1. 「ダフネ Daphne」"Django 1937" Django Reinhardt Hot Five 1937
ジプシー出身のジャンゴ・ラインハルトはジプシー音楽の伝統を取り入れた独特なジャズを作りあげ、 1960年代以前にアメリカ以外でで真に創造的なジャズを演奏した唯一の例と言われます。なんともすごいテクニック、 そして歌心溢れるアドリブですが、なんと彼の左手は若い頃に火傷を負って三本の指しか動かないのです。
2. 「フライング・ホーム Flying Home」"Charlie Christian Memorial" Benny Goodman Combo 1939
チャーリー・クリスチャンの名がジャズの歴史に刻まれるのは、単に電気ギターを使用してソロを取ったからではなく、その アドリブ・フレーズが後のビ・バップ(モダン・ジャズ)に大きな影響を与えたからです。彼自身はわずか三年ほどベニー・グッドマン のバンドで活躍した後惜しくも25歳という若さで病死してしまいましたが今に至るまでギター奏者の模範となっています。
3. 「ソロ・フライト Solo Flight」"Charlie Christian Memorial" Benny Goodman Orchestra 1940
ベニー・グッドマンのビッグバンドでチャーリー・クリスチャンのソロを中心にした曲です。 当時人気絶頂のベニー・グッドマンが初めてチャーリー・クリスチャンに会った時のエピソードが有名です。ある時友人が すごいギタリストを見つけたと、クリスチャンをグッドマンの所へ連れてきたのですが、クリスチャンが いかにも田舎くさい若造に見えて、しかも当時マイナー楽器のギターですからグッドマンは全く興味を示さず話もしてくれない。 がっかりしてクリスチャンが帰ろうとすると、友人が演奏しろ!と声をかけた。演奏を聴いたとたんグッドマンはびっくりして 飛び上がり、すぐに自分のバンドにソリストとして雇ったということです。
4. 「ロマンチックじゃない? Isn't It Romantic?」 "Tal" Tal Farlow Trio 1956
太く、がっちりした音色と尽きることなくわき出るアドリブ・フレーズが魅力のタル・ファーロウです。
粟村政昭氏(私がジャズを聴き始めたとき一番頼りにした評論家)によれば、ジャズの三大ギタリストは
チャーリー・クリスチャン、タル・ファーロウ、フレディ・グリーンだそうだ。
アドリブ・ソロの冒頭はハーモニクス奏法で演奏されます。
5. 「ボラーレ Volare」 "Poll Winners Ride Again!" Poll Winners 1958
明るく軽快なバーニー・ケッセルを聴きましょう。このトリオは当時のジャズメン人気投票一位の ケッセル(ギター)、レイ・ブラウン(ベース)、シェリー・マン(ドラム)で構成されたものです。
6. 「グリーン・スリーブス Green Sleeves」"Guitar Forms" Kenny Burrell 1964
クラシック・ギターによるイントロの後、電気ギターに持ち替えておなじみの「グリーン・スリーブス」 のメロディーが演奏され、名アレンジャー、ギル・エバンスの見事なアレンジのジャズ・オーケストラを バックにアドリブ・コーラスに入ります。
7. 「ダウンステアーズ Downstairs」"Guitar Forms" Kenny Burrell 1964
ケニー・バレルの同じアルバムからもう一曲、実に粋なジャズ・ブルースを聴きましょう。
(男子B)今日は聞いたことのあるような曲が多かった。ケニー・バレルが一番気に入った。
最後のブルースもよかった。次回も今日みたいな感じの曲がいいです。
(男子C)おもしろかった。なんとなくジャズがわかってきたような気がする。
(女子D)1.バイオリンはよかったけど、あんまり好きではない感じの曲だった。2.楽しそうでかわいい感じがした。
聴いていて楽しかった。3.オーケストラが入っていたせいか迫力があった。ギターもすごくよくっておもしろかった。
4.何て言っていいかわからないけれど、アドリブが本当に泉がわき出るみたいですごいなーと思った。あんなギターが弾けるなんてうらやましい。
5.最初楽しくやっていて、間にシリアスな部分があったのがおもしろかった。ベースと掛け合いみたいに演奏するのがいいなあと思った。
6.はじめのもの悲しいしっとりした曲調から、4ビートに変わってたしかにグリーン・スリーブスだけどそんな感じがしなかった。
(女子E)ジャズ・ギターは今普通に聞くギターよりも響きがいいと思った。