「何の楽器、吹いてるの? 」
私たち吹奏楽をやっている人間はよくこうきかれます。
Euph吹きはたいてい説明に一苦労です。
「ユーフォニウムっていうんやけど...知ってる? 」
ここで知っているといってもらえることはあまりありません。
「チューバをひと回り小さくしたようなやつ...かな」
でもチューバも知らないといわれるともうお手あげです。
この知名度の低さは歴史の浅さが原因かもしれません。
19世紀半ばにサックスの発明者、
アドルフ・サックスが金管楽器群、サクソルンを発表しました。
そのうちの1つが改良され今の形になったといわれています。
そのため歴史が古いオーケストラではほとんど使われることなく、
吹奏楽ぐらいでしか、お目にかかれません。
ユーフォニウムの語源はギリシャ語のeupnoniaという言葉で
「心地よい音、良く響き渡る」
という意味をもつそうです。
中音域で柔らかい音をもつユーフォニウムは吹奏楽では
いろんなパートをお手伝いをする何でも屋さんです。
木管楽器といっしょに、
またはトランペットなどといっしょにメロディを吹くこともあれば、
サックスやホルンといっしょに対旋律、
あるときはトロンボーンやチューバと和音を吹いたりと
人手の足りないところにどこにでも呼ばれるといった感じです。
しんどいです。
でもいろんなことをさせてもらえる、
なかなか"おいしい"楽器でもあるのです。
6月の音楽会では、私たちにも注目してみて下さいね。
(2006年5月12日 筆者:たか)
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