ポケットの思い出を
握りしめ歩く
ここにあったキレイな物
忘れないでね
最後のベルが鳴り響いて
明日への一歩を踏み出す君と
このまま見ていたい
ドアごしの景色をずっと
ここにいたってことを
忘れないように
君は俯いて
目を反らしこっちを見ずに
ドアの向こう側で
何かを囁く
ポケットの思い出も
無くなってしまう
『約束だよ』『ここにいるよ』
忘れないでね
ベルが鳴らなければ
僕らここにいれたのに…
赤い目をこすって
このまま見ていたい
ドアごしの景色をずっと
ここにいたってことを
忘れないように
君に見えなくたって
ただひたすら手を振るよ
窓辺の君は嬉しそうに
そっと微笑む