Doobie Brothers

 ウェストコーストロックの最右翼といわれているバンドですが、途中から大きく路線を変更してしまいました。商業的にはその路線変更で成功を収めましたが、昔からのファンにはそっぽを向かれたのではないでしょうか。一度解散しましたが、89年に再結成されて現在に至っています。
Official Site

[Artist News]
・82年の解散コンサートツアーの最終日のGreek TheatreでのLiveが映像と音声でよみがえります。完全版として、Bonus Trackも追加され、DVDとCDで6/22に発売予定になりました。どちらも一度は発売されましたが、完全版ではありませんでした。今回の発売でその全貌が明らかになりますね。乞うご期待!

[Album]

The Doobie Brothers (1971)
 記念すべきでビューアルバムなのですが、ヒットはしていません。そのおかげで、Bassは交代(Tiran Porterに)、ドラムをツインにとメンバーチェンジを行いました。何曲かはFMで聴いたのですが、印象に残っていません。フォークロック的は音楽であったと言われています。

Toulouse Street (1972)
US LP BS 2634 Matrix: BS-2634 A 40218-1A / BS-2634 B 40219-1B (1st Press)
 メンバーチェンジの効果があったのか'Listen to the Music'や'Jesus Is Just Alright,'のヒットで一挙にスターダムにのし上がりました。特に前者は彼らの運命を変えるほどの大ヒットでありました。曲全体にフェイザーをかけるというのは当時としては斬新ではなかったのでしょうか。
 昔、知人から借りた日本盤LPはかなりこもり気味の音という印象が強かったのですが、USのオリジナル盤を聴くとしゃきっとした音がします。LabelはOlive色(Greenと呼ばれているらしい)のWarnerで初版という事で買いました。確かに初版のようです。しかし、ジャケットの曲順が実際のそれとは一致しないのは気になります。

The Captain & Me (1973) DVD-Audio
 このアルバムが彼らの代表作であるというのは間違いありません。Long Train Runnin'やChina Grove,Without you等有名な曲が目白押しです。
 DVD-Audioは、ややナローレンジという印象以外は良好でした。それから、このソフトも5chと2chとでVersionが違うようです。少なくともChina GroveはBass Lineなど聴き慣れたVersionとは違っています。2chは192KHzです。

What Were Once Vices Are Now Habits (1974 ドゥービー天国)
US LP W 2750 Matrix: W-2750 1-40627A-W1 / W-2-2750-LW3
 このアルバムからドラムが一人代わります。そして、Jeff Baxterがゲストで参加しています。このアルバムからは'Black Water'がヒットしました。彼らの曲の中ではこの曲が一番好きですね。Acousticな曲ですが、非常にのれます。個人的には非常に好きなアルバムです。

Stampede (1975) JP RM CD
 Jeff Baxterが正式メンバーとなり、トリプルギターでツインドラムという大所帯になりました。しかし、Tom Johnstonが病気で入院してしまいます。ツアーではサポートメンバーとしてMichael McDonaldが同行します。このアルバムからは'Take Me in YourArms'や'Sweet Maxin'といったヒット曲がありますが、売り上げはさほどではなかった様です。このアルバムの商業的な失敗で彼らは方向転換をする事になります。Remaster CDを買ったので改めて聴き返しました。具体的にどこがとは言えないのですが、どうもしっくりこない部分があって聴きこむまでには至りませんでした。中途半端に泥臭さが無くなったところに問題があるのでしょうか?これはもう少し掘り下げる必要がありそうです。日本盤のみRemasterされています。

Takin' It to the Streets (1976 ドゥービーストリート) JP RM CD
 Michael McDonaldの加入で方向を彼中心に転換をしたアルバムです。ヒット曲はともかく1曲目のWheels of Fortuneが好きでCDは買いました。都会的な洗練されたサウンドとでも言えばよいのでしょうか。この後この路線で大成功を収めるわけですが、私にとってはもはやDoobie Brothersではありませんでした。日本盤のみRemasterされています。

