2004/12/2(木)
「第38回雅楽公演会」
天王寺楽所 雅亮会
大阪フェスティバルホール

ステージや衣装は地味で、出演者も微動だにしないものだと勝手に思っていましたが、会場に入るなり極彩色の装飾、演奏にあわせた舞いもあり、左右には巨大な装飾太鼓、寺社のハリボテの前に和風天下一武道会な舞台ととてもハデで驚く。

一曲
振鉾
蘇利古
央宮楽
胡蝶
第1部はこの5曲が演奏されました。1曲目はわりとベタな感じの雅楽。2曲目の、不安定な篠笛が複雑に絡まりあう曲がとても気持ちよく聴けました。3曲目は寝ました。「胡蝶」では、蝶の羽を背負った舞い手が4人登場。人をバアとおどかすようなふざけた感じの舞でした。途中、ステージ上方から巨大蝶が舞い降りてきて驚く。

太平楽
長慶子
第2部。ステージのセットがやや変わり、ドハデな五重の塔が登場。途切れのない大作で、刀とか鉾とかを持った武士っぽい舞い手が4人登場。一番盛り上がりを見せる戦いのシーンでは舞台上でスモークがブシューと吹き出し、笑ってしまいました。舞い手がリフトに乗ってステージ下へ沈み込んだあと、一旦暗転、明るい照明のもと締めっぽい演奏で終了。

どこがどう作曲されているのかわからないあいまいで不安定な曲から、ひたすら反復のみのわかりやすい曲もあり、楽器編成、人数によってもイメージがかわり、雅楽にも色々あるなあと思いました。非常に面白かったです。

(04/12/4)

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