いつの間にか人生の半分以上をぼ〜っと費やしてしまった。「あの世に召される前までにCDの1枚くらい作っておかないとな・・・」がここ数年の口癖だった。そんなこともあって大枚をはたいてデジタルハードレコーディングミキサー&コンデンサーマイク等々の録音機材を購入したのである。 が・・・そもそもアナログ人間なので横文字羅列の取扱説明書を読むのが面倒くさい。おまけに熱しやすく冷めやすい性格なのですぐに飽きてしまった。豚に真珠状態、録音機材はほこりを被る始末。半ば諦めかけていたレコーディング。 6月に2度目のライヴで奄美に福岡の歌姫原口純子さんが九州で一番大きいスタジオ[SIESTA]のオーナー村さんと連れだってライヴにやって来た。ライヴ終了後の打上で「CD作りたいんだけど出張レコーディングとかやってないの?」と聞いたら「良かよ〜!エンジニアにスケジュール空いとるか聞いてみるけん・・・」二つ返事でエンジニアのお兄さんがOKの返事をした。あれよあれよと言う間に日定が決まった。 酔っぱらった勢いのまま決めたレコーディングの日が遂にやってきた。レコーディング機材一式を台車2台に乗せて福岡から駆けつけてくれたエンジニアの高チン、オーナーの村さん。なんとも有難い話だ。便乗してちゃっかりライヴの日程を決めてやって来た純子姉さん(笑) 我家が急遽レコーディングスタジオになった。たくさんの機材を搬入しセッティングした。1本30万円以上もするマイクなんぞ初めて見た(笑)訳の分からない機材ばかりだ。リゾートのレコーディングスタジオみたいになった。我家なので緊張もなく始まった。朝8時前から夕方6時までギターをマイクに向かって弾いたのは生まれて初めての経験だった。かなり神経を使う作業だ。海畑inoo....全員で一気にやりたかったのだが仕事の都合でリズム隊が後から音を入れると言う逆な形のレコーディングになった。 まるまる二日間の本当に勢いだけのレコーディングとなった。9月に歌を入れ直してミックスダウン、そして、マスタリング後にプレスの予定。今、ラフミックスされたCDを聴いている。う〜んやっぱりかなり荒削りな感じだな・・・。これはこれで良いかななどと思ったりしてる。奄美大島の海の風が吹き抜けていくようなアルバムに仕上げたいと思っています。 |
パーカッションのダイゴ 博之が黙々と弾きます 巧は3本もベースを持ってきました お世話になった九州で有名なレコーディングエンジニア「タカチン」 |
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