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第4回 雲 | ||||||
雲が流れる 人かげのない公園昼下り 風が涼しい あおぐ空 雲が流れる 木かげの小さないこい 昼下り 太陽があたたかい あおぐ空 雲が流れる 人かげがちらほら 昼下り 楽しそうな二人 淋しそうな僕? あおぐ空 雲が流れる |
白い雲、青空 白い雲が好き青い空にある 白い雲が好き 青い空も好き 白い雲のある 青い空も好き 白い雲が好き 青い空に 一人ぽっちでいる 白い雲が好き 白い雲が好き。 |
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第5回 波 | ||||||
砂をやさしくなでるように 小さな波 いったりきたり 僕のはだしの指の間に 冷たぁくふれてった 夏のひととき 白い波 砂浜に小さな貝をもてあそぶ 白い波 いったりきたり 今 君の歩いた足あとを 少しずつ消してゆく 夏のひととき 白い波 |
夏だというのに感傷的になって 海を見に来た 風の日に 荒々しくしぶきをちらし 打ちつける波 岩場に腰掛けて 何を考えるともなく波を見つめる 荒々しい波は大好きだ 波がおそって来る 波よもっと強く 波よさらっておくれ このまま海へ このまま…………波よ 夏だというのに感傷的になって |
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第6回 みずうみ | ||||||
湖は輝いていた 夏の名残の太陽をうけて湖は輝いていた 誰もいない ただ輝いている 時々涼しい風を運んでくれる なんと優しい湖だろう なんとまばゆい湖だろう 心も涼しい気分になる ただ輝いている湖 誰もいない 夏の名残の太陽をうけて 湖は輝いていた |
この小さな湖 静かな湖 この小さな湖 無気味だ 忘れていたあの事を 想い出させるこの静けさ この小さな湖 無気味だ ここに立っているのが辛い センチメンタル? センチメンタル……… 秋がやって来る…………湖 |
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第7回 枯葉 | ||||||
枯葉が顔をなぐりつけてゆく 暴れん坊な風と一緒に やけっぱちな感じで 行ってしまいやがった 枯葉が踊っている小さな広場で 気取り屋な風と一緒に 僕の視線に気付いて やめちまいやがった 枯葉の季節 枯葉の………… |
傷ついたお前を 誰も慰めてはくれない 何処からやって来て 誰に気付かれる事なく 足でふまれ けとばされ 風の思うがままに振り回され そして そして…………… 今度 枯葉を見つけたら 決してふみつけたり しないでやって下さい。 |
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第8回 わかれ | ||||||
さよなら あなたのさよならがこわくておびえている 寒いんだ 笑ってくれ いいんだよ さよならを前にして おびえている僕を 寒くって道も歩けないよ 明日から………… 知ってるくせに 悪いひとだよ 悪い……… 笑うがいい 笑うがいい さあ『さよなら』って早くいってくれ! |
ジェーンとの別離 ジェーン! 別離地中海.船.パーティー.ディスコティック 青い空.サントリーニ島.ロバ゙.長い階段 星空.カタ言の英語.ほほにキス アテネの昼前.公園.ラッパ飲みのビール 夜.まずい日本料理.おはしの使い方 カジノ.ケーブルの中.夜の街角 ジェーン! 別離 すべて美しかった.すべて 想い出と別離の始まり また逢えるだろうか?……… それから一週間後 クレタから葉書が一枚……… |
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第9回 俺と僕 | ||||||
冷たい俺 冷たい言い方だけど………自分の事は自分でやれよ うまくいかないからって 人のせいにしちゃいけない お前が悪いんだよ みんな 冷たい言い方だけど……… 調子に乗るんじゃあないよ 運が良かっただけじゃないか お前の力じゃないんだよ それは…… 冷たい言い方だけど……… |
今日より明日 ちっぽけな想い出にブレーキをかけられ その時 その日 そして明日のために ベストをつくせないのはまづいよ。 想い出なんて心の中に……… ちっぽけな事だよ そんな事 ふりかえってばかりいるのはまづいよ。 |
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第10回 愛の出発 | ||||||
列車に乗って あなたは行ってしまう 愛の出発 倖せそうな彼 可愛いいブーケを持ったあなた 僕の視線に気づいて そのブーケをくれた やがてホームに列車が入って 二人は乗り込む 友人達に送られて 出発する 僕の方に視線を向けて 最後に微笑んだあなた 倖せになってほしい |
