2001/7/28(土) FUJI ROCK FESTIVAL '01 苗場スキー場 前日の大垣発、夜行列車に乗って、午前5時前に東京着。そこから何本か電車を乗り継いで、越後湯沢に着いたのは午前9時前。バスの行列で約30分、バスに乗ること約30分、会場の苗場スキー場には午前10時頃着到着。 テントをひきずってキャンプサイトを見てまわるけど、空きがほとんどない。斜面にようやくテントを撤去している団体を見つけ、その跡地を譲ってもらった。テントなんか組み立てるの何年ぶりやろ、と思いつつ、しょぼいながらも30分そこそこでテントが完成した。入ろうと思えば8人くらいは寝られるテントに2人。無駄な空間が空しい。 とりあえず手ぶらでグリーンステージへ行ってみる。既にナンバーガールが演奏を始めていて、すごい熱気を感じる。遠耳に「透明少女」を捉える。うえ〜ん、見たいよぉと思いつつ、キャンプサイトからグリーンステージまでは無情に遠い。到着した頃にはライブ既に中途。ナンバーガールは初めて見るけど、かっこいいです。向井は思ってたより全然おっさんです。田淵さんのギターがかっこいいなあ。ほんとかっこいい。11時40分に、「ぼくらはこれからホワイトステージへ行かなければならないので終わりです」と言い残し、終了。僕もいったんテントに帰る。 途中、レッドマーキーからスーパーカー「なんとかstyle5」が聞こえた。イントロのリフ、♪チャンチャンチャンチャンチャンチャンチャンチャン〜って流れて会場「ギャー!!!」あー盛りあがってるなあ。うえ〜ん、見たいよぉ。でも帰りました。 テントから財布とかお茶とかデジカメとかタオルとかカロリーメイトとかを積め込んだリュックをしょって再び出発。キャンプサイトの前でチキンカレーを食べたんですけど、たまたま羅針盤の吉田さんとONOFFのカヨさんがいて唖然。ていうか、ONOFF Tシャツ着てるし。握手してもらったり、写真撮ってもらったりしましたよ。 グリーンステージではJUNO REACTOR。民族メイクをほどこした半裸の男たちがパーカッションやら色んな楽器を叩いたり、バクテンきめたり、煽ってます。音はわかりやすいアッパーなトランステクノ。良いなあ。良いなあ。でも飽きた。って、3曲くらい聴いてその場を去りました。 とりあえずいっちゃん奥まで行ってみようということになり、会場の先へと進みます。 ホワイトステージでは、たぶんSUCK DOWNってバンドが演奏してたんですが、うるさいので素通り。 アヴァロンフィールドをまわって、フィールドオブヘブンへ。丁度ダブルフェイマスの準備中でした。予定より15分遅れてスタート。なんとも形容できない感じのへんてこな?さわやかな?ジャズ。時々かっこいい、時々ゆるい、これもしばらく見て飽きたのでグリーンステージへ戻ることにした。 いい加減疲れてきたのでアヴァロンフィールドの丘に腰かけてしばし休憩。小ステージでは、ヒマワリというバンドが演奏していました。身障のメンバー含む4人、金髪ヒゲのいい声おじさんと、かわいらしい声の女性がボーカル。純愛のような、いわゆるところのポジティブパワー全開の歌なんですが、なごむけど、僕は性格が悪いのでちょっと卑屈な笑いを浮かべてしまいました。ステージまわりには、ヒマワリの花がたくさん並んでいる。キレイでした。 休憩あがりにホワイトステージへ。ちょっとだけ見たかったリガージテーターが演奏中。バキバキしてて悪くない。1曲でいきなり日本人のボーカルが参加。どう考えてもズボンズのドン・マツオなんですけど、後日見てた人に聞いたらやっぱりドン・マツオだ、って言うんで、ドン・マツオでした。ドン・マツオはかっこよかったなあ。リガージテーターからは3曲くらい聴いて退散。 グリーンステージに戻って、ホットハウスフラワーズが気持ちのいいロックンロールを演奏しているのを素通りして、飲食店なんかが居並ぶオアシスをくるっと一回り。パティスミスまでグリーンステージで休憩しよう、ということにして、グリーンステージのなかほどの丘にタワレコゴミ袋を敷いて休憩。 パティ・スミス。曲は知らなくても、その存在感に圧倒された。威勢のいいパンクサウンドにのせて、豪快な煽り。まさに女王。美しい。ボーカルのキレも抜群で、サックスも吹いてました。かっちょええ。