チューバは一言で言うと「でかい金管楽器」です。
でかいゆえ重いんです。重さはだいたい10kgぐらいあります。
楽器が大きいのは、他でもなく低い音をならすためです。
また、音がよく響くのも特徴です。
時にはまわり(窓ガラスなど)が振動します。
担当はほとんど伴奏です。
それのために、縁の下の力持ちと言われて、
地味な存在にみられがちなのですが、
いないと何かさみしいんですよ。
ここで、チューバの歴史についてご紹介します。
チューバの歴史は深いようで浅い...。
「Tuba」という言葉自体は、
2000年以上前の古代ギリシヤ・ローマ時代に用いられました。
しかし、この言葉は元々「管」を表すもので、
当時はいわゆる「ラッパ」を指す言葉でした。
つまり、現在の「チューバ」とは違った意味で使用されていました。
現在のチューバの原点となる「バス・チューバ」が登場したのは、
1835年9月12日です。
これはバス・チューバを発明した、
ドイツのモーリツさんが特許を出願した日なんです。
チューバが誕生してまだ200年もたっていないんですよ。
ちなみに、オーケストラの話になるのですが、
年末に演奏されるベートーベンの「第九」が完成した年は1824年。
つまり、チューバは「第九」には間に合わなかったんです。
チューバ吹きとしては少し残念です。
普段、あまり目立たず、まだまだ新しい楽器ですが、
今後注目して頂けると幸いです。
(2006年4月1日 筆者:みぞりん)
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