2004/12/13(月)
「ベートーヴェン 第九交響曲」
外山雄三指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団・フロイデ合唱団
大阪フェスティバルホール

小中学生の頃くらいの課外授業を除いて、意識的にオーケストラによるクラシックコンサートを見るのは初めてでした。2階の適度に前列中央という、舞台上の様子が一望できるものすごくいい席。50人以上のフルオーケストラ。コントラバスが6人くらい、チェロも6人くらいいてそれだけで笑えました。

ベートーヴェン「エグモント」序曲
まず、余興程度にと短めの1曲。ベートーヴェン、ひいてはドイツらしい暗く力強い曲。

ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調 作品125
「第九」の愛称でお馴染みの交響曲。初めて聴きました。50人強のオーケストラのバックに、150人強の合唱団登場。オーケストラのフロントにも4人の独唱歌手が登場。全4楽章で構成。第1楽章は、結構いい感じだなと思って聴いていたんですが、記憶がありません。第2楽章は鋭角的なフレーズが印象的。作曲で遊んでいるような印象。第3楽章はひたすら穏やかで何も起こらない曲。そして、ほとんど途切れなく第4楽章。後方で座っていた合唱団が一斉に起立。例のフレーズをじらしたり縮めたり伸ばしたり前面に出したりしながら、おちょくってるとしか思えない曲構成で攻める楽章。フロントの4人の独唱歌手=ソプラノ、アルト、テノール、バリトンのうち、テノールの男性の歌声は、人を笑わそうとしているとしか思えず、素直に笑わせてもらいました。

フルオーケストラのコンサートを見て思ったことは、生で聴くと曲の構成などがよくわかって、その曲に愛着が沸くということと、どの音をどこ楽器がどんな風に出してるのか分かること(人数が多くて時々わかりませんが)。あとクラシックの曲は、ほぼ四六時中、何かしらの楽器がドローンぽい持続音を出してますね。当たり前ですが、何より聴きながら「作曲」ということをひたすら感じました。ものすごく面白かったのでまたフルオーケストラのコンサートは見たいです。

(04/12/14)

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