ニルヴァーナの「ハートシェイプドボックス」をカバーしていました。それはいまいちだったかも。終盤からの加速度もすごくて、大興奮。といった模様を遠目に眺めていました。たぶんパティスミス終了後、大移動がおこるんで、早めにステージ出口へ移動しておきました。でも最後まで見ました。 またまたフィールドオブヘブンへ。ちょうどROVOのセッティング中でした。続々と集まる人。ビールを飲んでまわる俺。ROVOは、『imago』と『SAI』からの曲が中心だったと思います。んー、なんかもうちょっと突き抜けて欲しい。というか、そうしない良さというのがあって、自分の耳が若造だからそれがわからないのか。オーディエンスは大いに踊ってたけど、僕はあまり体を揺さぶられなかった。ビール飲んだのがたたってトイレに行きたくなって、その場を離脱。並んでるうちにROVOは終了。遠耳にも最後まで良いとは思えなかった。 友人は疲れたようでテントに戻って、一人で渋さを待つ。ホワイトステージに行ったらモグワイも見れたはずだけど、めんどくさくて行きませんでした。日が沈んでくる。途端に寒気が。やっぱ山なんですな。 渋さ知らズオーケストラ登場。エンタテイメント全開。めっさおもろい。ダンサーわんさか。こういうの好きです。曲もおなじみ、めったやたらに踊って歌って叫び散らかしてきました。中途で風船の竜が降ってきたところ、竜の頭がもげて、分断(苦笑)。 「あれ8万円かかってるんでもっと大切にしてください」 って、8万円でできるんか。安い! メンバーの衣装もめっちゃくちゃでおもろかったです。京都も楽しみだなあ。ニールヤングのためにその場をあとにした。 ミラーボールが山道を照らす。すごいキレイ。驚き。でも依然トイレは行列。 ホワイトステージでちょうどアレック・エンパイアが始まった。ズドドドドド…ってまあ予想通りのの音。ドラムがメルツバウ秋田昌美だったってほんとかな?ていうか、そうなんでしょうね、きっと。や、あんまり無責任なこと書くもんじゃないか。まあいいや。ほぼ素通り。一度振り返っただけ。 グリーンステージのポカリスエット売り場で友達と待ち合わせて、グリーンステージ前方に待機。午後9時半、ニールヤング御大登場。うわぁ、ニールだ。本物だ。会場盛り上がりまくり。セットリストとか詳しいことは他のサイトに譲ります。ていうか、よく知らないし。荒馬を引き連れたニールは予想以上にラウド!どの曲も緊張と弛緩の間を縫う、見事なギタープレイが光る。それにしても、若い声、充実の演奏。文句なし。これがロックだよ、というアレです。ニールヤングは今が絶頂期との評も頷けます。 曲後のあんまりに長いノイズパフォーマンスにはちょっとだれたけど(立ちっぱなしだからちょっと…)、2時間半、深夜0時までにわたる大満足な内容でした。アンコール2回。ていうか、単独公演以上の内容じゃないですか?本当に素晴らしかった。 Hey Hey My My, Rock'n'Roll Will Never Die...... イントロの瞬間の会場の盛りあがりったらなかったな。ロックオヤジたちが両拳を天にかざす。ビクトリー!!って感じでしたね。 そのあとで、レッドマーキーでダブ・スクワッドやレイ・ハラカミがあったんですけど、疲れたのでもうテントに戻って寝ました。なんせ翌朝は6時半には起きなきゃならんし。帰り道買ったカップヌードルがうまかった(笑)。ほんとに。 山をなめてました。 午前3時〜4時台。極寒。Tシャツ3枚、ショートパンツ2枚、要するに持ってきた衣類全部着て、さらにレインコート着てうずくまりました。それでも寒い。死にそうだ。おかげで翌日お腹こわしました。 午前5時頃、いい加減にたてたテントがこわれる。まずい。もたない。もうダメ。観念して、さっさと片づけることにした。荷物をまとめて炊事場へ。顔を洗って歯を磨き、バス乗り場へ。午前6時半、僕は苗場をあとにした。 フジロックのすごいとこって、やっぱりニールヤングとかパティスミスが当たり前のように現れてくるところにある。彼らの登場があんまりに自然なんで、唖然としてしまう。山のなかで隔離されたスペースで、あちこちのステージで大物バンドが演奏してる。嗚呼、わけがわからない…。そこがフジロックの魅力です。(01/7/31) 戻る |