(2)IH電磁調理器とは
 
 
 特に最近の電気製品はどういう仕組みなのか、われわれ素人は理解せずに購入してしまうことが多い。昔から
 
ある扇風機、冷蔵庫、洗濯機、電熱器、アイロン、トースターなど非常に単純で分かりやすい。ラジオ、テレビ、は
 
少し難しい、電子レンジ、CDプレーヤー、などは難解。さらにIH電磁調理器になるとまるでマジックか心霊現象の
 
ようである。鍋の乗っているプレートはさほど熱くならず、鍋の底だけが熱くなり湯が沸く。もちろん取っ手も素手で
 
持てる。火事や火傷に対して大変安全である。欠点は焼いたり焙ったりができない。だから特に老人には良い、
 
と思われている。
 
おおまかではあるが、原理はこうだ。
 
日本の電気は50ヘルツか60ヘルツだ、これをインバーターという部品を通して20,000ヘルツ以上に変換する、
 
そしてその電気をコイルに流す。そのコイルの上に耐熱ガラス板等を置き、その上にステンレス、鉄などでできた鍋、
 
ケトル等の調理器具を置くと、底面に渦電流という電気が発生する。ステンレスとか鉄には電流に対して抵抗が
 
あるので発熱し、湯が沸く。つまり調理器具の底面を電熱器のニクロム線として利用している。
 
電熱器のニクロム線は非常に効率が悪いが、底自体が発熱するから効率が良く、驚くほど早く沸く、しかも大きい
 
鍋と小さい鍋では、底面積の大きい方が効率が良いから大きい鍋のほうが早く沸いたりするから驚きだ。
 
 線もつながっていないのに、どうして電気がながれるの?って思われるかもしれないが、トランスというのをご存知
 
だろう。これは沢山の電気製品に使われている、構造は二つのコイルを密着するぐらい近くに置く。ひとつを一次側
 
他方を二次側というのだが、一次側にコンセントからつないだ100Vを流すと2次側にも電気が流れ必要なVの
 
電気が取り出せるという優れものだ。一次側と二次側はつながっていない。(つながっているトランスも存在する)
 
原理は全く同じというわけではないが、線がつながっていない物にも、電気を流すことはできるのだ。
 
 私もIH電磁調理器の原理は知らずに購入し、喫茶店で2台並べて使用し、心臓が悪くなった、そこで調理を
 
妻と交代し彼女も心臓を悪くしてはじめて電磁調理器が原因とわかり、原理を調べた。
 
       素人として大きな疑問が湧く!
 
   底に電気を流して側面や取っ手に電気は流れないのか?
 
 金属のお玉やスプーンで底をかき回しても電気は流れないのか?


Copyright (C) 2004 JUST IN TIME . All Rights Reserved
戻る