2001/5/12(土)
MOUSE ON MARS、OVAL、VERT
天保山ベイサイドジェニー

ベイサイドジェニーにマウス・オン・マーズを見に行って来ました。5時45分と少しはやく着きすぎたので会場手前のベンチでボーッと本(歌姫2001)を読んでたんですが、さすが天保山、一日中遊びまわって生気を抜かれたような顔をしている家族連れや、中学生カップルなど土地柄な人々をたくさん見ました。

異彩を放っていたのが僕の隣のベンチで横たわっている、50すぎくらいの真っ黒に焼けおじさんでした。イチゴを2パックほどつまみにビールをあおっています。潮のかおりただようロケーションで交互に漂うイチゴの芳香と酒の悪臭はなかなか体験できるものではありませんでした。

ベイサイドジェニー、動員の方がなかなか心配されてたんですが、蓋をあけてみれば、大盛況。座って見る余裕もなく、立ちっぱなしで疲れました。

VERT
ラップトップ+キーボードで織り成す解体ブレイクビーツテクノ。アンビエントジャズのアルバム『ケルンコンサート』がけっこう好きで楽しみにしてました。アダムバトラー氏、客のリアクションをうかがいながら、終演後は客の好反応を得られてうれしそうでした。「テクノ系はハゲが多い」とは友人の言。こういう音楽のレポートは難しい。

OVAL
「マーカスポップのレイヴで鍛えられた動きが見所」と教えられたので楽しみにしてました。ラップトップ+機材類。最初出てきて、電子音を流したまま行方不明に。音も途絶えて、観客は置き去りに。ザワザワし出してしばらくすると、会場スタッフとともに何やらセッティングをしています。何だろ、計算ずく? 空白の時間が4分33秒だったらできすぎですなと思ってました。ともあれ、復帰はひたすらブビーーーと、CDまんまのOVAL音を出していました。バックスクリーンには、宇宙飛行士みたいな人間がただよってたりびよーんとしてたりしてる変な線画のスライド。リズムなし。これでへろへろと踊ってる自分もたいがいですが、大勢は直立。1時間近くやってたんで、さすがに終盤はだれました。一旦終わったと見せかけておいて、ラストに『オヴァルコマース』から「SOL」。かっこいー。CDよりもアグレッシブな音でした。マーカスポップの動きはカクカクテキパキとした正確無比な感じでした。

マウス・オン・マーズ
9時にようやく登場。機材、ベース(ギターも使ってた?)、ドラムの3人。ドラマーのドドがとにかく強烈。とりあえずロックに轟音をたたみかける1曲目が強烈でしたが、続く最新作の冒頭曲「アクショニスト・リスポーク」で会場は沸く。ドド歌う。もちろん変調ボイスで。ドラム叩きながら。かっこいいなあ。その後も、ちょいとひねくれた音色のダンス音楽。『イディオロギー』『ニウンニグン』『アウトディテッカー』あたりからの選曲だったようです。僕はよく知りません。でも聞き覚えはありました、だいたい。曲が進むに連れて会場ヒートアップ。なんか知らんが途中で目の前に踊り狂ってる女が現われて髪の毛がとても邪魔でした。本編は最新作より随一美しい歌もので終了。アンコールも大盛りあがり。2度目のアンコールはないかーと帰りかけた客を横目に慌てたか?マウスオンマーズ再び登場し、最後に1曲。で、ようやく終了10時半はまわってましたけど。遠方の人にはきつかったかなあ。ハッピーな感じでした。会場との相性も抜群やったと思います。(01/5/14)

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