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其ノ壱 「モルダウ/スメタナ」 (ジャンル:クラシック) |
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印象に残る曲や大好きな曲、
思い出の曲など・・・。
人それぞれ思い入れの強い曲ってものがあるはず。
そこで思いついたのがこのコーナー、
福沢諭吉の「学問ノススメ」ならぬ
「音楽ノススメ」。
いろいろなジャンルの曲を
団員のエピソードとともに
皆さんに紹介するコーナーとして、
シリーズ化できればなぁ、などと思っている。
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第1回目としてご紹介したい曲は、
私が中学1年か2年のとき、
近所のCD屋で
初めて購入したクラシックCDに
収められた曲である。
値段は1000円。
CDのタイトルは
「FRANZ LISZT・BEDRICH SMETANA/
HUNGARIAN RHAPSODY・MOLDAU and others」
リストのハンガリー狂詩曲と
スメタナのモルダウが一緒になっているCDで
カラヤン指揮のベルリンフィルの演奏である。
その中の「モルダウ」をご紹介したい。
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当時、CDは値引き物がほとんどなく、
クラシックCDが辛うじて
1000円CDなんかを発売し始めたころである。
また、中学のブラスバンド部でトランペットを
始めたこともあって、
クラシックには興味を抱いていた。
なぜモルダウを買ったのか
はっきりと覚えていないのだが、
おそらく「題名のない音楽会」か何かで
情報を仕入れてこのCDにたどり着いたのだろう。
この曲はおそらくCMなどで流れたこともあると思うので、
たぶんほとんどの人が耳にしたことがあると思う。
それでは簡単に曲紹介。
19世紀のチェコの作曲家、スメタナによる作曲で、
連作交響詩「我が祖国」の第2番目の曲である。
緩急、抑揚の豊かな曲で、
初めは短調でわりとさみしい感じの旋律から始まるが、
主旋律がいろいろ形を変化させながら、
次第に勢いをつけてきて、
最後には不思議な感じの長調で
「チャンチャン」ってな感じで終わる。
始まりの「さみしさ」や「かなしさ」を
微塵も感じさせない終わり方である。
それまでクラシックとは、
同じ調子で延々と緩急なしに繰り返されるものだと
信じていたばかりに、衝撃は大きかった。
後に、妻に聞いて知ったのだが、
小さな流れが川となり、
次第にそれが、大海原へと発展していく様を
描いた曲だそうだ。
「モルダウ」とは
ボヘミア地方の森を源に、
チェコの平原を駆け抜け首都プラハへつづき、
後エベル川と合流しながらドイツをへて、
やがて北海へと流れる大河の名前のようである。
この曲で私は、
曲始めの寂しい感じの旋律の中で、
寂しい中であっても
その曲調をピリッと引き締める
トライアングルの音色が大好きである。
ぜひ川が大海原に流れていく様子を
想像し聴いていただきたい。
(2006年3月20日 筆者:ぽーる、)
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