フルートについて話し出すと止まらないので、
なるべく手短に話せるように心がけてみます(苦笑)。
さて、このフルートという楽器の歴史は長く、
現在で知られているところに拠ると、
3万7千〜3万年前とみられる、
マンモスの牙で作ったフルートが発見されています。
3万年前です。
私には想像もつかない時代ですが、
資料によるとネアンデルタール人なんていう、
歴史の教科書の最初の方に出てくる人類が絶滅した頃だそうです。
マンモスが氷の中で眠る前の時代に、
その牙で笛を作ったなんて驚きの話ですね。
日本にも笛は古くから愛好され、
多くの伝記や逸話にも笛が登場し、
なかなかの笛好きな民族とも取れます。
そんな日本人がフルートに魅了され、
私たちのようなアマチュア奏者にも広く親しまれているのは、
それほど不思議なことではないかもしれません。
しかしながら一見、さほど難しくなさそうに見えるこの楽器ですが、
実は酸欠寸前になるくらい息の量がいる楽器だったりします。
フルートを始めたときは演奏中に手足がしびれ、
意識が遠のくのもそう珍しくありません(本当の話)。
また、フルートはさまざまな材質で作られてます。
木管楽器という分類に属しますが
(この分類がなされたときには木で作られることが多かったため)、
現在使われているフルートはほとんどが金属製です。
その金属にもいろんな種類があり、
洋銀、銀、金、プラチナ、
など、ジュエリーで使われるような貴金属のフルートもあります。
変り種のフルートでは、
象牙、クリスタル、
トレバー・ワイというフルート奏者なんかは、
動物の骨でフルートを作っちゃったりするそうです。
彼が言うには、
もし自分が亡くなってしまったときに、
誰かが私の骨で笛を作って吹いてくれても構わない、そうです。
最近では古楽器ブームや、
やはり木の音色が好きという奏者も増え、
木管のフルートも各フルートメーカーが製作してきています。
長くなってしまったのでこの辺りで、
続きはまた次の機会に(笑)。
(2006年3月6日 筆者:トモゾヲ)
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