2004/10/12(火)
Willem Breuker Kollektief、Freylekh Jamboree
新世界Bridge

Freylekh Jamboree
以前に友人からその存在は教えてもらっていて少し気になっていたクレツマバンド(路上ライブとかよくやっていた)。レパートリーは既にクレツマ以外にもスタンダードなジャズから歌ものまで幅広くやっているみたいです。バイオリン、アコーディオンも入った9人編成で、リーダーはクラリネット奏者。正統派なアマチュアバンドといった感じで印象も爽やか。演奏も安定していて管楽器には無条件で参ってしまうようなタイミングだったのでとても楽しかったです。機会があれば何度でも観たい。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/freylekh/

Willem Breuker Kollektief
ジャズなら何でもいいというような気分で観に来ていて予備知識はほとんど無し(演劇的っていうのはどんなだろう、という程度の認識)。10人編成で居並ぶ管楽器奏者。ほとんど高齢紳士。セッティングのゆるい雰囲気のまま演奏が始まり、気がつけばノンストップで80分ほど(あいまい)断続的な演奏。フリー化する場面はあまりなく、丁寧な作曲パートを各自のソロなどを交えて繋げていくという構成。ジャズ同様、自分の中で最近はあいまいに「作曲」が何となく気になっていたのでとても面白く聴けました(同様に、前座のフレイレフジャンボリーもしっかりとした作曲が気に入りました)。各自のソロの間はメンバーが交代で休憩をとる、という方法で演奏を継続。展開もスタンダードなジャズ、民謡風、ジャズロック、現音風、とあちこち寄り道して退屈な瞬間は一切ありませんでした。“演劇的”というような部分は今回はなかったように思いますが、ソロパートではトランペットに詰まった唾液をミュートのお椀に溜めて、客席に散布するという演出も。アンコールは都合2回で、メンバーがほぼ全員ペアーで踊りを披露したりと、コミカルな老紳士たちにしびれてしまいました。

(04/10/17)

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