Livin' on the Fault Line (1977 運命の掟?)
 Michael McDonald色がますます強くなったアルバムです。もはやAORと呼んだ方が良いでしょう。セールスは好調だったようです。これを最後にTom Johnstonが脱退します。

Minute by Minute (1978)
 このアルバムからのWhat a Fool Believesが大ヒットして、その年のグラミー賞を獲得します。商業的には大成功したわけですが、もはやMichael McDonaldとその一座(?)のような状態に嫌気がさしてBaxter等二人が脱退します。日本盤のみRMされています。1/11/05にはUSでもGold CD(Audio Fidelity製)で発売されました。

One Step Closer (1981)
 このアルバムまでの間に大きくメンバーチェンジが行われました。このアルバムもヒットしましたが、この頃の彼らにはもはや興味はありませんでした。'Real Love'がシングルヒットしています。翌年には解散のアナウンスがされ、最後のツアーが行われました。

Farewell Tour (1983)
JP LP P-5619-20 Matrix: P-5619-1 2-A-1 / P-5619-2 2-A-1 / P-5620-1 1-A-8 / P-5620-2 1-A-4
 最後のツアーのライブ録音です。最後というのと、ライブであるということ、そして昔のメンバーが共演しているということで買いました。ベスト的な選曲になっています。2LPでしたが、1CDになっているようです。

# この間はソロ活動が行われるわけですが、Michaelはソロでも成功を収めます。
# しかし、Patはソロを出しますが全くヒットしませんでした。

Cycles (1989)
 Tom Johnstonが復帰して再結成されたDoobieの第一段です。LDにタイトル曲が入っているのでそれを聴いた程度です。ヒットはしたようです。

Brotherhood (1991)
 詳細は不明です。m(_)m

Rockin' Down the Highway (1996)
 再結成後のライブ2枚組CDです。興味はあるのですが、まだ買っていません。Michaelは95年に再び参加するようになりました。諸般の事情でCD1のみ聴きました。内容はGoodです。選曲・演奏共に良好です。音質は当時の基準並みという感じです。DVDも出ているので、これから買うならDVDの方が良いかもしれません。

Best of the Doobies, Vol. 1 (1976)
 Michael McDonald参加前の曲から選曲されたベストです。LPベースですので収録曲は少な目です。

Best of the Doobies, Vol. 2 (1981)
 Michael McDonald参加後の曲から選曲されたベスト(-1981)です。TomはMichaelの曲と同じアルバムに入れられるのを拒否したとか。再結成後も同じStageには立とうとしません。

Very Best of the Doobie Brothers (1993) Ger CD
 ドイツ企画のアルバムです。メンバーのしがらみに関係なく全ての時代から選曲されています。最後のLong Train Running('92?)のみアルバム未収録です。オリジナルの方も収められていますので心配はご無用です。Remasterされているので、多少音質は向上しています。

The Best of the Doobie Brothers Live (99.June) US CD
 Rockin' Down the Highwayの録音からPick Upして1CDにまとめたアルバムのようです。選曲が昔(Micheal加入以前)の曲が多いのはうれしいです。それからAcousticの曲も多いです。元のアルバムを聴いていないので、Remasterされているのかは判りませんが、音質は非常に優秀です。Doug SaxのRemasterとなっています。なんとも生々しい録音です。Black Waterなんかは試聴用に使えます。

Long Train Runnin' (1999.Sept.)
 Anthology的なアルバムで、確かに長いBOXに入っている4CD BOXです。発売元がRhinoなので、Remasterされているのではないかと思います。未発表音源はそれほど多くはなさそうです。

Sibling Rivalry (2000.Oct.) US CD
 久々のスタジオ盤の新作ですが、Acoustic基調のSoundです。しかし、往年の彼ららしさはあまり感じられません。確かにDoobieなんだけど、ありきたりの音楽になってしまっている部分が多くて浸りきることはできませんでした。音質的にはかなり図太い音がします。今のCDの音の傾向はこの方向のものが多いですね。良い方の録音だと思います。

