中古CDでOscar Petersonのロンドンハウス・セッション5枚組を買った。
"the Trio"を愛聴してたので同時期の演奏をまとめて聴いてみたかったのだ。やはりこのトリオ、いいなあ。
ベースはRay Brown,ドラムはEd Thigpen。"the Trio"に入ってた"Sometimes I'm Happy"が一番好きだ。1943年のLester Young Quartetの
演奏を基に、PetersonがLesterの、BrownがSlam Stewartのソロを再現する。Petersonのソロも、Lester風からしだいにいつもの調子に盛り上げていく。実に楽しい。
とは言え、Petersonの同時期の演奏をCD5枚続けて聴くとさすがにもういい、と言う気になるなあ。粟村政昭氏言うところの「偉大なる大衆作家」の限界か?(3月)
Milesの"in a silent way"関連セッションがまとまった。Tony Williams,Ron Carter,Herbie Hancockが抜けて、"Bitches Brew"に向かっていく時期。面白くないわけがない。
まずオリジナルLPに入っていた曲では、"in a silent way"のリハーサル・テイクが面白い。かなりコード・チェンジの多いボサノバ曲。これを思い切り単純化して完成させたのか・・。
編集前のオリジナル・テイクがきけるのは実に興味深いが、最後に入っている聞き慣れたLPバージョンで妙に安心してしまうな。
LP"water babies"に収録されていた"dual Mr. Anthony Tillmon Williams process"(曲名も変わった)は大好きな演奏で、勝手にアレンジして僕の自主制作CDにも入れているのだけど、LPではRon Carter,Dave Hollandの2ベースと書いてあったのがこのCDではHollandのみになっていておどろいた。LPを聴き直しても全く同じ演奏なので、これは2キーボードの低音部をベースと間違えていたんだな。(2月)
50年代のLee Konitzを聴いた。LPでずっと愛聴してるレコードだけど、いいなあ。独特の音色で次々と生まれる素晴らしい即興のメロディーは何度聴いても飽きることがない。
別ページにも書いたけど、やはり一番好きなのは"Real Lee Konitz"だと再確認した。なかでも"Foolin' Myself"。Konitzはこの曲を何度も録音しているが、"Real-"のがベスト。テーマの吹き方はBillie Hollidayのフレージングとそっくりだ。
60年代のものも3枚聴いた。"Duets"のサッチモとレスターの再現もの2曲は大好きだ。しかし、60年代のKonitzのソロはいいのだけど・・50年代のものと比べるとグッとくるものが少ない気がする。"Motion"はKonitzの代表作として一番有名だけど、うーん、そうかな?Elvin Jonesとそんなに合っていると思えないなあ・・。
最近は新作が沢山出ていて評判も良いみたいだ。こんど聴いてみよう。(1月)