らない。
それに対する数値的な資料をやっと手に入れたので自分で回路を組んでやってみることに
した。アンプを組む人にとってはごく簡単な回路なのだが、私にとっては大冒険だ。
最近はPC関係の小さな素子ばかりでオーディオ用のものは神戸では手に入らない。小さな
素子を複数個買い込み、色々と組み合わせてやってみた。気が付けば100個を超えていた
、それでも駄目だった。大阪の日本橋で探し回り、手に入れた6個の素子でやっと完成し
た。
やっとのことで思った音になったのは3玉事件落着から遅れる1ヶ月3月末のことだ。
ミシュランの3ツ星には認定されなかったが、
3ツ玉ジャズ喫茶、とでも呼んでいただこうかね。 +
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