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イガラシコラム

コラム

訓練して巧くなるのは「手」の方かな、と思う。

「曲を書く」という言い方がまさにそれで、体の中に音が鳴ってても「書けない」と形にならない。
イメージがある人が、手を鍛えると曲が書ける。

僕はシークエンサを使いますが、まさにこれは「手助け」、鍛える時間を短縮して、イメージを形にしやすくなる。
「イメージ」の方は、(今の所)「御飯を食べる」しかないと思う。
飛躍ですが、機材が生むアイデンティティについては、結局、楽器や操作がその人になる事だと思い、違和感はなくなりました。

それで、なぜそんな根本的な事を言い出したかというと、ある本が面白かったからです。
「記憶スケッチアカデミー」(ナンシー関編著・角川文庫)
「かまきり」など、お題を元に、記憶だけで書いた絵を投稿する企画をまとめた本です。
僕も以前、「忍者ハットリくん」の獅子丸を描いて、思わぬ「魔物」を生んだ経験があります。
いいなあ。この本は。ピカソは「手」を大きく描く所が好きなのですが、それとは比べものにならないほどの爆発が続きます。

ちなみに来年続編が出ますので、気になった方はそちらもどうぞ。

2003.12.06
イガラシツヨシ

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