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築島泉と初めてあったのは25〜6年程前のこと、僕がまだ定職にもつかずギター1本持ちあちこちに行っていた頃だ。彼はまだギターを弾きはじめたばかりの高校生だった。その彼の前で僕は覚えたばかりのジャズ・コードを教えたらしい。それが運の尽きで音楽の世界にのめり込んでいったと言う。 その泉から今年の6月に1本の電話が入った。「泉だけど・・・」十数年ぶりに聞く声だった。自主制作盤のCDを作っていて僕の曲も録音したという電話だった。 お互いに懐かしくて話が盛り上がり10月15日東京高円寺の「稲生座」でジョイント・ライヴをすることになった。十数年ぶりに彼の歌を聴いた。大酒飲みで無頼漢の彼からどうしてあんなに繊細で綺麗な優しい音がなるのだろう?きっと心の奥は純粋な少年のままなのだ。しっとりと時に激しく歌う遠く離れた故郷のこと人を思いやる優しい心。20年に近い東京での暮らしが音となって僕の琴線に触れた素晴らしいライヴだった。 そんな彼の生き様が1stアルバム「娑婆塞ぎ」には凝縮されている。 |
榊義弘 |
問い合わせ:阿佐ヶ谷レコード君スタジオ
recordkun@ybb.ne.jp |