Live Millennium (2000.Oct.)
 2CDで発売されているようなのですが、CDNOW以外では見かけません。

2001年の来日公演の日程です。
10/24(水) 大阪:大阪厚生年金会館
10/25(木) 東京:東京国際フォーラム ホールA
10/22(月) 東京:SHIBUYA-AX(追加公演)

Doobie Choice (2002)
 編集もののAlbumです。メンバーがそれぞれの趣味で選んだようです。ですから、必ずしもSingle Hit曲ばかりではなく、ちょうどJoni MitchellのMisses的な性格のAlbumの様です。当然、Remasterはされているでしょう。

Live at Wolf Trap (10/5/04) US CD
 Live音源です。映像も発売予定です。同じタイトルのDVDは10/26発売予定です。Michaelはいないので、昔の曲はStampedeまでの曲しか演奏されていません。これは個人的にうれしいです。低域がモヤモヤした感じなので音質はいまいちです。演奏自体はまあまあでしょう。ただ、このAlbumを発売した意味というのがいまいち判りません。CDよりもDVDの方が楽しめるかもしれません。

World Gone Crazy (9/28/10) US CD
 10年ぶりの新作Studio盤となります。ProduceはTed Templemanで70年代回帰が期待できますね。1st収録のNobodyが再録音されているそうです。JP盤は10/27発売予定となりました。初回限定盤にはDVDが付属するそうです。US版初回限定盤を購入しました。ストレートなんですけど、やや甘口の印象です。

[Video]
No Newks(1979)
 原爆反対のコンサートです。彼らの演奏する映像も収められているようです。

Live (1980) LD
 これはLD最初期に発売されました。野外のコンサートですが、近くに海があって非常に環境の良い場所(大学のキャンパス)で行われます。トレーラーが彼らの楽屋になっていてそこからメンバーが登場して始まります。メンバーチェンジ後の演奏なので、おなじみのメンバーはPatとKeithだけです。太った黒人のマルチプレーヤー(Sax,Key,Vo)はなかなかいい味を出しています。今ではDVD化もされず廃盤で入手困難だと思われます。LDはCAVで,両面で約60分です。当時は良好な画質と思いましたが、DVD時代になるとかなりぼけた画という印象です。

Farewell Concert (1981) VHS,LD
 彼ら一度解散することになった最後のコンサートのVideoです。最後ということで既に脱退していたメンバーも駆けつけて一緒に演奏しています。60分程度に編集されていますが、インタビューなども挿入されています。

Listen to The Music (1989) JP LD
 TV番組を映像ソフトにしたものではないかと思います。主にインタビューが中心で、演奏のVideoはほとんど途中までです。彼らの歴史がこれで分かりますが、Music Videoとしては非常にもの足りません。最後に再結成最初のSingle'Cycles'で終わります。

Rockin' Down the Highway (1996) US DVD
 同名CDの映像版です。やたらTomが張り切っているのが印象的です。誰かに対する対抗意識のようにも思えます。大きく二つのSetで構成されています。Tomの参加するSetと、Michael McDonaldが参加するSetです。二人は共演していません。あなたはどっち派?画質・音質共に良好です。US版DVDはRegion Freeでした。

Wolf Trap (10/26/04)
 同名CDの映像版です。

Super Groups (198?) LD
 Studio LiveのVideo Clip的な映像が収録されていました。曲は、Listen to The Musicです。

 これらの他に、'Rockの要'で放映された70年代前半のLive映像が存在します。

[Bootleg]

Live in USA (1976) CDR
 知人から借りた有名なBootです。Michealが加入した直後のLiveで、彼はまだ完全に脇役です。演奏・音質とも優秀です。詳細なデータは今のところ不明です。Doobieのファンページは少ないですね。Song List

Live at Philadelphia (12/1976) cas
 KBFHからの音源でエアチェックしました。前記のBootより後の演奏で、Michealはかなり前面に出てきています。Take It to The Street発売後のLiveでしょう。Song List