たびだちを前にして あなたに話しておきたい 僕の過去と夢 あなたになら 受け止めてもらえる ありのままの心 愛という程じゃないけれど 感じられるときめき 瞳をみつめて やさしく微笑むあなた そっと くちづけて……… 昨日までの全てにさようなら 今、たびたちを前にして……… |
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第11回 ひとりぼっち | ||||||
弧想い 楽しきかな一人淋しきかな一人………ひとり 一人で生きれるわけもなく 二人で行けるものでもなし とかく人生やりにくい 帯にゃ短かしタスキにゃ長い 人は人とて人でなし 自分一人もひとでなし 長いものには巻かれまい 臭いものにはフタしまい いっそこの世はありのまま 見たまま 聞くまま 言うがまま 偽れば良いなと思うだけ |
やりきれなくてせつなくて 一人だけで生きて行けそうな 「サッカク」 やりきれなくてせつなくて 人の無責任さにいやけがさし やりきれなくてせつなくて でも自分の事は棚に上げ やりきれなくてせつなくて いっそ姿を消そうかと やりきれなくてせつなくて 被害者意識丸出しで やりきれなくてせつなくて でも自分の事は棚に上げ やりきれなくてせつなくて 死んでやるといいながら 死にきれないでやるせない 馬鹿がこの世に多すぎる |
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第12回 夢 | ||||||
あの空にあなたの夢を かいてみて下さい きっときれいな夢ですね きっと可愛いい夢ですね ………………………… それじゃあ 灰色の空にはかけませんね すいこまれそうな青い空の 小さな雲にならかけますね 僕は見つけて来ます 真青な空を 小さな雲を |
白い小舟にのって 夢とあなたをのせて二人 海へ出よう あつい太陽をむかえに 小さな島で自由に遊ぼう 子供みたいに手をつないで 波にゆられて 気持ちのいい ひととき 白い小舟にのって 夢とあなたをのせて…… |
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第13回 そよ風 | ||||||
風に逆って 風にふかれながら私は考えています 人の世の大きな流れの中で どうやって生きて行く事が ベストなのか? 人の情に流されたくもないし 風の中で一人みじめったらしいのも… 時には風に逆って 時には風にあおられ 時には私が嵐を呼び起こし いろんな事を試しながら 結局 平凡な人生に終わって どうって事なくなる事を 予感しながら でも風に逆って生きて行きたい私 ひねくれ者一人 風の中で一人 |
そよ風と疲労 そよ風に身をまかせてあいつの事を想う 暖かい日ざし 芝生の上…… でもゆうべは楽しかった 男同志で飲み語り合い 色んな事を言い 色んな事を聞き 女の話しもしたっけ 最近珍しくもりあがった夜でした 男って良いなとおもい お前は良い奴だと言った 飲んだ酒もうまかった 時間がすごく短く感じた満足な夜 そして一夜明けて 昼下り そよ風に身をまかせてる 俺 そよ風が心地良いひじょうに 無気力な今日の俺 疲れたんだな…… 疲れた時にはそよ風にあたって。。。 |
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第14回 陽光 | ||||||
太陽をあおいで 私には愛するあなたがいて進むべき道もある ささやかな倖せの時 欲張りじゃあなくって もっと倖せになりたい いつも陽のあたる道を歩きたい いつも太陽をみつめていたい それは私の努力次第……… 光り輝く未来があると信じ あなたと一緒に あせらず あわてず 遅れもせず かすかにだけれど見える 遠い遠い光にむかって 明日のずうっとむこうまで 歩いてゆこう 生きてゆこう 愛するあなたと……… 今 太陽をあおいで……。 |
ひなたぼっこ いい天気だね 今日は幾日ぶりだっけ 青空と太陽は のんびりしちゃうね あ・く・び・がでちゃうよ 芝生ってこんなにアオかったっけ 太陽がまばゆいね 君の顔もまばゆそう 白い歯がキラッと光った 長い髪をかきあげる そんな君がちょっぴり色っぽい 「好き?」 「好きだよ」 「あぁぁぁ…… のんびりしちゃうね」 |
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1972年に連載されたコーナーの詩をUPしました。 掲載された月がわかる方、 第1回〜3回の6篇をお持ちの方がいらしたら、 教えていただけると嬉しいです。どうぞよろしく。 |
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